''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

「堤して春を知らせる土筆かな」

今日は、風がすこし寒いながら、穏やかな日差しに温かさを感じます。
昨日も昼間は暖かかったです。
宇治川近くの土手を通りかかったときに、幾人かが土手に何かをとってらっしゃる。

よく見ると土筆です。少し早いでしょうがね。
いっぱい埋め尽くすほどは姿を見せていません。
春の陽気に誘われて、土から出たのでしょう。
その様は、やはり土の筆です。つくしは「土筆」と漢字で読みあてます。
なにとも情緒があります。
去年も土筆の話を書きました。あれからほぼ一年です。月日の流れを感じます。

イメージ 1


「 春風や堤(つつみ)長うして家遠し 」 与謝蕪村
 
勝手な意訳
 春風がそよそよと吹く中、堤の上の道を歩いているとなんだか気持ちよくって、家路には時間がかかりそうだなぁ。
家は専門家には「故郷」と捉えられています。すると、故郷ははるか彼方に霞んでいるというような意味でしょうね。

旅していたんだから家はすくそこにはないかぁ。
勝手な意訳です。それも楽しいと思います。
「春風」は春の季語です。

今から数年前に、宇治川のほとりに日差しの陽気に誘われて、シート敷いて弁当食べていました。何か音が欲しくなり、携帯のラジオをつれました。

するとKBSの番組で、春の陽気をテーマに俳句の募集がかかっていました。
あと10分ほどしかありません。
自称「俳人」として心に火がつきました。(いつから俳人なん?)
即興で携帯からメールです。

宇治川に 桜見たいと 土筆かな」
と投稿しました。落選です。

すかさず
「菜の花や 間違ったかと 初夏の風」
と携帯からメールです。

20数分後、採用されまて放送されましたよ。
満足じゃ。
それほどにおかしい陽気でしたね。
イメージ 2

話はもどって、昨日は宇治川付近、バイクを止めて、土筆を15分ほど採りました。
春を満喫出来ました。
すこしの時間ではありましたが、春を感じましたね。
楽しい時間です。

子供の頃、この時期よく土筆採って来ました。
大きな袋いっぱい採って来ても袴(はかま)の掃除をすると量がだいぶ減ります。
水で洗って、水をよく切り、油炒めです。
我が家の定番でしたね。私にとっても懐かしい味です。
あとは醤油を垂らして出来上がりです。

量も10分の1ほどに減ります。あれだけ採って、食卓には一皿になります。
土筆の帽子の苦味が野趣味を感じます。
油と絡んだ土筆の味は忘れることはありません。
イメージ 3

今回も当然袴(はかま)の掃除をした後、油炒めです。
舌で春を感じます。これもありですよね。
なんとも言えない味です。味的には、土筆はほんのすこし早かったです。
ちと硬いです。私としては、仄かに苦味が好みです。

それでも大満足です。
ささやかな幸せと喜びがありました。ありがたいことです。感謝の念は忘れません。
次こそは袋いっぱいの土筆をゲットしたいです。

最後までお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。