''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

東海道本線、回り道でした。

秋の訪れに、空気もどことなく、秋の風です。
日差しも穏やかな秋の晴天です。

体うずうずしてどこか、遠くに行きたくもなります。
秋はこうした気分にもさせてくれますね。
夏の暑さではどこにも行きたくないとへたっていましたが、気候が穏やかになって、暑さ寒さの感じない季節です

どこかに行きたくてもなかなか予定が付きません。
でも、電車に乗ることはあります。
しばし、旅行気分です。

JR稲荷駅は、駅を降りるとすぐに伏見稲荷大社の大鳥居が出迎えてくれます。
歩いて数歩で大鳥居です。
稲荷山は聖なるお山です。
その周りにいろいろな宗教団体も道場を構えます。
(別の機会に不思議な話を致します)

家からもお山が見えますが、生きているような息使いを感じることがあります。
うそのような話ですが、やはり神の領域です。
不埒な気持ちで入ることは出来ません。

稲荷山の御神体は、自然の空間です。
おキツネさんを神様と思っておられる方もおいでですが、使いの使者と聞きます。
眷族さんもおいでです。

江戸時代、稲荷山というと松茸の産地でもありました。
香りも高く、やんごとなき方々も召し上がられています。

京都守護職会津宰相、松平容保侯は、稲荷の松茸を土ごと持って帰って、移植されたみたいです。
会津が松茸の産地であるとは聞き及んでいませんので、失敗のようですね。
土ごと移植してもだめです。
自然になるもので、人工栽培はまだまだ先の話です。

そんな稲荷ですが、実は不思議なことがあります。
JR稲荷は、京都、東福寺奈良線にあります。
このまま木津や奈良に向かいます。

しかし、この稲荷駅が、その昔東海道本線の駅であったことはあまり知られていません。
「えー」って感じでする。
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今の東海道本線は後から出来た線です。
現在、京都の次に、山科そして大津につながっています。
しかし、この線路の大半はトンネルです。
この工事に日数がかかっています。

そのため最初の東海道本線は、この稲荷、山科、大谷という駅を通り、膳所(馬場)というところで今の東海道本線とつながっていました。
ちょうど稲荷山を迂回するように回りこみます。
大正10年8月1日に廃線になっています。

ちなみにこの稲荷駅にある「ランプ小屋」がJR最古の建物ということになります。
小さなレンガ造りの小屋です。
なんともここに100年以上も鎮座しています。
人の流れ、物の流れ、時代の流れをここから見ています。

本町通りに面しています。
北は祇園に通じています。南は24号線に通じています。
交通の要所でもありました。

どれだけの多くの方が行きかったの、それぞれに幾億の人生があったはずです。
今日も、人が、車が行きかいます。

この場に立って人の行き来を見るのも面白いです。
稲荷に隠された線路の話でした。

何気なく電車の乗っていますが、幾万の人の汗の上に、今があります。
先人の苦労に感謝したいです。
その上でありがたく利用させてもらいます。

遠くにはなかなかいけないけれど、遠くに行く人は見かけます。
無事を祈って、安全にご自宅にお帰りください。

最後まで、長々して話に付き合って下さって、心よりお礼申し上げます。