''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

京都東山探訪 一念坂 リベンジ

一念坂、聞きなれない坂です。二年坂、三年坂、そして、一念坂です。
字もこれを使っています。先々週ここに来ました。名前の由来も紹介しています。
大人の休日の過し方 一手御指南←こちら私のブログで紹介済みです。
今回はリベンジです。私の知り合いがお店をこの一念坂に構えられました。

前回もそのためにやって来ましたが、運悪く水曜日で定休日でした。京都の食べ物やさんは水曜日休みの事とが時々あります。水曜日は、京都中央市場が休場のため新鮮なものが手に入らないことにも由来します。でも水曜日に営業さている店もあります。こちらは、市場経由で商品の仕入れをしていないためです。業者さんを通しているので新鮮なものも手に入ります。

小さなお店はご主人が市場でその日のいい物を仕入れてきます。仕入れをしてからメニューも変わることがあります。やはり、旬の美味しい素材は手に入れやすくて新鮮です。仕入れも安定供給出来ますから、安心価格でお客さまに提供できます。これが小さなお店の一番の良さです。チェーン店ではこうした小回りは利きません。
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お昼すぎ2時ごろを狙ってお店に伺いました。この辺は、池波正太郎流でしょうかね。
「一念坂 まさ壱」です。ご兄弟でやられています。ご主人のお兄さんとは、おしゃべり友達といったところでしょうか。

昼のランチは、そばが付きます。一見蕎麦屋さんと見間違いますが、入り安い落ち着いた店内です。顔を見てちょっと驚かれたようです。女性好みの和のテイストですね。店内にはジャズが流れています。夜は居酒屋さんになられるようですね。こちらも楽しみです。

メニューを見せてもらって、ちらしの入ったコースにしょうかと思いきや、売り切れです。
人気があるようです。ざるそばの付いたランチを頼みました。その日京都は朝から雨降りで少し肌寒いと言った気温です。

一日オフの日でしたので、大人の休日の嗜みに、燗酒を頼みました。「大七」の燗です。ひやでしか頂いたことはなかったです。ちなみに今年の洞爺湖サミットの晩餐会の乾杯のお酒に使われた酒造メーカーのお酒です。
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肌寒い昼間の燗酒は、咽の通りが緩やかに、そしてその余韻も長々しいと言ったところです。ほっとひと心地つきました。ひやとは違うその芳香に、これもありだと一人納得です。
温かい燗酒が、胃の臓腑に流れ込んでいきます。その尾っぽの長いことです。続けさまに2盃を空けてしまいました。そうこうしているのにランチが出来て来ました。
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ざるそばのセットには、小鉢が二つ付きます。
一品は、こだわりの北海道産の豆腐に山わさびの刻んだものとオクラが乗っています。葉っぱの形のお皿に入っています。

もう一品、イタリア種の細長いプチトマトに、スナップエンドウを二つに切ったものの上からカボチャのスープ仕立てのものが、ソース代わりにかかっています。黄色の色合いが鮮やかです。

ご飯は、いろんなものが入った炊き込みです。ささがきのゴボウ、白ゴマ、じゃこ、それにカボチャのサイコロ状にしたものが入っています。よく見ればもっといろんなものが入っていたのかも知れませんが、美味さのあまり一気に食べてしまいました。

そばにもこだわりがあるようです。北海道産です。この「一念坂 まさ壱」さん北海道産にこだわりをお持ちのようです。京都にあって北海道とはすごいです。

豆腐も北海道「雪ぼうず」とうふの三浦さんのおからの出ない豆腐らしいです。味が濃いいです。ゴマ豆腐と間違えそうな色合いと味です。納豆を刻んだような山わさびは食べるとやはりわさびの風合いがします。美味(びみ)です。

そばも少し硬めで私好みです。つゆは関西風で、関東風の甘辛い味のはっきりしたものではありません。色も少し薄い目で私にはちょうどのつゆです。なかなかいけます。蕎麦屋さんで食べた感じがしますね。でも蕎麦屋さんではありません。

