''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

柿なます(柿膾)って、自分的にはこんな風でございなます。

昨日の柿の記事に、ひょんなことから「柿なます」(柿膾)の話になりました。
とりあえず作ってみようと、自分なりに工夫しました。
なかなか、難しいですね。
作ったのは、今回が初めてです。
イメージ 1

池波正太郎氏によりますと、柿というのが酒飲みの肝臓に良いと書かれていたのが記憶に残っています。
これが頭から離れないこともありましたね。

 

それに、加賀屋九平の「芋なます」ですね。
魚を酢で〆たものと芋をあえた酢の物と考えています。
これはこれで美味しいそうです。

 

子供の頃、一家を代表して、家の使いで近くのお寺に参ったことがあります。
一年一度、お寺で食事が振舞わられます。
もちろん、一年分のお供えというかお供物ですね。
米とお布施です。

 

500年も前からの由緒のある寺です。
もともとは1500年ほどの前にあった古寺を再興されたという、これまた由緒のあるお寺です。

 

ここでは、鯖の入った膾(なます)が出ましたね。
小学生4年頃の記憶です。
紅白のなますに、しめ鯖が入っている、播州ではよく食べられるなますです。

 

甘酸っぱいです。
それでいて、昆布の出汁がしっかり効いていますね。

 

他には、大根と大きな揚げさん、人参、小芋の炊き合わせです。
こちらは、いりこの煮干の出汁ですね。
それにご飯と味噌汁です。

 

お寺の奥の釜場で作られていたと思います。
大きな鍋で作られていました。
他にも白和えとか、いろいろと出たのをうっすらと覚えています。

 

しかし、味は、しめ鯖の紅白なますが一番残っています。
昨日食べたかのようなハッキリとして記憶です。
それに大根と揚げさんの焚いたんです。
これもハッキリとした記憶です。

 

どちらも出汁がしっかり効いていました。
とっても、うまかったです。
この頃から、食に対して強い関心がありましたね。


膾(なます)とは、魚介類や野菜類、果物類を細く(あるいは薄く)切ったものに、酢を和えた料理です。
ゲンのいい縁起物としても食されています。
「なます」の語源は不明のようですが、「なましし(生肉)」「なますき(生切)」が転じたというのを聞いた事があります。(一説)

 

時代劇で「叩き切って、なますにしてやる」なんていう台詞(せりふ)がありますからね。
ですから、「生酢」という字を使われているのを見たことがありますが、必ずしも酢を用いた料理とは限らないですね。

 

梅干と古くなった酒などを使って作った煎り酒を、加えたような和え物もあります。
ヒラメの造りとかの淡白な白身魚と愛想ですね。

 

「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」 などと諺にもありますからね。
熱々の物を食べて、口の中を火傷したのに懲りて、冷たい膾でさえふうふうと吹いて食べるという喩えですね。
(『ウィキペディアWikipedia)』一部抜粋、参照)

 

前置きが長すぎました。
ちょっと失敗ぎみです。
イメージ 2

柿をそのまま器に使いました。(上記写真)
これだけ見るとなかなかの出来を期待できます。
蓋(ふた)をおもむろに開けます。

 

「ぱー、出た」(すべり芸の岡田さんですよ。「閉店ガラガラ」の岡田さんですね)
それとも、「こんなん出ました」の懐かしい白蛇占師の泉アツノさんでしょうかね。

 

いえいえ、見た目だけの柿なますです。
紅白なますにしようと、人参さがしましたが、金時人参ないですね。
洋人参だと色合いがね、もう一つです。

 

それじゃと、大根と刻み昆布と柿だけのシンプルな「柿なます」です。
柿をくり貫いて、器にするアイデアは良かったのですがね。

 

味付けは、甘酢で和えました。
柿の甘さもあっさりしていました。

 

もちろん、少し加熱して冷たく冷ました状態で合えました。
甘酢が、少しオレンジの色が付いています。
柿の果汁ですね。

 

私の口には、何とか無理やりに合わせられる程度です。
次回は、もう少し研究してみて見ます。

 

季節の旬は、風景で見ることも楽しいです。
もちろん、舌で味わう旬の感じ方もあります。

 

日々の生活の中で、ささやかながら味わえるお手頃な(1個50円)「秋」です。
ありがたいと、感謝の念が耐えません。

 

今日も一日穏やかに過せますように祈るばかりです。

 

最後まで、下手くそな賄い料理の話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。