
「 風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける 」
従二位 家隆
従二位 家隆
家隆は、藤原俊成(定家の父親)に和歌を学び、定家とともに『新古今集』の選者としても高名です。定家より4歳年長ととも親戚関係でもあります。定家は若い頃から、大変気性が荒かったようです。でも、この家隆には一目おいています。
家隆の詠んだ「ならの小川」今でもあるんです。写真の後ろに見えるのがそうです。何年か前に足を川につけて夏の涼しさを楽しみました。冷たい水です。近くの子供が川遊びしています。800年前の川がそのまま存在します。古都京都のよさです。
まさか、身分の高い家隆が、小川に足を浸すことが出来なかったでしょうが、きっとやってみたい気持であったと思います。
私にはそれが出来ます。誰にでも簡単に出来ます。
家隆の歌は、かの千利休も茶の心に通じるものがあると『南方録』で取り上げられています。
新古今集の家隆の歌
「花をのみ まつらん人に やまざとの ゆきまの草の 春をみせばや」
遠い歴史の人物が身近に感じられることがあります。
ありがたいです。そのまま残っていることがありがたいです。
これを後の人に残すのも今の私たちの役目です。
これを後の人に残すのも今の私たちの役目です。
和歌と季節と風景で、今を楽しんでみるのもたのしいです。
少しだけ涼しい気持ちになります。感謝です。
少しだけ涼しい気持ちになります。感謝です。
最後まで読んで下さってありがとうございます。