''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

時に感じては花にも涙を濺(そそ)ぐ

とくれば、「別れを恨んでは鳥にも心を驚かす」と続きます。
そう、杜甫の「春望」の漢詩の五言律詩の一文です。

皆さん、ご存知の一節です。
国破れてサンガリア
いえいえ、国破れて山河ありから、始まるとくれば、「あっー知ってる」、そうその漢詩の一節ですね。
ちょっと物悲しさもある詩ですね。

杜甫も波乱万丈の人生でしょうかね。
賊の捕まり、幽閉の最中に作った詩と言うことは聞いていました。

中学生の時、国語の教師に暗誦させられた杜甫唯一の諳んじて言える漢詩です。
その頃いろいろなものを暗誦することを求められていました。
しかし、今となってはその暗誦した詩や和歌・俳句が人生を精神的に豊かにしてくれることが、この歳になるとよくあります。

今でも何かにつけてメモしたり、携帯で写真を撮ったりしてメモ代わりにしています。
便利な世の中ですね。
携帯電話に、テレビが付いていたり、手紙(メール)が書けたり、その上写真やビデオ、音楽も録音したり、聴いたりすることが出来るのですからね。

子供の頃なら、21世紀のアトムの世界です。
現実世界です。

コンピューターを使って仕事をしている絵を、未来の予想図として、小学5年生の時に描いた世界が毎日の生活になっています。
仕事場でもオフィスでも自宅でもです。

全く想像のままです。
ディスプレイが、ブラウン管でなく、液晶や、使っているパソコンがノートパソコンになっているのは、想像より現実の方がはるかに進んでいます。

それでも目には負担です。
やはり、目が疲れているのでしょうかね。
パソコン前に13時間はいますね。
目が疲れているのでしょう。

そんな時、最近目薬を差すことが多いです。
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ロートクール40αです。
ビタミンE、B6、Na、Kが配合されています。
点すと、爽快な感じはします。

涙に近いしみないタイプもお気に入りです。
いろんなタイプがあります。
心にも涙の点眼が必要です。

子供の頃、今でも名作と言われる映画やドラマやアニメが、現在でも通じています。
宮崎ワールドなんて正しくその頃です。
今でも第一線での活躍です。

子供ですから、アニメに涙することもありましたね。
そういう時代です。

フジテレビ系の世界名作劇場『母をたずねて三千里』(1976/1/4~1976/12/26、全52話)、
その前の年は『フランダースの犬』(1975)ですね。

その前がご存知『アルプスの少女ハイジ』(1974)です。
もう少し大人になって見た『愛少女ポリアンナ物語』(1986)も私の人生観を変えた作品です。

私のブログにも登場する話のそれぞれの原型がありますね。
私の一番のお気に入りのは、『ペリーヌ物語』(1978/01/01~1978/12/31、全53話)です。
こちらもブログでも紹介済みです。

最近、私は大人になると涙もろくなる反面、なかなかこうした名作を見て涙する時間がないように思えます。
ふとしたドラマのシーンに涙することはあります。
最近では、TBS日曜劇場『JIN-仁-』の1話の子役の涙に貰い泣きしてしまいました。(HPLOVERさん、そうですよね)

でも、泣けるドラマや映画やアニメ、いろいろとあると思うのです。
そう、泣きようの録画テープです。
もちろん、私にもあります。

時に感じては涙をそそぎたいと思うこともあります。
30分、1時間でもいいんです。
気持ちも泣きモード、それもありですよ。
不意の涙も心地よいですが、今日は涙したい気分もあります。

そんな時は『ペリーヌ物語』です。49話前後がクライマックスです。
先日、修理したHDD内蔵のDVDレコーダーのHDDにも、いつでも見れるように録画されています。
スイッチオンで、「ガォー」です。(岡八郎か? 「隙があったらかかって来んかー」)

祖父ビルフランと孫ペリーヌの名乗りのシーンは、涙なくして見れません。
声を詰まらせるぺリーヌの声が、耳からはなれません。

ビルフランは声を大にしていいます。
「神様、ありがとうごさいます。どうやってこの感謝の気持ちを伝えたらいいのか? ありがとうございます。ありがとさございます。本当にありがとさうございます」

ナレーターの文言も泣かせます。
「もう社長と秘書ではありません」
愛犬バロンの鳴き声が響きわたります。

不幸なことはいろいろありましたが、最後はハッピーエンドです。
しかし、この話には続きがあります。
大金持ちビルフランの孫と知らずにペリーヌに、やさしくしてくれた人達に、まず最初にお礼に向かいます。

その上、ペリーヌが旅先でお世話になったサーカス一団を、ビルフランの工場で働く人達に見せるために呼び寄せます。
世話になった団員のマルセルにも挨拶を欠かしません。
人生の縮図のようです。

脚本の宮崎晃氏は、『続・男はつらいよ』などの山田洋次監督作品の脚本を、何本も手がけられていると後で知りました。
人の人情です。

ペリーヌ物語』の後半にかけての作品の質は、名作劇場の中でも、最高傑作の頂点であるように感じます。
あまり知られていない作品だけに、大変もったいない気もします。
話が地味で、前半部分がすこし可哀相ですからね。

祖父の工場のあるマロクール村に入ったあたりから見ても十分感動します。
涙して、心のストレスも取り除けます。
涙の心の汗かもしれません。

どんな時にあっても感謝の気持ちと人として礼節を持つことの大事を学んだ、私の人生の機軸作品でもあります。

今日の話に、花は出てきませんでしたが、この記事を読んで下さって、どんなに小さくても、心に咲いた花があればありがたいです。

こんな作品に出会えたことにありがたいと感じるばかりです。
人にはそれぞれに大事な出会いがあるはずです。
今あることに感謝して、今日も穏やかに一日が過ごせることに祈りたい気持ちです。

最後までお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。