''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

百人一首に見る「家隆」の夏の夕暮れ

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「 風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける 」
                         従二位 家隆

家隆は、藤原俊成(定家の父親)に和歌を学び、定家とともに『新古今集』の選者としても高名です。定家より4歳年長ととも親戚関係でもあります。定家は若い頃から、大変気性が荒かったようです。でも、この家隆には一目おいています。

百人一首において、定家の和歌が97番目、家隆が98番目、後鳥羽院(82代天皇)が99番目、順徳院(84代天皇後鳥羽院の第三皇子)が100番目という順番からもわかります。

すでに暦の上では「立秋」を過ぎ、季節は秋です。
暑い秋ですが、昔の暦での話です。暑さはこれからまだまだ続きます。

家隆の詠んだ「ならの小川」今でもあるんです。写真の後ろに見えるのがそうです。何年か前に足を川につけて夏の涼しさを楽しみました。冷たい水です。近くの子供が川遊びしています。800年前の川がそのまま存在します。古都京都のよさです。

世界遺産 京都上賀茂神社内を今も流れています。もちろんこの小川の横には歌碑が立てられています。感慨深いものが込み上げてきます。少し季節を先取りして夏の暑さを凌いで下されば幸いです。

まさか、身分の高い家隆が、小川に足を浸すことが出来なかったでしょうが、きっとやってみたい気持であったと思います。

私にはそれが出来ます。誰にでも簡単に出来ます。

家隆の歌は、かの千利休も茶の心に通じるものがあると『南方録』で取り上げられています。

新古今集の家隆の歌

「花をのみ まつらん人に やまざとの ゆきまの草の 春をみせばや」

を利休の茶の心髄と捉えられています。
↓ 私のブログで紹介しています。
春は来てますよ「家隆」編

遠い歴史の人物が身近に感じられることがあります。

ありがたいです。そのまま残っていることがありがたいです。
これを後の人に残すのも今の私たちの役目です。

和歌と季節と風景で、今を楽しんでみるのもたのしいです。
少しだけ涼しい気持ちになります。感謝です。

最後まで読んで下さってありがとうございます。