''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

京都東山探訪 ねねの道

「ねねの道」は、清水さんから三年坂、二年坂と北に上がって来たあたりの高台寺さんから円山公園までの道を指します。石碑にも掲げられています。まだ最近の整備され、料理屋さん、旅館、はたまたいろんなグッズを売っている店舗が品よく続きます。
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高台寺は、北政所つまり高台院の隠居所です。
もちろん、ねねの道の名前の由来は太閤秀吉の正室北政所の名前「ねね」から来ています。本当のところは、あまりよく分かっていません。「祢」つまり「ね」と言うのが名前らしいのです。それを呼ぶときに名を繰り返す。ここから「ねね」と呼ばれていたらしいのです。時に「おね」と呼ぶこともあります。

木下と言う姓も、秀吉の姓でなく「ねね」の家に由来する姓です。もともと杉原から浅野(叔母の家)に養女に行きます。杉原家のもとの姓が木下という姓でしたので、姓のなかった秀吉はねねの家に由来の姓で「木下藤吉郎」と名乗りました。「豊臣秀吉が、まだ木下藤吉郎だった頃、京の都に・・・・・・・」のフレイズが懐かしいです。再放送も含めて35歳以上じゃないと分かりませんね。(だいじょうぶ)
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女性に人気です。伺ったのは運悪く雨の日です。石畳もしっとりと濡れて情緒があります。
こんな中でも車屋さんが走ります。人力車ですね。明治時代にでも返った感じです。車夫もよく見かけます。観光案内もかねています。最近は女性の車婦も見かけます。京都の観光地ではよく見かけます。このねねの道にも、祇園界隈にもその風景を見ることが出来ます。
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ねねの道も一筋入れば、京都らしい風景です。料理屋さんの看板が品よく見えます。有名料亭もこの付近に店を出しています。京浜作もその一つです。かの魯山人にも高く評価されています。
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オシャレなグラスを扱うお店もあって、なんとも情緒があります。
お庭のきれいなお店もあります。通りからそのお庭が見れます。
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右に左にとお寺とお店が並びます。
景観を生かすために派手派手しい看板はありません。
しっとり、雨の中を石畳のほのかにすべる足もとに気を使いながら心を癒されます。
いろんな箇所でいろんなドラマがありました。おいおい昔話を思い出しながらプログにアップしていきます。

ねねの道の一番上は、どんつき(つきあたり)です。
ここは大雲院の祇園閣です。祇園祭の鉾のような建物です。お寺さんです。まだ入ったことはありません。
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ここを曲がってもいくつもの料理屋さんが続きます。この奥に菊乃井さんがあります。高台寺の茶室「時雨亭」より名をつけた「時雨めし弁当」が有名です。この店の由来も敷地にある「菊乃井」からの命名と聞きます。水がいいんでしょうね。そのため千利休の長男 道安もこの地に茶室を構えていたように聞いたことがあります。
それを思わせるように茶室の雰囲気の藁葺き建物が幾つかあります。
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いつもより人の少ない平日の雨の散策も楽しいです。
あちらこちらも今はない建物や人の営みを想像します。同じこの地も「ねね」も通ったことでしょう。時に歩いたりもしたかもしれません。家康も「ねね」を訪ねて来ています。
「まつ」も訪ねて来ています。同じ時代ではないにしても、同じ場所に立っています。
すこし、センチな気持になるようですね。

今日も感謝でいっぱいです。楽しかったです。一念坂からまだ600メートルほどしか歩いていません。風情いっぱいの散策です。続きは、また明日に。明日は大谷祖廟付近にしましょう。これもなかなか人の少ない穴場ですよ。

最後まで読んで下さってありがとさんです。