''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

有喜屋のそばで一杯です。

池波正太郎は、呑まないくらいならそば屋に行かないと言われていたように記憶しています。昼時をはずし午後3時くらいにそば屋の暖簾を潜りました。

今日訪ねたのは、寺町通りの有喜屋です。時々入ります。
中年の夫婦連れと40過ぎの男性客だけです。
席も20席すこし越えるくらいのそれほど大きな店ではあります。

私のブログでも東山の二年坂の有喜屋は紹介しました。
リーズナブルで、そばと小さい丼のお昼の定食よく頂きます。
それ以上に、そばにはやっぱりお酒です。この時期は燗酒ですね。
ここで呑むのには理由があります。
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それは、お酒を注文すると「そば味噌」なる一品が付きます。
煎ったそばの実と甘めの赤味噌で練った「そば味噌」ですね。

大きさは小さい飴玉ほどの量しかありませんが、菊正宗の樽風味の燗酒には合います。
味噌の甘さとコク、それにそばの実がナッツのようなアクセントがたまりません。渾然となって口中に広がります。

心地よい甘さです。ここに菊正宗のきりりとした辛口の荒行です。口が再度甘みを欲します。またしても菊正宗の荒行と繰りかえりの試練が続きます。
堪らないほどの心地よさにひとり酔いしれます。
菊正宗は、ごく普通のお酒です。樽風味が付いているごく市販されているものです。

余談になりますが、池波正太郎著の食べ物について書かれた本によりますと、皇居でも菊正宗を呑まれるようですね。昭和の話ですが、宮内庁の食堂でも出されるようです。賓客を迎えての場にも出されるようです。ただし、昔風に言うと特級酒です。それも市販されているものとは違う特選された特級酒らしいです。

真偽の程は私では分かりません。その本によりますと、浅草の並木藪や神田の藪蕎麦では同じようなものが呑めると書かれていた記憶しています。昔からの特別な顧客にしか提供されていないのかも知れません。

神田の藪に行ったときには、尽かさず注文して頂きました。大変咽越しの柔らかい美酒であった記憶はあります。市販品と味比べるほどの量もなかったと記憶しています。池波正太郎もこよなく愛した菊正宗です。私もよく菊正宗を頂きます。しかし、達人の域にはまだまだ到達はしません。

きりっと締まった辛口がそば味噌の風合いによく馴染みます。
しかし、そばが出てきた頃には既に、空っぽです。
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天麩羅そばと親子丼のセットです。
写真が少しぶれています。酔ったわけではありません。店内の照明の加減にピントが甘くなっています。この辺は、携帯電話のカメラの限界です。
Yukiちゃんのおっしゃるとおりです。

しかし、香の物、切干大根の小鉢付きで990円とはお客に優しいです。
そばは、もちろん美味しいです。大きい海老の天麩羅に納得です。
そば通なら、冷たいそばを選択でしょうが、朝から何も食べていない私には、通のそばには縁がありません。親子丼も卵も火が入りすぎず、鶏の火の加減もよく、固くなく程よい出汁加減に満足です。もちろん、そばには七味を、親子丼には山椒をかけた頂きました。

久しぶりの休日の少し遅い昼ごはんです。大満足です。
休日にすこし散策に足を運び、遅い目の昼餉に軽く熱燗、至福のひと時です。
ありがたいと感謝の念がひしひしと込み上げてきます。

「しあわせ」です。何気ないところに幸せは落ちているんでしょうね。
ここに落ちていましたよ。拾いました。

そうそう、宝くじ配当金のご報告です。
天麩羅そばと親子丼セット(990円)と菊正宗燗酒一合(550円)と合計1540円でした。

残金は、1510円-1540円= -30円(▲30円)でした。
宝くじの配当金から始まった休日の散策、十分に楽しめました。
やっぱりラッキーでしたね。ありがたいです。

最後までお付き合い下さいまして、本当にありがとさんです。
みなさんにもさやかな幸福が来ますように、少しだけ「しあわせ話」のお裾分けでした。