どうも休日のランチとなると、麺類が食べたくなりますね。
郷里の昼ごはんがそうでした。
関西人は、特に土曜日に学校から帰ると、テレビでは吉本新喜劇タイムとなります。
ヒガシマルの緞帳が印象的です。
吉本新喜劇のオープニングテーマが頭の中で鳴り始めます。
原曲は、 『Somebody Stole My Gal』(サンバディ・ストール・マイ・ギャル/誰かがあの娘を奪っていった)らしく、驚くことに、アメリカの作曲家レオ・ウッド(Leo Wood/1882-1929)が1918年に作曲したポピュラーソングと格調がありますね。
これはビリケンさんがアメリカの神さんだと聞いた時以来の驚きです。
ヒガシマルのうどんの出汁は、関西人のいえにあるうどんの定番のインスタント粉末スープです。
よくて来ています。
時折食べたくなることもあります。
そんなこんなで、賄風に冷蔵庫の整理を兼ねて作りました。
うどんは、乾麺でなく、スーパーで売らている29円(税別)の茹でうどんです。
関西人のド定番の茹でうどんですね。
具材に牛肉と鍋に玉子を落して、ボイルした半熟の玉子、美味しそうな肉厚の椎茸をカットして、天にネギを散らしています。
もちろん、イチラーですから、私のうどんには一味唐辛子をフリフリしています。
これはお約束ですよね。
白出汁ベースにして、ヒガシマルのうどんの素を使っています。
子供の頃の懐かしい味に、料理屋さんの白出汁のコラボが、品よく仕上がっています。
横で、7歳児の娘も食べたています。
ごはんモノは、白ごはんにシラスを散らしたシラスごはんです。
牡蠣のだし醤油を少し垂らして、口に書き込んでいます。
白菜の漬物を添えていますので、白いご飯に合わないはずがありません。
シラスごはんもうどんも完食です。
仁ぶりにヒガシマルのうどんスープの素を使いましたが、薄い割にしっかりした出汁ですね。
インスタントにしては、よく出来ています。
子供の頃に、食べさせられていたあの味です。
それだけでは、脳がないので、白出汁をベースにすると、品の良さが際立ちます。
それで居て、肉うどんの旨味、ポーチドエッグの半熟の黄身の甘味と旨味、出汁の旨味、それにメインの茹でうどんと、3分もかからずに家族3人分の完成です。
うどんと言えば、関西では、具の入っていない「すーうどん」が好まれます。
東京で言えば、かけそばですから、かけうどんです。
かけうどんと言うのは、何か「すーうどん」とは違います。
モノは同じでも、そこにかける思いが違うんですね。
うどんだから、メインのうどんが美味いとダメなんです。
出汁が美味くても、うどんが美味くないと、バランスが悪いです。
吉朝さんの落語『時うどん』の中で、出汁を褒めるシーンがあります。
最初のアタリ屋と後のハズレ屋の違いも、昆布と雑魚の出汁の味の違いは見どころ・聞きどころの一つです。
味の上でも値段の上でも、昆布が上で、雑魚のイリコが下ですね。
流石、昆布の食文化・昆布の出汁文化の大阪です。
月見うどんを好まれる方もいますが、うどんの出汁に生卵を入れると、味が変わります。
ですから、ポーチドエッグにすると出汁の濁りを多少緩和出来ます。
肉うどんの肉も、甘辛く味付けのしたモノを入れる店もありますが、関西では鍋に出汁に生肉を入れて過熱して、湯通したうどんに入れる店が多いと思います。
肉の持味を感じられると同時に、肉の臭みも感じます。
匂い消しの酒を入れて、別鍋で煮るわけですね。
しっかり火を入れて、肉の灰汁を取ります。
肉の旨味が加味されてこそ、肉うどんの醍醐味です。
天には、しっかりと青ネギを盛り付けます。
スーパーの安い茹でうどんながら、懐かしい味わいです。
あの頃、まだ硬い讃岐うどんは知らなかったです。
大阪でも、うどんと言えば、茹でうどん程度の柔らかいうどんが当たり前でした。
讃岐うどんが知られるようになっても、当時硬いうどんは、大阪では敬遠されていたと聞きます。
今や、大阪でも、讃岐うどんの認知度は高いです。
讃岐うどん系のお店も、道路沿いのお店が近くでもありますし、天ぷら等のトッピングやおにぎりやごはんモノ追加など、単品からセットメニューまで人気です。
食も時代と共に変わります。
少し懐かしい昭和のうどんの味わいを感じられたランチタイムになりましたよ。
ありがたいことです。
親子3人のささやかな暮しに感謝して暮させて貰っています。
ありがたいことです。
ささやかな「よかった」を探せて暮させてもらっています。
ありがたいことです。
日々の暮らしの中、心の三毒を廃し、平穏無事に暮らしたいです。
神仏に手を合わせて、感謝して暮らさせてもらっています。
ありがたいと感謝です。