''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

東山の借景 長嘯庵

京都の代表的な景観を形成している三年(産寧)坂から二年坂高台寺門前にいたる南北5~600メートルは、産寧坂伝統的建造物群保存地区 国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定させています。

平日の東山の二年坂付近に佇(たたず)んでいます。
少し遅いめの昼食に、ほのかに微薫をさせながら、そば屋「有喜屋」を出るとそこは蔵造りの路地、そこを進めば「坂口」の看板がお出迎えです。この複合的な観光商業施設「青龍苑」にはあの『イノダコーヒ』さん(こちらではコーヒと呼ばれています)が入っておられます。大変オシャレな施設です。
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元々は、料亭『坂口(霊鷲山荘)』だったらしいのです。その名残がいくつもあります。
ここはお庭がいいですね。茶室がいくつも連なって立っています。
なんとも幻想的な風景です。どこかの里山の雰囲気でもあります。休日は人でごった返しています。ここに立ってススキの生える茶室を眺めて時を過ごす。
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短い時間ですが、凝縮した京都東山の風景です。後ろの山並みが風景の一つとなっています。これを借景と表現することがありますね。もっと美しい景色もすばらしいですが、意図しない里山の風景に、日本の源風景を想像させます。休日は騒がしいです。
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平日でも修学旅行の学生が騒いでいます。陰と陽、妙と法の対極の空間がそこには存在します。
異次元の空間の中、私の視線でこの借景を眺めます。すぐそこに来ている秋を肌で感じます。

長嘯庵(ちょうしょうあん)
豊臣秀吉正室北政所の甥にあたる桃山歌人・木下長嘯子(きのしたちょうしょうし)の名前にちなんでいます。
http://www.seiryu-en.com/# ←青龍苑のホームページ

目的のない散策です。
このまま大谷本廟の方に足を進めます。本門までの石畳の道がとても情緒があります。人は少ないです。お彼岸となれば人でいっぱいです。季節を先取りして東山探訪します。

心地よい穏やかなひと時に心より感謝です。ここ何日かに亘ってレポートしていますが、まだ四条の駅を降りて、建仁寺さん、安井の金毘羅さん、二年坂、三年坂、夢二住い跡、有喜屋でのお昼と昼酒、長嘯庵と1時間30分も過ぎていません。

大変濃い京都東山です。デープな東山です。

暑さ寒さも彼岸まで、季節の変わりの体調管理にこころ配って下さい。

今日も最後までお付き合い下さいましてありがとさんです。
楽しんで頂けたらこれ幸いです。