''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

水の記憶

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田舎育ちの私の家では井戸水を使っていました。小学生に上がる前の頃の話です。
家の井戸水はすこし「かなけ」がありましたが、甘味のあるさらりとした水でした。
昭和の初め頃までは、「かなけ」を含まないようでしたが、大雨のため防水池の決壊を機にかなけ交じりの水になったようです。でも飲用に問題なく長きにわたって使っています。

現在も飲用には使用していませんが、スイカを冷やしたり、物を洗ったりと現役です。どんな手照りでも枯れた記憶はありません。

そんな中で育った私には水に関してはっきりとした記憶があります。
小学校に上がって水道の蛇口から水をコップに入れて飲んだ時のことです。消毒液が入ったような味がしました。毒かと思ったのを今でもはっきりと覚えています。

もちろん毒ではありません。水道水のカルキの味です。水道水の生水を飲んだことがなかったんです。井戸水では考えられない味です。あるカルキの味はそのときでしか感じ得ない味です。

京都の水道水は、特に夏場は最悪です。生水は不味くて咽を通りません。お茶か珈琲にして加熱して飲む分にはそれ程感じません。あのカルキ臭いと思った田舎の水道水は今では充分に美味しいと感じます。水道水の技術の進歩もさることながら、そんな水に慣らされてしまったんでしょうね。

水は体の多くを作っています。水分なくして人は生きていけません。それ程に重要な水を今一度考える必要に感じました。

昨日特売の水を買いました。キリンの「アルカリイオンの水」2リットルサイズです。そこに気になることが書いてあります。「おいしい天然水からうまれた」とサブタイトルが付いています。水から水をつくる?

精製した水と言うことでしょう。化学的に作られた水です。

アルカリ性食品は体にいいとされます。また、酢の物と言った酸性食品もいいとされます。

アルカリ食品食べると、さも体がアルカリ性になるようにイメージをお持ちの方もおいでです。人間の体は弱酸性でどんなにアルカリ食品を食べてもアルカリ性にはなりませんし、生きていけません。ペーハー値は、大変微妙です。

そのアルカリイオンの水を飲みました。ごく普通の味もそっけもない水です。ミネラル水とは全く違った味です。素直に味と言うのでしょうか、癖のない味と言えば無難です。

子供の頃飲んだ井戸水の味がふと頭によぎりました。あれが水ならこれは何でしょう?
伏見には今でも井戸水があちらこちらに湧いています。管理はさりているもののの「無料」で飲むこともペットボトルに入れて持ち帰ることも出来ます。

「あんた、商売すんるかいなぁ」と思わせるほど水を汲む方おいでです。
節度ある大人な対応が必要です。マナーの悪い方が目に付きます。

「人の振り見て、我が振り直せ」の例えもあります。自分にもそうしたところも気づかずにあると思います。自分自身にも戒めたいものです。

毎日飲んでいる水でずか、なくては生きていけません。
水に「感謝」して無駄なく大切に飲みたいです。

今日もお付き合い下さいましてありがとさんです。