''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

提婆達多とレインボーマン

レインボーマンと聞いて「懐かしい」と思える世代は40歳以上でしょうかね。
特撮ヒーロー作品「愛の戦士レインボーマンです。
パチンコにもなったと聞きますが、私はやらないのでそちらは知りません。

 

私はよく覚えています。ちょっと風変わりな変身ヒーローです。
原作は、川内康範です。

 

森進一氏との『おふくろさん』騒動で有名になったのでご存知でしょう。
月光仮面』の原作者です。ですからよく似ているヒーローです。
歌の作詞もされています。

 

♪インドの山奥で 修業して ダイバ・ダッタ・・・・・

 

1972年(昭和47年)から1年間の放送されていました。
曲は流行りましたので、曲に覚えのある方もおいででしょう。
敵は、秘密結社・「死ね死ね団」です。

 

ヒーローものにしては大変宗教色の強い作品です。
インド、ヨガ、世情不安とテーマはいろいろです。たしかオイルショックの時代です。
番組の中でもそうした世情がリアルに表現されています。
 

 

提婆達多(だいばだった)は、現実の人物です。
お釈迦さまの従兄弟でもでもあります。また、高弟でした。
お釈迦様の仏教教団を分裂させた張本人です。

 

仏教的には、ヒール(悪役)のイメージです。
ところがこの敵対する提婆達多(だいばだった)に礼を申されます。
「妙法華経提婆達多品第十二」という経典にあります。

 

お釈迦様が、今あるのは、提婆達多(だいばだった)のお陰であると言われます。
それ以上に、この仏教教団にとっての悪的な張本人が次世代天王如来という仏様になることを予言されます。
予言と言っても確実です。これを授記と呼びます。

 

まちがいありません。
「なんで?」
誰しもそう言いたくなります。

 

でも、今あるのは前世の提婆達多(だいばだった)の善知識(ぜんちしき)があったからです。
前世、お釈迦さまは、ある国の王様でした。
「妙法華経」と言われる教えに触れたくて、王位を子供に譲って、阿私仙人に仕えます。

 

お弟子として仕えるのでなく、下僕のような扱いです。
水汲みやら掃除やら薪集めとかいわゆる家事一般でしょうね。

 

当の本人は教える気も無いような有るような、芸人の内弟子のようなものでしょうね。
この生活を1000年ほど使えたと伝わっています。
当時の人の寿命は長かったようです。伝承の話です。

 

この「妙法華経」の教えに触れて、その一番の極意を会得します。
これが「阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)」です。
レインボーマンが変身の時に使う呪文です。
さすが日蓮宗のお寺の息子です。
奥が深いです。

 

しかし、「阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)」が、どんな物かも書かれていません。
悟りの境地です。

 

凡人の私には、理解できないものです。
言葉を超越した物の考え方です。
ありとあらゆるものの「自然の摂理」としての説明でもあると思います。

 

これを会得しました。阿私仙人は、ちやんとした一言の説明は無かったと思われます。
その日々の生活の中で、お釈迦さまが悟ったんでしょうね。

 

すごいとしかいいようがありません。
この悟りの境地があったからこそ、今この世にあって、本当の悟りを開いて、人として輪廻の輪から解脱(げだつ)して仏と目覚めたのです。

 

もともとこうしたその功績により、次世代天王如来」さまになられます。
そのときの国の名も「天道」と言います。
確実です。それだけの徳を積まれていたことになります。

 

そうした過程の仏の前世の中での話を踏まえた上で、レイボーマンを見るとすごいですね。
何気ない生活の中で、仏の世界観を分かり易く広めた、そういう意味では、川内康範氏も「妙法華教」の教えの中で慈悲慈愛の仏の悟りをお持ちだったのでしょうかね。
すでにこの世にはおいででないだけに、仏の世界でお過ごしされているかと思います。

 

専門家の方のお叱りもあるでしょうが、多くの人にこうした伝承の話も伝えておきたいという気持ちで書き記しました。
正確性を欠く表現、知識の薄学にはご容赦下さい。

 

今一度、川内氏の知恵にも学びたいです。
レインボーマンも作品としては深いものがあります。
今一度見直されても良い作品だとも思います。

 

こうした話に出会えたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがたい話です。

 

最後までお付き合い下さいましてありがとさんです。