''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

伏見稲荷へ散策

伏見稲荷大社は、京都いや日本を代表する神社さんの一つです。
稲荷信仰の一つでもあります。
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日本中どこにでもお稲荷さんはあると思います。
江戸時代江戸南町奉行根岸鎮衛が書き記した『耳袋』という話の中にもよく出てきます。
伏見稲荷神社に関する不思議な話が書いてあります。


私が記憶にあるものに、とある庄屋の家の下僕として狐が仕えていました。
狐といっても普通の人の形です。
長い間使えておりましたが、今度伏見に戻ることになったと家の者に伝え、暇をもらいます。
その家にはこの下僕を「じぃ」と親しくしている子供がいました。

この子供に伏見稲荷に来る様なことがあったら「じぃ」と声をかけてくれれば姿を見せるといい、分かりました。
何年かして子供が大人になり、この伏見稲荷に立寄り、この神社の中で「じぃ」と呼ぶとこの下僕が出て来たというのです。

あくまで『耳袋』というのは世間の話を聞いたという意味です。
江戸町奉行を務めるような旗本が江戸を離れることはそうありません。
世間話程度かもしれません。

でも同じような話は多くあります。
伏見稲荷大社には、特別の雰囲気があります。
私はお稲荷さんを信心していませんが、おろそかにもしません。
神様であることには違いないと思います。

伏見稲荷大社は、稲荷山の一角です。
山自体が霊山です。東山三十六峰の一番南に位置しています。
一番北は比叡山です。
多くが宗教的な関連があるような名前の山が多いですね。

稲荷山は、深夜も参拝者が多いです。
深夜2時に滝に打たれているような方とか、真っ白い着物を着た方とか、びっくりすることもあります。普通の人の深夜参拝もあります。
この時期、山には電燈がこうこうと点いております。
女性の方だけの参拝は、控えられた方がいいですね。

江戸時代、マツタケと言えば、稲荷山と言うぐらいに、松茸の産地でもありました。
その頃は山の手入れも行き届いていましたからね。
今ではどこがどこやら迷子になりそうです。

大きい道しか歩かないことです。
あちらこちらに滝と称する水が流れる場所があります。水の流れも豊かです。

正月、JR稲荷で降りるとなんとなく、屋台に足が向きます。
いつも大体同じ店に入ります。
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「おでん」と「燗酒」を頼みます。1100円です。
このお店は良心的です。
お酒も極普通の燗酒です。
おでんもそれなりに出汁も味もしゅんでいます。

ひどい屋台になると、ホットに燗酒が入っている所があります。
それも呑めた代物ではありません。

このおでんと燗酒呑むと正月の稲荷大社という感じです。
残念ながら、宗教的な意味からも参拝はしません。
いつも荘厳な社殿と霊山としての山には一目置いております。
けっしておろそかなには致しません。

人ごみの中ですが、2日時折霧雨のような雨が降ったももの、天候も穏やかで例年よりは人手が多かったですね。
啄木じゃないけど、人ごみの中に「そ」を聞きに来たくなるのかもしれません。

1年が穏やかに過ごせますように祈る人々の多さに、同じ願いです。
感謝の気持ちを添えて、あと少しのお正月を楽しみたいです。

最後までお付き合い下さいましてありがとさんです。