''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

京都 先斗町から見えます。

昨日に続いて、四条大橋を西に足を進めます。
橋の中ほどから北に山々が見えます。右手には比叡山を望みます。
夜ともなればほのかに比叡山「峰あかり」の火が柔らかく見えます。
京都の鴨川に立っています。
この時期少し風が冷たく感じます。鴨川の水は緩やかに流れています。

昔、白河法皇が「天下の三不如意」として、比叡山の僧兵、鴨川の氾濫と双六(すごろく)の賽(さい)は、時の権力者でさえも言う通りにならなかったと和歌に詠まれています。

「賀茂河の水、双六の賽、山法師、是ぞわが心にかなわぬもの」  『平家物語』より
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今は護岸工事で両岸は遊歩道になっています。下は塩小路近くまで信号に引っかからずに散策できます。ほとんどまっすぐになって増水はあるものの、氾濫はほとんど起こりません。穏やかです。

四条大橋の中ほどから来たに最初に見えるのが「先斗町 いずもや」です。
料理屋さんです。子供の頃、ここのテレビのCMを思い出します。

橋の途中で「いずもや」の場所を尋ねる人と答える人の会話です。
指刺して、あそこだと教えます。
よくご存知ですねとの受け答えに「いずもやの者です」と答える「いずもや」のご主人のと言うベタなCMでした。

♪京都 先斗町のいずもや へ~♪

最初に京都に来たとき、知っている唯一の料理店の名前でした。
最初にいずもやさんに言ったときそのご主人を見つけたのを覚えています。
京都に来た~と言う気分でしたね。
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橋を渡りきったところに交番があります。
そこの角が先斗町の入り口です。北に南に伸びいてます。北は三条の手前まで一直線に連なっています。狭い道ですね。二人が横に並んで歩くといっぱいですね。
右に左にと飲食店が連なっています。高級な料理屋さんもあります。芸子や舞妓さんのお茶屋さんもあります。お土産屋さんもあります。歩くだけでも楽しい入り口です。
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入り口のところに名前の由来の看板が立っています。
それによると、ポルトガル語の「ポント」とは先端・突端の意味が訛ったものと説明されてます。
もともと中洲でしたから、中州が川の中に長く差し出た場所との意でポントと呼んだと推測されているようです。
どがった場所、鋭いところ、つまり英語のポイントにも通じる言葉のように私個人としては納得しています。

ネットで調べると他説として、高瀬川を行き来する高瀬船の船頭がこのあたりに住んでいて、俗に船頭町と言っていたのが先斗町になったとか、鴨川と高瀬川の川(皮)に挟まれた鼓のような町で、鼓を打つと「ぽんと」鳴るからという説もありようです。

先斗町では春頃から夏場過ぎにかけて鴨川納涼床が作られます。夏の暑い日の夜、夕涼みに鴨川の流れや川のせせらぎを見聞きしながら、お酒やお食事を楽しむのも京都の大人の時間の過ごし方です。

気分を壊すようですが、現実には雰囲気だけで暑くて虫がいてと、クーラーの効いた部屋から眺める方が楽しいですよ。外で飲むビールは最高です。暑いからビールもウマいのですね。今は冬です。少し寒々しいです。夏の楽しみです。

何気なく先斗町を歩くと舞妓さんや芸子さんもあったりします。
忘れもしません。
学生の時、後輩の女の子数人とこの辺を歩いていると、後輩の女の子の一人が舞妓さんに手を振ってしゃべりかけました。
すると舞妓さんも手を振って話しかけたではありませんか?
そうです。二人は知り合いだったのです。
中学生の同級生と言うではありませんか?
ともに京都の女の子でしたけどね。

そんな思い出があります。
どこに行くわけでもなく、そぞろ歩いて行くのも楽しいですね。
あちこちに路地(ろーじ)があります。
入ってみたいと衝動にかられます。
職質には気をつけて下さい。

お金を使わずにでも十二分に楽しめます。
本やネットで調べて次回来るお店を昼間に下見です。
何度も楽しめる日々の京都がここにあります。

こんな時間を頂けたことに感謝です。
ささやかな「よかった」を見つけることが出来ました。
ありがとさんです。

最後までお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。