''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

栄泉堂のみたらし団子。

秋の深りを感じる秋の空です。
京都の空は、秋晴れです。
心地よい季節を喜んでいます。

何にいい香りがします。
栄泉堂の前で、団子を焼いています。
もちろん、みたらし団子です。

確か、第11回菓子博金賞のみたらし団子です。
去年でしたか、姫路の菓子博でも金賞をとられています。
京都に数多く和菓子処があるにも関わらず、10数軒しか菓子博に出場の栄誉はなかったようです。
その1軒です。

しかし、町の和菓子さんです。
ここ1軒のお店です。
近くですから、よく買いに来ます。

特に私は、ここの赤飯が大好きです。
なんだ赤飯かと思われるかもしれませんが、和菓子の基本がたっぷりです。
もち米、あずきの素材の吟味、蒸加減、職人として技量が見え隠れします。

もちろん、この和菓子はどれも美味しいですね。
はずれはないです。
ここの店の宣伝ではありません。
イメージ 1

話は、みたらし団子に戻ります。
焼き焼きのみたらし団子を購入して、早速頂きました。
いつもは、昔ながらのガラスケースに入っています。

今日は、焼き焼きの熱々です。
ふんわりと、口中でとろけます。
団子の生地がふんわりとしています。
丁寧な仕事です。

また、みたらしタレがいい、とろりと濃度があって、香りといい、そのコクといい、強すぎず、かといって団子の風合い持ち味を殺していません。
「うまい」です。

朝からみたらし団子が、空腹の胃袋を優しく労わってくれます。
食べた後の団子の香りが、長く長くその余韻として続きます。

みたらし団子というと、落語の「初天神」です。
子供にして大人びた寅ちゃんが、父親に初天神に連れて行ってもらおうと、ゴネゴネした挙句、初天神に連れて行ってもらう話です。
その中で、あれ買えこれ買えといいことを理由に、父親に一度は一緒に行くのを断られます。

そこは、おねだりはしないと約束です。
男の約束です。男と男の約束です。

でも、初天神にはいろいろなお店が並びます。
イカ焼きの匂い、堪りません。
焼き鳥の匂い、耐えられへん。
焼きそばのソース香り、どうにでもしてくれ。

子供には、やはり団子とみたらしの独特甘辛い香りです。
約束は、たがえるが常です。

寅ちゃんも、ここはおねだりです。
無理やりのねだりも親の楽しみです。
しぶしぶ、みたらし団子購入です。

落語では、みつ団子とも言っていることもあります。
そのみつは、着物が汚れるからと、父親が吸ってしまいます。

「さー、食え」
みたらしのみつのない真っ白な団子です。
これは「むごい」です。

それに寅ちゃんが口答えです。
みつのお替りです。
この辺が無茶苦茶です。

大阪では、串カツはソース2度付け禁止です。
もちろん、みたらし団子も禁止です。

いろいろな露天商があってのやり取りです。
最後は、逆に父親が熱くなってしまいます。

「こんなんやったら、お父ったん、連れて来なんだらよかった」
あべこべに子供の寅ちゃんが言うのが、オチです。
♪ チャンリン チャリン デン デン

うまい団子に、うまいお茶、両者の取り成す妙があります。
時に幸せです。
至福の時間でしたね。
イメージ 2

健康で穏やかに過ごせることに感謝です。
ありがたいと心から感じます。

生かされていることに今日も感謝して、ささやかな日常のよかったを探してみます。

最後まで、甘~い話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。