夜の居酒屋でもお酒の〆にお願いすると出るとのことですが、お酒といい、おそばといい、小鉢といい、繊細です。あえて京料理と言うのは使われていないようです。ご主人の感性ですね。女性受けしますね。ぶらりと女性二人で入って来るのに似合いそうなお店です。観光シーズンは人通りが予想されますが、二年坂から直接、高台寺に向かわれるので、わざわざ集団の通りは回避出来そうです。

話にも花が咲きと言っても、私の一方通行ににこやかにご主人がうなづいて下さるだけですがね。外は雨もまだ降っています。

ふと見るとワインクーラが置いてあります。ハーフサイズもあります。空いたボトルを発見です。グラスワインもあるとのことです。すかさず「白」のグラスワインをオーダーしました。それにこのワインに合うおつまみも一緒にお願いしました。何が出てくるかと楽しみでした。
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出てきたのはコーンのかき揚げです。彩りに三つ葉も一緒に揚げてあります。
なんとコーンの甘いこと。グーです。白ワインにも合います。おまかせにして良かったです。私なら合えて注文していないと思ったからです。やはり無難な物を頼んでしまう小市民です。

油っこくなくカラッと揚がっています。衣もほとんど分かりません。先に下ごしらえに粉だけ和えて、薄い衣をつけてお玉の形を利用して揚げられていますね。蕎麦屋のような衣・衣した感じはないです。素揚げに近い感じです。油も新しいいいのを使われています。コーンの香りしか感じません。塩で頂きましたが、これも長崎の五島の塩とのことです。辛いという感覚はなく、ミネラルたっぷりです。塩に味がありますね。
沖縄の「ぬちマース うるま」←ブログで紹介済みです。
沖縄の塩とも違います。
長崎の塩は、前面に塩の味がハッキリしています。それでいて味が濃いです。いろんな味かします。ミネラルの豊富さですね。沖縄の塩は、後からゆっくりとその余韻が続きます。塩辛くありません。まろやかですね。味か長く続きます。後味もすっきりです。

両者は料理の特性が違います。このようなかき揚げのような油を使う料理には長崎の味のハッキリした塩いいですね。和え物や炊き込みご飯には、沖縄の塩いいですよ。素材の持ち味を殺しませんね。

熱熱のコーンにかき揚に「一本」です。ワインとかき揚げなかなか合います。
ちょっとびっくりです。このかき揚げなら、ビールも辛口の日本酒もいけますね。しっかり油切りと衣の薄さに「一本」です。揚げ物の技術は、ハッキリします。素人には少し無理です。ご主人の腕にも「一本」と言うところでしょうかね。

とりあえず美味かったですね。コーンのかき揚げ忘れられない味とありました。
お会計も、ランチ(980円)、日本酒、グラスワイン、コーンのかき揚げのすべての料金は2800円ほどでした。ランチは980~1400円ぐらいまでの3種類(そば付)でした。酔っ払いのため金額に間違いがありましたら、ご主人メール下さい。すぐに訂正します。

観光地にしては大変リーズナブルです。値段以上の仕事は充分楽しめます。こんなに手の込んだランチで儲けがあるかが心配です。お値打ちです。場所がもう少し清水さんよりなら、ここに500円~1000円足した金額のランチとなります。

「一念坂 まさ壱」さん、ごちそうさまでした。すぐに有名店になりそうです。予約できなくなる前に何度か訪れないといけませんね。場所柄も落ち着いた感じです。

雨の中、姿が見えなくなるまでお見送り、ご主人ありがとさんでした。

今日も雨降りでしたが、美味しい一日です。ありがたいです。感謝の一日です。
前回は清水さんの方に下がりましたが、今日は高台寺さんの「ねねの道」を上がって円山公園の方に散策します。続きも楽しみに

最後までお付き合い下さいましてありがとさんです。