''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

ご存知、御家人斬九郎です。

柴錬こと、柴田錬三郎の作品に傑作と言われる作品も多くあります。
その中でも、私は御家人斬九郎という作品が好きです。
テレビ放映されていました。

 

渡辺謙さん主演です。
ラストサムライ以前の作品です。
今では世界の渡辺謙さんですが、ちょうど幾度かの病気回復後の作品です。
話の設定が面白い。
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主人公、松平残九郎、通称斬九郎です。
名前の通り、十八松平の一族、徳川の親戚です。
親戚とは名ばかり、30俵3人扶持という最下級の御家人です。

 

旗本ではありません。
上様にお目見えしない家来です。
当然、無役ということですし、一度も江戸城に登城したこともないという武家です。

 

ところが、家の紋は、松平ですから、三つ葉葵です。
家の紋ですから、着物にもこの紋が付いています。
ですか、30俵3人扶持です。

 

武家の格式は、石高が基準です。
100石より、1000石の方が家の格式は上です。
1000石超えると駕籠に乗れます。
200石を超えると馬に乗れます。

 

石高によって、家来の数や家の大きさ、門の姿形も決まります。
300石の殿様は、一人でぶらっと一人歩きは出来ません。
必ず供も付きますし、家の格式によると家来も持てます。
登城するにも数人の供と一緒です。

 

石の付くのは、領主です。
自分の領地を貰っています。
そこから取れた米の4割や5割が年貢として貰えます。

 

しかし、俵は米の現物支給です。
給料です。
年3回に分けて支給されます。
その中でも、御家人として町同心なんかも、30俵2人扶持です。
でも仕事をしていますから、手当がつきますからね。

 

無役なら中々生活も難しいと思います。
ですから、内緒でバイトします。
片手業(かたてわざ)という、介錯人です。
切腹の時に、後ろに立っている人です。

 

公儀の介錯人でなく、武家の不祥事や大棚の不祥事に引張りだこです。
剣の腕前は、ピカイチです。
いろいろな事件に巻き込まれます。

 

この斬九郎の母が凄いです。
麻佐女(79才)です。これを岸田今日子が演じます。
すでに妖怪のような雰囲気です。(昔は、ムーミンでしたけどね)

 

食道楽の贅沢者です。
生きるは、食い気、大食らいです。
うまいものが大好きです。

 

この麻佐女は、小鼓の名手です。
先の老中からも、能の舞にと、誘いが来ます。
将軍家御台所の面前で、観世太夫の『老松』に小鼓を打つ名誉を過去3回も勤めています。

 

家に伝わる2つの名器、1つは雷さえも止まるという「雷師(らいし)」と、もう1つは、誰が打っても上手でも下手でもなく打てるという「錠図蔕梨(じょうずへたなし)」という小鼓の音色が花を添えます。
もちろん、小説には想像上のの音です。

 

私は、邦楽が好きですね。
笛や鼓や三味線や雅楽です。
雅楽の舞もあると聴くと、見に行くこともあります。
独特の雰囲気です。

 

この作品には、牧冬吉さんも登場されています。
故人となられても、作品としては最期の作品ではなかったかと思います。

 

牧冬吉と言えば、白影さんです。
仮面の忍者赤影』の白影さんです。
懐かしいです。
最近、深夜放映されています。

 

今でも名作の一つです。
不朽の名作です。
味のある俳優さんでしたね。

 

だいぶ昔ですが、訃報を新聞で見つけました。
悲しい思いがありました。
五条で葬儀でしたので、行こうかと思ったくらいです。
日時が合わず無理でしたけどね。
それだけ、思い入れのある俳優さんです。

 

最近邦画でも時代劇がブームになってきましたが、時代考証が変なものが多いです。
ある程度仕方ないのかもしれませんが、気になることがあります。
もちろん、赤影さんほどトッビなら許せます。

 

いろいろ人生があります。
赤影さんも白影さんも、すでにこの世にありません。
自分の人生も、それだけ時間が過ぎたと言うことです。
いろいろと考えさせられます。

 

しかし、今あることに感謝して、日々の生活の中で幸せを見つけることが出来たら、何よりです。

 

今日も一日穏やかに過ごせました。
ありがとさんです。

 

最後までお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。