''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

山と川と空 「寒山拾得」編

「りんごとみかんどっちが好き?」と聞かれて
「バナナ」と答える

少しトンチンカンでおかしいような会話です。
でも、これも有りじゃないですかね。

これが偉い坊さんの話ならすこし話が変ります。
NHKの書道の先生をされていた榊莫山さんがよく書かれるのもに、寒山拾得の書画があります。

寒山『山ヘイコカ 川ヘイコカ』
拾得『空ヘイコヨ』
と答えます。

禅問答の中での話で、解りそうで解からない不思議な書と絵です。
中学生頃からよく知っていました。

大学生になって中国の蘇州に行く機会があり、この寒山拾得で有名な寒山寺に行きました。
あの寒山寺ですから感激でした。
そんなことを思い出しました。

禅の言葉、禅語に「測量」(しきりょう)というのがあります。
そくりょうと読まずに、しきりょうと読むそうです。(田上太秀著の『禅語散策』講談社学術文庫)
この項目の例示の話にこんなのが出てきます。

両方の手でポンとたたきます。
「その時どちらの手が鳴った?」
と尋ねられたらどう答えます。

こんな単純なことに答えられないくらいですから、人生には答えられないことや理解できない答えがあって当然です。
物事に白黒つけることも時には大切ですが、ねずみ色の答えも有りです。
また、白に近いねずみ色でもいいんですよ。
十人十色で良いんじゃないですかね。

物事もそのように考えると楽になります。
気持ちを楽にすることが自分を上手にコントロールする秘訣かもしれません。

痛風はこころの病気でもあります。
ストレスと上手に付き合う上で時には「曖昧さ」も「ファジー」も必要です。
要は車のハンドルと同じで多少の遊びが必要です。

いつもいい加減では困ります。
たまには焼肉も結構です。
ビールもあんまり飲みたいなら飲めば良いですよ。

ぼちぼち目的に向かって歩いていきましょうね。
ありがたいという感謝の気持ちを忘れずに持って行って下さいね。