3月と言えば、スーパーでも、春物野菜を見つけることが出来ます。
まだまだ旬ではないけれど、緑の葉物を見れば、気持ちも春めきます。
菜の葉も、雛祭りでも、ちらし寿司に使ったり、菜の葉の煮びたしと、春を感じる食材です。
そうそう、菜の花の漬物もありますよね。
上ミ京の花菜漬屋に嫁入りし 虚子
高浜虚子の俳句にありましたね。
虚子と言っても、もちろん、男性ですよ。
里の幸が、菜の花なら、この時期、海のモノなら、はまぐりでしょう。
雛祭りの吸い物には、はまぐりの吸い物が登場します。
そうそう、すこし意味深な古川柳見つけました。
はまぐりの出るまでまくる汐干狩
すこし色っぽい意味合いもあって、川柳の持ち味が感じられますね。
そう言えば、学生の頃、恩師と友人と混じって雑談していて、恩師が昔話をしてくれました。
恩師は、戦時中マレー辺りの戦地に飛行機に搭乗されていた方でしたが、古い噺をよくして下さいました。
その中に、「えんか」と言う事が出来て来て、私は、意味が分からずに居たら、年長の女性の方が、「艶歌」だと教えて下さいました。
そうそう、エッチな歌ですね。
私の中では、「えんか」と言えば、演歌か、藤圭子さんの「怨歌」か、名作「中沢家の人々」の3代目 三遊亭 圓歌さんくらいしか、思い出せませんでした。(笑)
圓歌師匠と言えば、前名の歌奴の創作落語「授業中(山のあなた)」が有名です。
上田敏の訳詩集「海潮音」に収録されていたカール・ブッセの詩「山のあなた」を元に作られた噺ですよね。
『山のあなたの空遠く 「幸」住むと人のいふ……』のが、名調子です。
海潮音と言えば、妙法華経の「観世音菩薩普門品第二十五」に出て来ます。
「妙音。 観世音。 梵音。 海潮音。 勝彼世間音あり。観世音浄聖は。苦悩死厄に於て、能く為に依怙(えこ)と作(な)れり。一切の功徳を具して、慈眼(じげん)をもって、衆生を視る。福聚の海無量なり是の故に頂礼すべし。」
意味
この観世音と言う浄い聖者は、苦しみや死の苦難が訪れた時に、最後の拠り所となるのである。あらゆる功徳を持ち、慈悲の目をもって、人々を眺めている。その福の集まる姿は無量であり、だから礼拝すべきである。
いつもの我が家にも、観音様のお蔭で、日々暮らさせてもらっています。
ありがたいことです。
これで、いつものように、記事を閉じてはいけませんね。
まだ、玉子とじの話をしていませんからね。
先日、スーパーで嫁が買った来たエンドウを使って作ったエンドウと揚げさんの玉子とじです。
味付けは、子供食べますので、すこし甘い目です。
玉子とじする時は、出汁に水溶き片栗粉を入れてから、玉子をとじると上手く出来ます。
玉子を使った丼の親子丼や他人丼、はたまたカツ玉とじも同じです。
玉子とじの吸い物にする時も同じです。
玉子が沈み過ぎないで、綺麗に玉子が散ります。
揚げさんも少し甘い目で、エンドウと玉子とよく合います。
ごはんにかけても、衣笠丼みたいで、美味いと思います。
5歳児ゆうゆうも、美味しそうに食べてくれます。
出汁も効いていますので、しっかりと味わっています。
横のあなたの皿美味く 幸い住むと人は言います。
食事こそ、人の幸せでもあります。
もちろん、味もさることながら、家族でささやかに幸せに暮せる時間を共有していたことが、幸せに繋がっていると思いたいです。
ありがたいことです。
親子3人のささやかな暮しに感謝して暮させて貰っています。
ありがたいことです。
ささやかな「よかった」を探せて暮させてもらっています。
ありがたいことです。
日々の暮らしの中、心の三毒を廃し、平穏無事に暮らしたいです。
神仏に手を合わせて、感謝して暮らさせてもらっています。
ありがたいと感謝です。