''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

彼岸花を想う。

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「暑さ寒さも彼岸まで」よく言われる言葉です。
季節の変わり目の基準になります。また、だいたいその通りとなっています。
秋のお彼岸 = 秋分の日の前後7日間(おおよそ9/20頃~9/26頃)
2008年秋の彼岸の入りは9月21日みたいですね。(彼岸の入り~彼岸の明け)
彼岸とは、到達すべき目標。つまり、仏教徒で言う浄土(西方浄土、向こう岸)です。
この世から見た場合にとえら方ですね。

この頃に咲くが彼岸花です。もの悲しい感じを受ける花です。あくまでも日本人のイメージです。秋の季語。花言葉は「悲しい思い出」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」と切なさも感じる花なのかもしれません。

マンジュシャゲ曼珠沙華)とも呼ばれる。仏教的な音に由来します。「天上の花」という意味もあるようです。日本には、中国か朝鮮半島からの稲作の伝来時に土と共に鱗茎が混入してきて広まった帰化植物といわれているが、水田の畦(あぜ)や墓地に多く見られるが、これは前者の場合ネズミ、モグラ、虫など田を荒らす動物がその鱗茎の毒を嫌って避ける(忌避)ように、後者の場合は虫除け及び土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐため、人手によって植えられたためである。

また鱗茎は薬になる。鱗茎にアルカロイド(リコリン)を多く含む有毒植物。誤食した場合は吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死にいたる。この毒は長時間水に晒せば抜くことが可能であり、鱗茎は澱粉に富んでいるため、救飢植物として第二次世界大戦中などの戦時や非常時において食用とされた事もあり、日本テレビの『所さんの目がテン』では当時のレシピを使用しての食用実験をしたことがある。また、その姿が食用のノビルやアサツキに似ているため、誤食してしまうケースもある。(出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)一部抜粋参照』)

素人が手を出すものではなく、絶対に食してはいけません。大変危険です。

しかし、『ウィキペディア』の説明も納得がありますが、私が物の本で読んだのでは、江戸時代に多く人の手で植えられたものらしいのです。そのため元々日本には自生していなかった彼岸花は日本中至る所で見られます。種が飛んでそこで花を付ける例もありますが、必ず墓地などの場所に多く植えられています。

これは江戸時代の飢饉対策に植えられたものです。江戸時代、何度も大きな飢饉がありました。最終的な食料として温存させるために墓地近くに植えて、子供たちが毒に冒されないように悪いイメージをつけて容易に採らないことをしたものです。

ですから、 俗信では、家に持って帰ると、火事になる花などとも言われています。

赤のイメージがはっきりしています。他の物と明らかにさせるためでもあったと思われます。
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私の郷里播州では、この彼岸花をよく見かけます。赤のほかに白の花も付けます。それだけ温暖な気候で飢餓による被害が少なかったですから、利用しなかった結果にもなっています。備え有れば憂いなしです。

飢饉で彼岸花を食べるまでもなく、日本では同じ作付けの広さで食料にすることが出来ることの量が多い作物は、第一に「サツマイモ」でも第二に「ジャガイモ」第三に「そば」だと聞いた事があります。サツマイモの登場によって、飢饉も少しは救われたかもしれません。しかし、イモ類は、大きくなるのに時間がかかるようで、即効力を持ちません。気温などにも大きく左右されます。

しかし、「そば」は総じて短期間で飢饉に備えられる作物だと聞いております。それも痩せた土地でも家の周りの土地でも場所を選ばず、作付けできるようです。ですから、米の取れにくい山間地や高地でも栽培出来ます。

そばの産地を考えても信州や北陸や東北と言う所に、そばの有名なところが多いです。日照時間の加減や水温の加減で米の出来が不安定であったことに由来すると思います。

それに比べ小麦粉は豊かな恵みの象徴です。瀬戸内の温暖な気候に小麦粉の文化が花開きます。讃岐のうどんなどはその例です。

大阪も含めて関西は、そん恩恵をうけています。お好み焼き、たこ焼き、うどんとすべて「粉もん」は小麦粉です。市内の田園でもあまり彼岸花見ることは出来ません。種の飛来による自生による例が多いです。墓地一面が彼岸花に覆われるところは少ないですね。歴史かもしれません。

関西以外の方、関西は「うどん」しか食べないイメージですが、「そば」もよく食べます。通勤の電車のホームにある立ち食いのうどん屋も、そばとうどんの比率はすこしうどんが上回るほどで、極端でないと聞いています。私もそば好きです。

大変美味しいと思います。飢饉に備えるためでなく、美味いものは美味いです。関西人もそばをよく食べますよ。関東人みたいに「もり」に限るとは言いません。温かいそばもよく頂きます。

この辺は、出汁(だし)文化なんでしょうね。濃いつゆの色は好みません。関西のそばは、出汁(だし)のしっかり効いた薄い色のつゆに合う麺なんですね。「もりそば」では食事になりません。ご飯とも合いませんからね。(笑)

歴史のつながりの中で私たちは生かされています。今あるのは過去があるからです。先人の知恵と経験を有効に生かさなければなりません。

二度と彼岸花を食用として用いることがない様に、そんな社会にしなくてはなりません。残せるものは後世に残す。遺産も環境も必要ですよね。

ご先祖さんの存在をおろそかにせず、日々の生活に感謝が必要です。
季節も大きく変わって行きます。体調管理に気を付けられてお過ごし下さい。
夏の疲れがやって来ます。秋です。美味しいものがいっぱい待っていますよ。

最後までお付き合い下さいましてありがとさんです。
心穏やかにお過ごし下さい。