''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

「よこすか海軍カレー」がやって来~た。

秋の深まりを感じる凛とした朝方の空気です。
すがすがしいというか、幾分肌寒いと感じます。
秋と言えば、読書の秋、芸術の秋、それともやはり食欲の秋ですね。

夏からのマイブームは、カレーです。
カレーライスだけでなく、カレー焼きそば、カレーパスタ、カレーうどんに、カレーラーメンです。

あの香りに惹かれます。
香り好きなんです。

カレーの香りは特別です。
学生時代、家路に向かう途中、家々にカレーの香りが漂います。
これだけいろいろとありながら、我が家のカレーはオリジナルを感じます。

母が作ってくれたお弁当が、一目、一口で判るのと同じです。
家々にそれぞれのカレーがあります。
ヨーグルト入れたり、果実を入れたり、ルーを幾種類入れたりと、それぞれに工夫があります。

先日、仕事場で物品の斡旋がありました。
毎月いろいろな商品が特別プライスで提供されています。
仕事がらみの商品です。

多くの方々にお世話になって、自分の仕事をなし、生きる糧を頂戴しています。
仕事がらみとなれば、協力もまたありですね。

いつもは触手の伸びない商品でしたが、今回のはカレーでした。
あの有名な「海軍カレー」です。

いろいろな地方に海軍カレーがあります。
海軍の港ごとに海軍カレーあって然りです。
今日届きました。
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私の手に届いたのは、よこすか海軍カレーです。
8食入りで2940円です。送料込みの価格です。

1食あたりにすれば、約368円です。
レトルトカレーとしては相当高価です。
この商品が、レストランで提供されるとなると1500円ほどになりますね。
ホテルのカレー並みの料金です。
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大きさはごく普通のレトルトのカレーです。
ステッカーが張ってあるだけのシンプルなものです。
どうしてと思って、早速作って少し早い昼餉にしました。
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どってことないレトルトのカレーです。

それではスプーンを入れてみましょう。
口中に運んで、最初に感じたのは、ルーのコクです。
こってりとした味わいです。

にこんだ肉の風味、肉汁、肉のスープが濃厚です。
よく出来たすじ肉カレーをイメージします。
大きく入れた一口に、牛肉が口に当たりました。

大きくカットされた肉はよく煮込まれています。
すこしいい牛肉の部位を使われていますね。
脂っこくはないですが、パサパサともしていません。

じっくり時間をかけて冷まされた風合いです。
肉に肉汁と適度な脂が封印されたままです。

濃厚という言葉が最初に飛び出しました。
次に香りです。
カレーの粉にも通常のレトルトよりも香りが強いですね。

辛さも辛すぎず、甘すぎず、それでいてカレーとしての辛さは自己主張します。
なかなかバランスのいいカレーです。

日本の海上自衛隊では、金曜日はカレーの日になると聞きます。
洋上に出れば、周りが海で曜日の感覚がなくなります。
ですから、金曜日にはカレーで曜日が認識されます。

日本人は、カレーが大好きです。
インド人もびっくりです。
この普及には軍隊、時に海軍の影響が強くあります。

戦前日本の悲しい歴史の中で、長い戦争が続きました。
日清日露の頃、すでに徴兵性です。
この間大勢の人が食事をします。

栄養価もあり、バランスもあり、かつ簡単で大量に安価に出来る食事、それがカレーだったのです。
ご飯にかけるだけでおかずも要りません。

大勢の食事に適しています。
夏のキャンプなんかでは、やはりカレーですね。
このカレーは徴兵期間がすめば、軍隊で覚えたカレーを自宅でも作ります。

おやじの作るカレーライスです。
多少下手でも食べられます。
どんな食材にも合います。
野菜だけでも、魚を入れても、このため一気に日本中に普及したと考えられる要因です。

おなじく軍隊食の「肉じゃが」も同じです。
材料もカレーと共通しています。
これも軍隊の食料事情にもよります。

肉じゃがは、かの東郷平八郎閣下が、英国海軍のビーフシチューを元に、部下に日本風にアレンジされたものと聞きます。
これも同じく徴兵期間を終えたおやじが日本中に広めた要因でもあります。
いつしか、おやじの肉じゃがが、おふくろの味の定番になってしまいましたね。

軍隊の存在意義は政治的な問題にもなりますので、議論はさておき、食と言う観点から言うと大きい意味があります。
同じ釜の飯を食うといいますが、食を共にするのは、共通の認識が得られます。
小学生の給食も同じです。
同じ味を知っています。

味の共有は、思い出の共有でもあります。
楽しいことも苦しいこともあります。
それを同じように過ごしています。
人の好き嫌いだけでは、計り知れないものがあります。

軍隊でも同じようなことがあったはずです。
それを語らえる場所が家庭でもあり、その思い出の食事がカレーや肉じゃがということになりますね。

普段は怖くて物言わない無口な父が、カレーだけは楽しげに作るそんな後姿を、当時の子供らは見ていたのかもしれません。

食は生きていくためだけの糧ではありません。
食もまた仏法では修行です。
食するという行為だけでなく、食するということの意味もまた重要です。

食するというのは、何かを犠牲にして食料にする。
食べる分だけ、最小限にして食する必要があります。
無駄をつくらない。無駄をしない。捨てるものは極少量にする必要があります。

まさしく、現在のエコに繋がります。
もったいないは、捨てるときだけの言葉ではありません。
食事を作る時の言葉でもあります。

料理は、字の如く料を理する。
料とは調味料でもあり、食べる量でもあります。
それを理解することでもあります。

食べきれないほど作れば、ごみになります。
もったいないです。

カレーやおでんは多い目に作っても、毎日火さえ入れれば、日持ちします。
これは理にかなっています。
さらに味も深まります。

ごみを出さない工夫が必要だと考えます。
もったいないは、買い物から始まります。

無用なものは買わない。
食べきれる量を買う。
食べきれる量を作る。

そして、残さず頂く。

その上でもったいないです。
もったいないは最後の言葉でなく、最初の言葉でもあるはずです。

人は物を食することによって生かされています。
食は必要不可欠の人間の生きる修行です。

粗末にしない。
物に感謝する。
これに尽きると思います。

生きることは食を感謝することでもあると思います。
食材にも、作って下さった方にも感謝して頂きたいですね。
「ありがとさんです」

今日も元気に穏やかな過ごせますように祈るばかりです。

最後までカレーの匂いを思い深辺ながら、清読頂きまして、心よりお礼申し上げます。