''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

西高野の街道より、香りが届きましたよ。

深夜の帰宅に、ポストに何か入っています。
2通もです。

すこし袋が分厚いです。
お茶のような、ふりかけのようなパッケージです。
差出人さんに心あたりがあります。

私のブログで仲良くさせてもらっていますアロマっ子さんです。
赤と黄色のパッケージですね。
何でしょう?

私の好きな唐辛子ですね。
七味唐辛子と柚七味です。
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堺の株式会社やまつ辻田のお品です。
京都も唐辛子の有名なお店も多いです。
堺もやはり、茶の湯、数寄者の多い文化の香りがします。

香りの伝道師の「アロマっ子さん」らしい贈り物です。
宛名の文書欄に一言、「西高野街道から山椒の香りをお届けします」と添えてありました。
「はい、京・伏見の地に届きました」
ありがとさんです。

なかなかのサプライズです。
二品を別々に、それも郵便の手紙としての贈り物です。
なかなか粋な方ですね。

いえいえ、サプライズは続きます。
切手です。
ただの切手ではありません。

紫式部の和歌(新古今集)の記念切手です。
上の句と下の句が、別々になっています。
それで2つにして送って下さったんですね。

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「廻(めぐ)り逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隱れにし 夜はの月かげ」


(月が)ちょっと出て、月かどうかわからないうちに、また雲に隠れてしまった月のように、貴方はまたどちらかへ、急いでいかれるのですね。ゆっくりお話もしなうちに。

雲と月の数奇な運命が何ともロマンチックな和歌ですね。
紫式部の和歌らしいです。
人の人生を月と雲になぞった和歌を『うすゆき物語』の話で紹介したことがありましたね。

細かいところに気遣い下さいました。
重ねてありがとさんです。

深夜の帰宅とはいえ、空腹です。
無性に食べたくなったものがあります。
深夜のうどんです。
じゃーと、夜食のうどんを作りましょう。
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揚げさんを刻んだ刻みうどんです。
七味唐辛子をネギの横に振りました。
振っただけで香りが立ちます。

いい香りです。
少し高級なうどん屋蕎麦屋で使われている山椒の割合が多いタイプの七味唐辛子です。
上品なうどんになりました。
あえなく、79秒で完食です。

柚七味は、すぐに使わずに、封を切らずに冷凍室で眠らせています。
こちらも後日味のレポートさせてもらいます。


うどんといえば、ご存知、落語の「時うどん」です。
江戸噺の「時そば」として方が有名ですが、上方の「時うどん」が原型です。
それを江戸風に「そば」にしただけですね。

兄弟分の兄貴分と弟分、深夜夜鳴きのうどん屋を見つけます。
屋号は、「当たり屋」です。
絵柄は、的に矢が当たっています。
二人合わせて、15文しかありません。

当時は16文が相場です。(この辺は、江戸の二八そばの二八16文ということになります)
二人で一杯を頼みます。(「一杯のかけそば」ってありましたね)

そのときの二人の掛け合いが、演者の芸の見せ所です。
「兄貴、半分残してくれよ」
「袖をひっぱなって」

勘定を払う段になると、兄貴が「銭が細かいから数えながら渡す」と言って支払いを始めます。
「一、二、・・・七、八、今何時(なんどき)や」

うどん屋「九つです」
と言うと十、十一、十二・・十六と支払を済ませます。
何だ16文持ってたんだと弟分が思うのです。

しかし、歩きながら思い出すと、1文足りなかったはずなのに、と考え出します。
不思議がる弟分が仕組みを、兄貴分から教えてもらうと大はしゃぎです。
「わいも明日やってみよう」

と時間など気にせず、早い時間からうどん屋を探します。
夜鳴きうどんですから、早い時間にやっていません。
とうとう、くたくたになって探します。

屋号は「はずれ屋」です。
後は、兄貴に教わった風にやるのですが、すべてを真似ようと一人でその時の様子を独り芝居です。

「残してあるから、ひっぱりなって」
誰も居ません。
唖然とするうどん屋です。

その辺も兄貴がする時と、弟分がする時では、その滑稽さがよりデホルメされます。
演者の芸の腕が楽しみです。

あいにく時間が早やすぎて、「九つ」ではありません。
当然、余分に支払います。
この辺がオチになりますね。

♪ チャンリン チャンリン デン デン

私も夜食のうどんを食べる時は、演じます。
「ひっぱりなって」
「まだ、残ってるって」
寂しい深夜の時うどんでしたね。

「おやじ、今何時で?」
「へい、いい香りにどきどきです」
こんなオチになりました。
♪ チャンリン チャンリン デン デン

しかし、七味唐辛子のいい香りが、こころを満ち足りた気持ちにさせてくれましたね。
あまりの美味しさに燗酒も口を付けなかったです。

嬉しい香りが届きました。
アロマっ子さん、ありがとさんです。

今日も一日元気で無事に平穏に過ごせるように祈ります。
生かされている感謝の気持ちを添えます。
ありがたいです。

最後までお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。