''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

菜の花を食らう。

「菜の花や 月は東に 日は西に」 蕪村

一面の黄色い菜の花畑が広がる中を、月と太陽が見えるさまでしょうかね。
今菜の花畑の黄色い花がきれいに咲いています。
なんとも情緒がありますね。
春を告げるというのでしょうか、色の少ない季節に一気に、その黄色い景色に心ときめきます。
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でも季節感なら、舌でも感じたいです。
「菜の花の酢味噌がけ」です。
お湯に塩を利かせ、菜の花を堅い目に茹でます。
色が飛ばないように注意が必要です。

料理屋さんでは、氷水にとって色止めします。
緑の発色が食欲を掻き立てます。

それに辛子酢味噌の黄色が映えるというものです。
料理屋さんなら、菜の花を出しの中に漬けたりして味を入れたり、鳥貝や赤貝などの貝類と合わせると色合いもきれいです。そこに酢味噌を添えます。

「先付」の小鉢に入れてもいいし、「八寸」の添えつけてもいい、「酢の物」として出しても、「向付」のあしらいとして一品に加えても、季節感が出でなかなか良いです。
「香の物」として、少しだけ蕾がある、菜の花もいいですよね。

でも家庭で頂くなら、あつあつに酢味噌かけてもいいんじゃないですかね。
温かいと菜の花の新緑の香り、「春の香り」を楽しめます。

辛子醤油の中で和えても、地洗いして、余分な醤油の水分を取り除くというのも有りです。
熱々に合えるとよく味も絡みます。
冷ましていく過程で、味は食材の中にしみ込みます。
小さく盛って、焼き魚の皿の端に添えるのも手です。

この時期の菜の花は一種の苦味があります。
春の息吹というのでしょうか、植物の生命力感じます。
まさしく春を食らうと言えます。

血管を流れる体内の血液が、きれいになっていく気がします。
昨日の土筆といい、菜の花といい、土との距離感を感じます。

土なくして人は生きてはいけません。特に農耕の民としての日本人としては尚更です。
菜の花と月、菜の花と太陽、何気ない風景に四季があります。
見上げる月を見て、もの悲しくも、心待ちのわくわくの気分もあります。

月は何も変わる事がありません。
それを見る人のこころの問題です。
月見るこころのゆとりが欲しいです。
こんな時間に感謝したいです。ありがとさんです。
こんなところにも春を見つけることが出来ました。

最後までお付き合い下さいまして、本当にありがとさんです。