''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

『おふくろさん』の愛を振り返ります。

昨年2008年(平成20年)4月6日から、もう1年が過ぎました。
作詞家川内康範氏が亡くなられてから1年ですね。
晩年は『おふくろさん』をめぐる一連の騒動に巻き込まれて、気の毒な思い出でテレビの情報番組を見ることが多かったです。

川内康範氏は、日蓮宗の寺に生まれた仏教徒です。
ヒーロー物の『月光仮面』や『愛の戦士レインボーマン』の原作者としての顔もあります。
月光仮面月光菩薩さんをイメージされた作品とも解説されているものがあります。

暴力を否定された方で、憲法9条の保持を持論にもたれている平和主義者であったようです。政治家のブレーンととして、福田総理、大平総理から竹下総理まで、政治にかかわり、晩年は国民新党顧問を務めていたようです。

テレビの『まんが日本昔話』の監修の仕事もされていたみたいですね。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』参照)

こちらのアニメはよく見ましたからね。お世話になったと言えます。
一貫して作品には「愛」をテーマにされています。

「おふくろさん」もリアルタイムの大晦日に見ておりました。
母の愛、無償の愛、世間さまに対する奉仕の愛が「おふくろさん」です。

♪雨が降る日は 傘になり、・・・・お前も いつかは 世の中の傘になれよと教えてくれた。あなたのあなたの真実 忘れはしない。

子供ながらに、心に届く言葉でした。
そのときの森進一氏自身の不幸な身の上と被さってしまったのも、社会に認められて要因だったと聞きます。

しかし、子供の私にはそんなコジップは、分かるはずもありません。
子供でも分かる意味でしたからね。
ぐっと、ぐぐっと、ぐぐぐっと、来ましたね。



仏の世界にも通じる慈悲、いや広い無償の愛が、森進一氏個人の思い出の「おふくろさん」で終わってしまっては無念であったと思います。

それ以上に、本編とは別に、別人による作詞と作曲が付加された森進一劇場の「おふくろさん」になってしまいました。
「親不孝な息子です」と付くと話が変わってしまいます。

「世の中の傘」は、どこに置き忘れてきましのでしょうかね。

森氏の商業用の「愛」と、川内氏の「無限の愛」、「仏の慈悲慈愛」とは別物です。
ここに怒っておいでだったのでしょう。

当初、反省は無かったようですね。人としての非礼です。
森昌子さんという気遣いの出来る母が要ればこそ、恩師との関係も擬制で出来ていたのですからね。妻の内助の功に感謝したいです。

やはり名曲です。
森進一の「おふくろさん」には、他の追随を許しません。
目を潤ませながらの、当時の「おふくろさん」には、無償の愛が見えたように感じます。

残念な不幸な運命が名曲にはつきものです。
些細なことに、憤(いきどお)る小さい私です。
大きな愛を持てるように修業です。

日々よかったを探しながら、感謝の気持ちで愛も育てたいです。
ありがたいことです。

命日は過ぎましたが、やすらかにご冥福をお祈りします。
最後まで許さなかったのもそれも愛です。

つたない話にお付き合い下さいまして本当にありがとさんです。