''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

桜に見る意匠

年度が替わり、ちょっとした年明けのような気もします。
何も変わっていないのに大きな変化です。

私事ながら属する仕事場の名前が変わりました。
商号の変更でなく、母体自体の変更です。
新しい会社として出発となるようです。

前途多難です。昨日も午前2時過ぎまでの雑務でしたね。
複雑な思いです。
もしかしたら今日の仕事終わりに「エイプリール」なだけに冗談ですとはいきません。

桜の花もぱっと咲いてぱっと散る。
潔さがありますね。
先週、産経EXの新聞の前田律子さんが書かれている記事を読みました。
第13回「桜の潔さ」とタイトルが付いています。

時々、読ませて頂きます。
古美術や骨董などに長けている方で、写真も道具が紹介です。
イメージ 1

日本人の美意識の高さに驚くばかりです。
漆の工芸はその質の高さは芸術品と言えます。

盆に碗、何とも風合いがいいですね。
ぱっと華やぎます。
椀物は日本料理の花でもあります。
一椀に美を凝縮させます。
一切の無駄の排除です。

それでいて美を求めます。
漆黒の椀が素材を闇夜のごとく引き立てます。
主役は蓋を開けたあなたです。

本当にいい漆椀は軽いです。プラスティックの容器にも感じます。
温かい物は、温かい様に客に提供します。

盆は逆に華やかなものとそうでないものと二通りありますね
写真の盆は、春のこの時期だけです。
年中の花の盆があります。
目で見て触って、季節を感じます。

京阪電車祇園四条駅を降り、大和大路通り、通称繩手通りを北に上ると白川が流れています。俗にいう祇園界隈です。

この繩手通りから、古門前通りにかけて多くの骨董屋さんがあります。
いいものが店先に掲げられています。
書画もいいです。茶碗や漆器もあります。
見るだけでも楽しいです。少しだけ予備知識付けるともっと楽しいです。

川沿いに右手に曲がると、程なく吉井勇の歌碑があります。

「かにかくに 祇園はこひし寝(ぬ)るときも 枕のしたを水のながるる」

吉井勇の作です。
ちょっと読みにくいですね。
しっかりと暗記して下さい。

歌碑を見たら、一夜漬けの暗記が役立ちます。
多くの人がなんて読むのか迷っておいでです。すこし癖のある字ですからね。
友達と行かれると株が上がりますよ。

1886年鹿児島藩吉井友実の孫として伯爵家に生まれます。
吉井友実は、西郷隆盛大久保利通と同格ほどの薩摩のリーダーです。
鳥羽伏見の戦いでは多大な功績を挙げています。維新後は参与などの政府の要職を歴任します。その人の孫です。

歌碑の歌は「酒ほがひ」の中に掲載されているもっとも有名な歌です。
この歌集は、酒や女に関したものが大半ですね。
晩年は、爵位を返上して、北白川周辺に住み毎夜祇園に通ったと聞きます。
どんだけ祇園好きでしようね。

唯一この白川あたりは桜が綺麗ですね。
舞妓さんや芸子さんも通ることがあります。
なんとも風情があります。

「ザ・京都」「ザ・祇園」を感じます。凝縮しています。
もう少し歩くと辰巳神社です。その前が巽橋です。
祇園での撮影には必ず出てくる有名な場所です。

必ずご覧になったことがありますよ。
ここでは一枚写真撮影です。
夜も昼も魅了されます。

桜の潔さに反比例の私の気持ちですね。
潔くはありません。
まだまだ未熟です。

桜から多くのことを学びます。
年とともに見る桜も変わります。
人の成長とともに見える桜もあります。

ありがたいという気持ちは、そこには必要です。
感謝というルーペーで見えるものがありそうです。

最後までお付き合い下さいましてありがとさんです。