年配の方には、懐かしいと感じるのが、肥後守でしょう。
武家官位の○○守ではなく、子供の頃の愛刀ならぬ愛ナイフでしょう。
こんなのが、手元にあれば、いろいろと男の子は、悪さをしたくなるものです。
ただ、鉛筆削りに使っていたりもしますが、子供の冒険心を搔き立てます。
刃物という莫れ、子供の頃の何でも作る必須のアイテムでもあったものです。
その流れを組んだ中に、「商標」「肥後瓢箪王」と言うのがあります。
同じく折り畳み式のナイフです。
我が家にも岳父愛用の道具箱から私が見つけました。
もちろん、傷んでいた所を削って、刃を砥石で研いで、それなりに戻りました。
サイズは、特大サイズの鞘長11.7cmです。
すこし反りがありますね。
手元の鞘は、銅メッキのようです。
手に馴染んで、しっくりします。
キャンプにでも、持って行って、備えあれば助かる一品です。
刀剣で肥後守と言えば、アニャックな所で「肥後守国康」(ひごのかみくにやす)、大阪新刀の源流1人とされる初代「河内守国助」の三男です。
(「肥後守国康」は「大業物」。本名 小林源左衛門。)
兄は、ご存じ2代「河内守国助」、長谷川平蔵の愛刀にも名前のつられる、俗に「中河内守国助」です。
弟の四男は、「伊勢守国輝」(くにてる)です。
(茎は特徴的な御幣形茎。本名 小林隼之助)
因みに今でも、河内守国助の家は、石切さん参道のお店「河内守國助本店」があります。(確か、小林さんです)
肥後守、河内守、伊勢守と、すこし難しい名前が続きますが、何となく刀工の名前ですから、雰囲気も出来ますよ。
一時代を気づいた大阪新刀の刀工ばかりです。
注文は、その多くが、商人でも所持できる脇差しが多いです。
豪華な拵えの脇差が、時代を感じさせます。
岳父愛用の道具「肥後瓢箪王」も、切れ味良さげです。
危険な事には使いません。
まずは、手入れをしています。
砥石を丁寧に掛けて、刃こぼれを整えます。
うーん、なかなかの名刀じゃ。
「今宵の虎徹は血に飢えている」などといった台詞で芝居や映画になじみのある近藤勇の虎徹とは、もちろん別格です。
いえいえ、見ているとそれでも危険です。
肥後守擬きでも触ると、男の血が騒ぎますね。
親子3人のささやかな暮しに感謝して暮させて貰っています。
ありがたいことです。
ささやかな「よかった」を探せて暮させてもらっています。
ありがたいことです。
日々の暮らしの中、心の三毒を廃し、平穏無事に暮らしたいです。
神仏に手を合わせて、感謝して暮らさせてもらっています。
ありがたいと感謝です。