''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

愛の終焉。静かに乾杯です。

今年は「愛」の文字を前立ちにして、突き進んで来た様な感じがしていましたね。
そう大河ドラマ天地人』の直江山城守兼継殿です。

今年は、異例の事ながら、11月22日で終了でしたね。
1ヶ月ほど早い気がします。
年末にかけてダイジェスト版が放送される。
それを見ながら、一年を振り返るそんな時期であったと感じていましたからね。

クリスマスと言い、季節の行事ごとが、すこしすこし早くなっています。
季節感が薄れる気がするのは私だけのことでしょうかね。
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先日、近くののスーパーで、地酒を見つけました。
新潟県長岡市の吉乃川です。
時も同じく、直江の領地や城も与板にありましたから、ご縁もあるようですね。

厳選辛口との文字に目が行きましたね。
辛口のお酒はいいですね。
甘い目の酒も悪くはないですが、食事には辛口の方が合いそうです。

もちろん、そのお相手は「鍋」です。
鶏肉ベースの団子を、野菜の中に投じましたね。
昆布ベースの出汁に、木綿豆腐もあり、昆布と鳥のダブルスープですね。
すこし、鳥の脂もきつい目です。

それでも、辛口の酒がお相手です。
「やあや、我こそは、上杉越後権中納言が家臣、直江山城である。お相手仕る」

初太刀の軽く胸元浅くに入ります。
「なかなかどうして、辛口のきりりとした呑口である」
これは思いの他、深手の切り口ですね。

二の太刀も、喉元深くに入ります。
辛口独特の酒の香りです。
悪くはないな、どっしりとして、その存在感があります。

それ以上に水が硬いですね。
山の水です。
山々から連なる大地を流れ行く、勇久の時間の作りなした水です。
米どころといわれる越後の米と水の結晶です。

これを受けるは、鳥団子です。
山芋が練りこんであります。
ふわふわした感じで硬くなっていないですね。
どしりしている団子の旨味にも、辛口の酒は負けていません。

凛としています。
自分を穏やかに主張しています。
イイブンですね。(郡司さんの採点です)

豆腐を口中に投じます。
鳥の出汁、昆布の出汁をたっぷり含んでいます。
これにも、辛口の吉乃川は負けません。
あっさりした木綿豆腐の持ち味も殺しません。

但馬の「活人剣」といったところでしょうかね。
豆腐には、なかなか太刀打ちできないものです。
あっさりとした中に、出汁という飛び道具を懐に忍ばせています。

今度は、燗にしてみます。
風合いも変わります。

燗にされたことで、酒の持ち味と香りが上がりましたね。
燗上がりの酒かもしれません。
これはなかなか楽しめますね。

今回の勝負は、引き分けですね。
ここは、直江殿の最後の花道です。
こちらから、引き上げることにしましょう。

「陣を引く」陣太鼓の音けたたましく、撤退です。
殿(しんがり)は、白菜が引き受けます。
降参の白が、分かりやすいです。

「義」の上杉です。
撤退する敵に、攻撃は仕掛けません。
安心して撤退できます。

これも「愛」でしょうかね。
愛民の愛かもしれません。

ゆっくりとした休日の晩酌、楽しみはまだまだ取っておきます。
720mlの酒瓶も、まだまだ半分は残っています。
鍋に燗酒に心もゆっくりとしましたね。

最終回にしては、もう少し波乱の最後を見てみたかったですがね。
今回の大河ドラマ、だいぶと史実とはかけ離れたストーリと感じたのは私だけでしょうかね。

あくまでもドラマです。
しかし、「正義は勝つものではない。後世に正しく物事を伝えることも正義である」というような内容に、これもありかと思いましたね。

ドラマの中で、多くの徳川の家臣に乞われて昔話をしているシーンが、記憶に残っています。
その中で、石田治部のことを、日の本の国を考えた知者として賛美します。
これに異議を唱える一同。

それにも、動じることなく、国を思う気持ちを直江山城が説きます。
これを二代将軍秀忠と伊達政宗が、影から聞いているという設定です。

なにがいいのか、そうでないのかは時代によって変わります。
しかし、普遍の物事であったり、正しい物事の見方は変わらないように思います。

激動の時代であるのは、戦国も現在も同じです。
世間ではいろいろ取り巻く環境もよくはありません。
今だからこそ、何が正しいのか、どうすれば乗り切れるのかを考える時でもあります。
正しく物事を捉えることが必要です。

大きな利ばかりでなく、今ある自分の分にあった利を考えます。
一段目線を下げたところに何かが見えるように感じます。
日々の生活を見直す。
目線を下げる。
そうすれば、小さい幸せが見えてくるように感じます。

今生きている、いえいえ、生かされていると謙虚に生きる。
その積み重ねが、心の内なる「幸せ」を発見出来ます。

「愛」という言葉は、大きすぎます。
慈悲、慈愛です。博愛、友愛かもしれません。
何かの力で、守られていると感じることも、その大きな愛の手の中にいることを感じます。
(♪ あ~、コリャ・コリャ )[お約束です]

心の平静が安堵を与えてくれます。
ありがたいと感謝の気持ちを添えます。
今日も穏やかに一日が過せることを祈ります。

最後まで、酒飲みの四方山話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。