我が家では、定期的に作る料理と言えば、7歳児の大好物の焼き餃子です。
時には、手作りの時もありますし、時には、京都王将の生餃子を買って来て、家で焼くこともあります。
また、市販の日本ハムの羽根付きの焼き餃子を買って来ることもあります。
好きなだけ食べてもいいと言うのなら、餃子の1人前は、大抵6個ですから、この分量は食べると思います。
ただ、ゆうゆうは、パリパリの羽根付きの所が好きなので、カリカリしていない餃子は美味しいとは言いません。
誰に似たのかと、夫婦して製造責任を争う事にもなりかねません。
そんな時は、夫が意図をくみ取って、私が悪いと言うのが、家庭を丸く収める術だと知っています。
嫁は、どちらかと言うと餃子より春巻きが大好きです。
やっぱり、サクサク系が好きなのは、変わりません。
我が家では、餃子の焼担当は、私です。
ですから、羽根を付けて焼かないと、父は娘に叱られます。
日本ハムの羽根付き餃子なら、羽根の素が入っています。
ただ、なかなか上手く行かないと、想像します。
加減が分からないからですね。
パリパリに仕上げると言うのが、中々体得できません。
私は若い頃、バイトでラーメン屋さんに働いておりました。
開店当初からのアルバイトです。
焼き餃子の上達の為に、社長と王将によく行って、カウンターの餃子の焼き場が見える所に座って、テクを学びました。
ちょっと見たくらいでは分かりませんが、何度も行くと、ある程度のコツを会得します。
もちろん、王将から帰ると、バイトの仕事です。
ラーメンも仕上げますが、餃子も、唐揚げも上げます。
すべて出来ます。
資金があるなら、すぐにでもラーメン屋さんを始められますが、経営するとなると、中々利益が出ないのが、ラーメン屋さんです。
それを知っていますので、用意にラーメン屋をオープンすることはありません。
誰でも出来そうなラーメン屋でも、利益を出すとなると、いろいろと条件をクリアしないとイケませんからね。
原価率の計算から、仕入れの段取りと、味以外の雑務が多過ぎます。
俗に、3割原価、3割利益と言われます。
ラーメンだけで、利益を確保するのは、容易な事ではありません。
アイドルタイムと呼ばれる暇な時間が出来るのが、ラーメン屋です。
食事時以外でも、経費はかさみます。
ビールなどのアルコール類は、売上・利益に外せません。
客単価をどう上げるのか、その為には、アルコールが絶対に必要です。
つまみになるチャーシューの盛合せ、焼き餃子、キムチ、唐揚げなどのつまみは、客単価をぐっと上げてくれます。
ただ、それは夜の営業に限られます。
昼の食事時に、アルコールの提供を出来る場所が限られます。
サラリーマンのランチタイムなら、アルコールは出ません。
休日の遅い時間帯なら、ビールにおつまみ、そして、最後にラーメンのフルコースを食べ下さるお客様を固定されるのも、なかなか難しいところです。
中には、仕事場が、店の近くで、昼もラーメン食べ貰って、夜も仕事帰りに居酒屋さん的にビール飲んでつまみを食べて、〆にラーメン食べて下さるお客様居られます。
ほぼほぼ休日除いた毎日、来店されるお客様も居られます。
味が好みなのか、場所が好みなのか、店員お他のお客さんとの会話を楽しみなのか、人によって様々ですが、居心地の良さも、ラーメン屋の条件の一つですね。
焼き餃子も、人によって好みが違います。
両面焼きを求められるお客様も、珍しいですが、居られます。
通常、焼き餃子は、6つ引っ付いて焼き上がりますが、バラバラにして焼いてと言われるお客様も、多いです。
人の好みを、一度聞いて覚えて、次から「両面でしたね」とか、「バラバラでしたね」とか、言って確認することも必要です。
ラーメンの好みも、「麺カタ」「スープ濃いめ」「ネギ多め」「ネギなし」「もやしなし」「白多め」「赤多め」と多岐にわたりますが、何度か顔を見てオーダーを聞くと、そのお客様の顔の前に、吹き出しのようなものが見えることがあります。
その手の薬は、使っていません。
でも、感覚的な事なんですが、お客さの顔見たら、思い出します。
映画『タンポポ』は、(脚本・監督 伊丹十三 1985年)のシーンの中でも、ラーメンのオーダーのシーンがありましたよね。
そう、順番とか、好みも頭に入ります。
私の時は、客さんの顔を見ていますね。
すでに、30年以上前のことながら、今でもふと思い出すことがあります。
人間の記憶を越えた第六感に近いんでしょうね。
それじゃ、ドラマのSPECですよね。
そんなSPECホルダーになっても、何の得もありません。
一 十一 (にのまえ じゅういち)みたいに、時間を止められるのは、なんかもう凄いSPECですよね。
冷泉俊明みたいに命を狙われるSPECも欲しません。
同じ様に、レモンは好きで時々食べますけど、そんなSPECは、未だに得られていません。
「ラミパスラミパス ルルルルル」
羽根付き焼き餃子を、家で上手に焼けるSPECが、私が丁度かもしれません。
少し悲しすぎます。
でも、7歳児の娘ゆうゆうは、めっちゃハイテンションです。
「茹で5、焼き5」と言われるのは、嫌です。
娘は、「サトってちょ」と言いながら、手で枠を作ります。
2010年には、存在しなかった娘が、そして、私がSPECにハマっています。
突然ゆうゆうが、「未詳って何?」と聞きます。
それこそ、私が「サトってちょ」と言いたいですね。
ささやかですが、ありがたいことです。
親子3人のささやかな暮しに感謝して暮させて貰っています。
ありがたいことです。
ささやかな「よかった」を探せて暮させてもらっています。
ありがたいことです。
日々の暮らしの中、心の三毒を廃し、平穏無事に暮らしたいです。
神仏に手を合わせて、感謝して暮らさせてもらっています。
ありがたいと感謝です。
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