''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

大河なる「愛」を通して見る!!

「愛」とは、難しい言葉です。
キリスト教にも仏教にも通ずる宗教的な意味合いもありますね。
博愛、慈愛と立場やその形態から同一ではないにしても「愛」の持つ意味は深いことに変わりはないです。

 

戦国時代にも精神性の高い崇高な理想を掲げる武将がおいでですね。
大河ドラマの『天地人』の主人公 直江兼続です。
兜に「愛」の前立(まえだて)を付けています。
有名です。戦場では、遠くからでも誰か判ります。上杉謙信は「義」を掲げ、軍神毘沙門天の化身と畏敬されていました。旗印は「毘」です。これに対して兼続は「愛」です。
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(『歴史街道』2月号 PHPより)
この愛には二つの意味があるようです。
一つは愛宕大権現、愛染明王の「愛」です。
民を愛した「愛民」の「愛」とするものです。
武将としてなく、領地を治める政治家としての力量も大きい人物です。
でも、必ず直江というと愛の前立の兜が有名ですが、これくらいの武将になると幾つか持っています。

 

愛染明王は、梵名をラーガ・ラージャと言うようです。
これには、愛情、愛着、情欲などの意味があり、このために愛に染まっているので愛染王しも呼ばれています。
民の衆生のいろんな良くない欲はきれいてな清浄な愛にして、煩悩即菩提の理をしているようです。
ラージャは「王、指導者」と言う意味です。
「明」は知恵を表します。
明王さまは人々を驚かし、怠惰な心を叱るお姿を示しいているようです。
(『梵字辞典』中村瑞隆他編 有山閣 参照)

違うのもありますし、前立自体は取り外しが出来ますので、アバターのように取替えも利くはずです。他のも見てみたい気がします。
「し」とか「て」とか「る」なんてのがあれば笑います。
たまにはハートとか絵文字なんてのがあると現代にも通じますね。
今日は「る」にしてみるかなとかね。気分屋さんですよね。
日曜のYukiyukiちゃんの兜姿もなかなか似合っていますよ。
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写真は、長谷堂合戦の際に着用と伝わる(宮坂古館蔵)(『歴史街道』2月号PHPより)甲冑です。

 

愛の字はないです。
梵字でアンと書いてあります。
上の点と横棒で「ン」と表音します。下の字が「ア」という字の二つの構成です。
一文字です。一文字でいろんな意味がありますが、仏様や菩薩様を表すこともあります。

 

このアンは、阿弥陀様や普賢(ふけん)菩薩を表すことになります。
こちらとの意味合いは取れないですね。愛染明王さんとは結び付かないです。普賢菩薩はお釈迦さまの脇侍ですから、そうした意味があったのかもしれません。こちらは判りません。あくまでも着用と伝わる甲冑です。

 

こうした歴史考証を進めながら、ドラマ見るのも面白いですね。
なかなか今のところ、兼続殿は活躍が少ないですが、話は進んで行きます。
お船(常盤貴子)と結婚することにより、直江兼続の誕生です。もう少し二人の様子を静かに眺めて行きたいです。
リアルタイムでは仕事で見れないので、土曜の昼の休憩時間から垣間見ています。

 

ささいなドラマからもいろいろと学ぶことがあります。
こうしてブログ書くとなると少し調べ物も必要になり、学べます。
どうしても本の引用が多くなりますが、学ぶとはそうしたものかも知れません。

 

たまに本を見たりや辞書を引くのは楽しい作業です。
気分転換にもなります。ありがたいことに感謝です。
なんだか小学生高学年の宿題みたいですよ。

 

今日は「愛」を通していろいろなものが見えました。
ありがとさんです。

 

最後までお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。