''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

サッポロラガービールを吟味する。

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ラガービールと聞くと麒麟(キリン)を思い浮かべる方が多いですね。
でも、ラガービールは熱処理されたビールの総称です。現在にあっては熱処理されたラガービールは貴重です。昭和50年代中頃からだったと思いますが、生ブームになります。

ビアーホールの生の優しいクリーミーな口当たりが受けたんですね。そうした生ビールはドラフトビールと呼ばれます。ラガーに比べて口当たりの良さに味とは別の旨みを覚えた人が多かったんですね。なんだか飲みやすい。ライトな感じです。

同じ頃、瓶のチュウハイなるものも出てきたように覚えています。それに一時ブルーハワイのようなカクテルもワンカップのようなグラスに入ったのが出ていましたね。こちらは少し時期が早かったです。
学生時代にはボトルに言ったカクテルが出ていました。ソーダーで割って飲むタイプです。

時代がソフトなドリンクを求めていました。女性にも飲みやすくする目的です。ほんの一時だけでしたが、日本酒にカクテル的な甘い飲み物も出されましたが、こちらは売れませんでしたね。時代の需要でした。

その反面辛口を求めるビールも出てきます。ドライと呼ばれる辛口ビールです。アサヒスパードライです。昭和60年頃には大ヒット商品となり、横並びにすべてドライ商品が出されて行きます。どのメーカーもドライ商品を出しましたが、アサヒスパードライの勢いには勝てません。今でも飲まれています。

確かにこの商品はバランスが良かったですね。でも、ドライビールに総じて当たりますが、なんだか金属的な味がするような気がします。昔の熱処理された本物のキリンラガーは大変バランスの良いビールでした。

辛口で切れがあって、コクがあって、ホップの香り、ビールの苦味とすべてにわたってバランスがいいビールでした。特に日本に適したビールでしたね。和食にも洋食にも中華にも大変合いました。食事の持ち味を殺していませんでしたね。

それ以上にビールだけ飲んでも美味いんです。軽いおつまみ一品で、暑い夏夕暮れの打ち水された縁側で、仕事終わりのいっぱいを楽しむ、極楽にキリンラガービールは万能でした。いくらライトが言いといっても、ハイネケンバドワイザーではこの風合いが出ないんです。キリンラガービールも名前だけ「ラガー」を残して生ビールに変わってしまいました。

これを聞いた当時、キリンの経営陣は頭がどうかしているのかと疑いましたね。ビールに興味がない方が経営陣に多いとこうも愚かなことが出来るのかと言う歴史の汚点です。
キリンの心ある社員は、心痛めたことでしょうね。心中察します。

この頃からビールの消費はアサヒに順位を譲ろうとしはじめます。
キリンも一番絞りなどと称するビールが平成なる前後に盛り上がります。大変に人気となりましたね。でも、ここで私は「二番しぼりはどうしているんですか」とキリンに聞きたかったですね。答えられるはずも無いことです。

昔の熱処理されたキリンラガービールは本当によく出来ていましたね。口当たりの良さより、すべてにわたるバランスで必要です。これがすべてです。

今のビールは甘すぎますね。一杯二杯とグラス重ねるとくどい感じがします。甘すぎます。糖質が多すぎて切れがありません。コクだけではおいしくありません。

最近サッポロから数量限定のサッポロラガービールが出ました。数量限定の文字につられて買ってしまいました。赤星の懐かしいイメージです。でも、正直味はあの熱処理されたキリンラガービールには程遠い感じですね。思い出の味ほどタチの悪いものはありません。

子供の頃、親父さんのコップのビールを口をつけた時のビールの味、何十年経ってもハッキリしています。炭酸の強さ、ホップの香り、ビールの切れのある苦味とコクが口の中に残っています。「大人はこんなまずい物を本当においしいと思ってのんでいるのかなぁ」というのが、幼心の感想でした。親父さんが大人になるとおいしくなると言ったのが今でも忘れられません。学生になってからコンパに明け暮れ、来る日も来る日も練習しました。

その会あって、昔の熱処理されたキリンラガービールの美味さを味わうには何とか間に合いました。ありがたいです。今の人にもあの美味さを実感してもらいたいですね。
「にがい」と言うんでしょうね。本当キリンラガービールに「感謝」です。

メタボ本隊入隊と痛風発作を気にしながら、サッポロドラフトワン(発泡酒)呑んでいますが、これもなれて今はこれが一番口に合います。悲しいことですがね。
記憶をたどっての記事の内容ですので、年代等に誤記がありましたらご容赦ください。
酔っ払いのたわごとです。

秋の美味しい物にはビールいいですね。より美味しくしてくれます。ありがたいです。

最後まで読んで下さいましたビールツウに感謝です。そうでない方にも感謝です。
ありがとさんです。