''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

半助鍋と半夏生

きのうは、7月1日は半夏生(はんげしょう)でした。関西ではタコを食べる習慣があるようです。私は兵庫県の出身でしたが、生まれ育った播州では、特にそのような習慣はありませんでした。
しかし、関西、特に大阪の一部では半助鍋を食べる風習があると聞いておりました。

半助とは、うなぎの蒲焼の頭です。それと焼き豆腐を炊き合せます。別名「半助豆腐」とも言われています。これを何かの本で半夏生の日に食するとすることを読んだ記憶がありました。

いざ、半助鍋を調べても半夏生との関係を示すものを見つけることが出来なかったです。落語の中にも出て来ます。

半助鍋は庶民の食べ物です。関西人の始末の精神が表れています。もったいないそれだけではありません。美味いですよ。美味いからやる。その辺が合理的な商人の町なのかもしれません。

すぐに土用の日入り、そして、土用の丑の日となりうなぎ一色になっていきます。スーパーの特売日は「うなぎ」になるはずです。夏休みも入り、お肉の特売も同時進行されるスーパーのかき入れ時でもあります。

中国産うなぎの問題もあり、なかなか気をつかいます。しかし、本来中国産のうなぎは味が良いことで、業務用には必ず使われます。国産うなぎは、蒲焼やうな重にされますが、うまきやうざくには、中国産のうなぎが使われることが多いですよ。

食べ比べてもなかなか分かるものじゃないです。しいて言えば、脂の質と香り、それに皮の食感でしょうかね。でも、うなぎ自体だけでなく、タレや焼き方がその判断を容易にはさせません。炭で焼いたうなぎはそれだけで上等になります。

本来うなぎは、うなぎだけを食しても美味いものではないと思います。やはり、うなぎにはごはんが必要です。ごはんがあるので脂っぽいうなぎが美味しく頂けます。それにタレが三味一体としてまとめます。出汁で焚くと脂が抜けて程よい脂になります。出汁も美味いですよ。

家庭ならスーパーの特売で充分楽しめます。
それでも、うなぎの頭だけを買ってくるのは至難です。昔は半助だけ売っていたんですがね。毎日うなぎが売れれば、必ず半助(うなぎの頭)は残ります。でも、需要と供給の関係です。半助鍋を食べなければ半助も売りに出ません。そうするとなかなか食べられません。

私はうなぎの蒲焼一匹買ってくれば、半助と尻尾(全体の4分の1程度)を食べよう大きさにして、出汁と砂糖、醤油、酒、みりんで味を調え、焼き豆腐(普通の豆腐でもOK)、ネギ、シメジなどと一緒に煮込みます。最後に半助とその尻尾を入れて少し煮えたぐらいを頂きます。オリジナル変り半助鍋です。
半助鍋の正しい作り方

ささがきごぼうとも相性がいいです。ほんのり甘い目が合います。ネギが美味いんですね。味がしみた豆腐いいですね。日本酒にビールにとちょっとした小鍋仕立てです。山椒は振って下さい。よく合います。たまにここに卵を溶き入れて、柳川風にするのもいいです。ごはんにかけて食べるのも粋です。

半助からいい出汁が出ます。最初に用意する出汁もなんでもいいですが、うなぎとの相性なら、昆布の方が言いですね。カツオとじゃ魚同士で出汁が濁ります。でも、そこは家庭料理、わざわざ昆布買ってまですることありません。うなぎのタレ残っていたら、鍋に入れてもそれは乙な味です。くれぐれも隠し味程度にして下さいね。
それに半助には骨がありますので骨は食べられません。


半助と尻尾を取って残った分は、蒲焼として、食べても、丼にしてもいいです。

チョー特売なら、うなぎ一匹を変り半助入り「う鍋」にしても美味しいですよ。うなぎの脂が回って、これをふうふう言いながら、夏のおとづれを感じましょう。もうすぐ梅雨も明けそうです。

本格的な夏が来る前に、夏の訪れのシュミレーションして見てはいかがですか?

もちろんエアコンは切ります。窓を開けて、風の通り道を作りましょう。
それに、去年買った風鈴あれば、窓に付けると「風鈴の音」に涼を感じるでしょう。

熱い鍋食べながら、汗をふきふき本来の季節を感じる人間の本能スイッチをオンにする。
元気に過ごせると思います。
暑いときには熱いものを食すると元気になりますよ。冷たいものは胃腸を弱らせます。
夏が来ようとしています。暑いのは当然です。

五感で夏を楽しみましょう。用意はそろそろ始めて下さいね。

今日も一日穏やかに過ごせますように祈るばかりです。
「感謝」のスパイス振り掛けながら一日過ごせますように、寝る時「今日も一日ありがとさん」と言えるように頑張りたいです。

最後まで読んで下さった皆さんありがとさんです。
心よりお礼申し上げます。