''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

なすびを食らう。 焼きなす編

昨日といい、季節が少し変わった節目を風で感じましたね。
京都は秋の訪れを強く感じました。
夕時の風は暑さも感じない心地よい秋の風でした。
バイクでの帰りも寒いくらいで一枚着込みましたね。

秋の訪れは食への楽しみがまします。
昨日は鮎の塩焼きでした。

焼きつながりで、今日はなすびです。
茄子の旬も夏から秋の7月~9月です。
まさしく旬ですね。

漬物にしてもうまい。
煮ても焼いても美味いです。
中華にしてもイタリアンにしても茄子は油と相性もいいです。

私の愛読書『池波正太郎鬼平料理帳』(佐藤隆介編 文春文庫)にも、夏の項目に載っています。
小ぶりの茄子の糠漬に練り辛子を添えたものと酒が運ばれるシーンです。

美味そうですね。
茄子漬物は美味い。
でもこれは大人の味です。

子供の頃、茄子の浅漬けは好きではなかったです。
味でなく見た目が好み出なかった。
そう食べず嫌いでしたね。

今は茄子の糠漬けは好きですね。
ご飯にもお酒にも合いますね。

こんなものがこれほど美味く感じるのです。
日本に生まれて良かったです。
ささやかに感謝です。
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昨日は焼きなすにしてみました。
これも子供の頃には食べず嫌いでした。
しかし、あるとき伯母の家で夕食これが出ました。
残すわけにもいかずしぶしぶ食べることになったのです。

食べてびっくり「おいしい」です。
どうして今まで食べなかったのか不思議なくらいです。
次の日も次の日も焼きなすです。

もちろん私が作りました。
失敗しにくいですからね。
小学5年の夏のことです。

その頃から料理には興味があったですね。
美味いものを食することへの探究心です。

昨日の焼きなすも焼いた皮を丁寧に取り去り、冷蔵庫に冷やして頂きました。
写真はそのままのですが、食べるときは一口サイズにカットしています。
だし醤油で頂ました。

かつお探したのですが、見つからなかったです。一昨日の奴に使ってしまったのでしょう。おろした生姜も添えたかっですが、こちらも切れていました。
仕方なく、いつもの一味を振ります。

つるんとした食感とだし醤油のふくやかなコクがいいですね。
それになすの焦げた香ばしさが命です。
やっぱり「香」り好きです。

焼きなすは残れば、赤出汁の具にしても料理屋さんの味になります。
うまいです。

先ほどの愛読書の中に、「初物四天王」(はつものしてんのう)というのが紹介されていました。
(字ずらかしても「ペ」さんは出てきませんよ)
初鰹、初鮭、初茸、そして初茄子だそうです。

それにゲンのいい野菜です。
一富士、二鷹、三茄子」ですね。
どうしてゲンのいいのか少し不思議です。
謂れですから諸説あるようですね。

蕪村の俳句に
「夢よりも貰ふ吉事や初茄子」
というのがあります。
夢のゲンがいいより、やはり貰った初茄子がうれしいと正直な感想です。
これも愛読書の本の中に聞いてあります。

私はこうした食べ物の愛読書が多いです。
四季を通して読めますし、作品の中の季節感や江戸の庶民の食べ物に関する距離感を感じます。

長谷川平蔵も食べたであろう茄子を今もこうして食べられます。
夏の涼を舌と目と温度とイメージで食らいます。

秋茄子もうまいです。
旬はまだ残っています。
十分に楽しませてくれることでしょうね。

ありがたいです。
元気で食事が出来て、元気に過ごさせてもらう。
生かされていると感謝する生活は充実しています。
何かに必要とされています。

人も自然の一部分です。
季節の中に身を任せてみるそんな生き方も人間らしいと感じます。
ありがたいと思える瞬間です。
まだまだ日中は暑いです。ご自愛ください。

最後までお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。