''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

不安な気持ち 放下着(ほうげじゃく)より。

昨日は、京都で初めて新型インプルエンザの発病患者が出ました。 
やはり出たかのイメージです。
しかし、事態は深刻です。

致命的な打撃と言わざるを得ません。
京都は、観光都市でもあります。
今、修学旅行生の皆さんが大勢来た頂いております。
市長に成り代りましてお礼申し上げたいです。(せんえつながらです)
この修学旅行がキャンセルとなります。

京都市に対しては膨大な損失です。
私利私欲でいっているのではありません。
この不景気にかかわらず、京都市に対する国内旅行の順調な兆しでした。
ありがたい事です。
直接的な恩恵は受けては受けてはいませんが、多かれ少なかれ、影響があると思います。

一度の事が大きな影響を与えることも懸念しなければなりません。
修学旅行生の親御さんにとっても不安がありますから、キャンセルは当然のことです。

京都だけでなく、同じく事である奈良も同じような懸念があります。
京都、奈良と同時に訪れられる事も多いように聞いています。
それに大阪も兵庫もそうですね。

関西圏に対する危機管理の薄さが露呈してしまいました。
天災かも知れませんが、人災でもあります。
被害の拡大を食い止める方法はもっとあったように考えます。

今首都圏に於いても新型インフルエンザの拡大が懸念されています。
一気に感染者が拡大することは必定です。
しかし、あまりにも過剰に反応し過ぎているのも、事実です。

季節型のインフルエンザで毎年どれくらいの被害者が出でいるか考えれば、まだ国内の新型による死亡者の報告はありません。

通常のインフルエンザより感染力が強いだけで、ひどい場合でも通常の風邪的な症状で数日の入院で済むようです。
軽い方なら自宅で治療と言うのですから、軽微な症状と言わざるを得ません。

ニュースの取り上げ方が、市民をあおり過ぎです。
今必要な状況だけを報告するのが適切だと考えます。

前世紀のスペイン風邪は一次的な広がりの時には症状が軽く、二次的な広がりの時に爆発的な広がりを見せたように聞いています。
そのための予防処置にもっと重点の報道に切り替えてもらいたいです。

ちょっと今日は社会派の記事になってしまいました。
で、気分を変えたいと予定した記事を切り替えました。
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「放下着」、ほうげじゃくと読みます。
茶室に飾られているお軸によく見られる言葉です。
禅の言葉、禅語です。
下手くそな字で申し訳ないです。
ブルーな気持ちを取り去るように青い紙です。

茶室に飾られていると、これを見た客が主人に「なんともさっぱりしますなぁ」と挨拶されます。
「さっぱり?」
「うー、さっぱりか?」
どうも、「下着を脱いだような心持ちで過ごして頂きたい」と意味を勘違いされてのことでしょうね。

シャツやトランクスの下着とは関係ないです。
「下着を脱ぎ放て」と言う意味ではないですからね。

茶室には世俗のことは持ち込みません。
主と客の主客の交わりです。
物言わずと茶を点て、茶を飲む。
それだけです。
人となりが出ます。その空間が茶室です。

私は、聖人利休の愛した3畳程の小さい茶室にあこがれます。
そこに花を生け、仏事に関する書を掲げる。
後は一切の排除です。
究極の空間です。

そこにあるのは、主と客のこころの交わりです。
これが最初で最後かもしれません。
一期一会の精神ですね。

お湯の沸く音、茶を点てる音、茶を呑む音、無音ではありません。
意図した音でもありません。

この場に私利私欲は無用です。
商売の話も、政治の話も必要ないです。

「放下着(ほうげじゃく)」とは、「それらの世俗を茶室の外に置いて来て、茶室にお入り下さい」というような意味に捉えています。
「茶室の中には、それら雑事と関係の世界でお過ごし下さい」と言う意味でもあるように思います。

もっともっと難しい解釈もあると思います。
今の私にはこれくらいの理解が自分の尺に合っています。

無用の不安やことさらなデマに、心をかき乱されてはいけません。
本当に今ある必要な情報とは何か、今しなければならないのは何かを考えることが一番必要です。

無用な外出は控える。
出来る予防はする。
もしかかったと気づいたら、早期に対策する。
人にうつさない。

これだけしか出来ないです。
これで充分です。

不安と無用な情報を家庭や職場に持ち来ない。
つまり、「放下着(ほうげじゃく)」です。

時間が経てば終息します。
今しばらく時が経つのを静かに待ちましょう。
これ以上拡大させないように正確な情報が、この新型インフルエンザの特効薬です。
「有我湯散」(ありがとさん)の感謝の処方箋も忘れずにお持ち下さい。

一日も早い終息を祈ります。
最後までお付き合い下さいましてありがとさんです。