''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

花びらから、新年を味わいます。

新年と言いながら、朝からご酒と肴に正月気分を味わっています。
正月しか味わえない時間です。
すこし行儀が悪い自覚しています。

昨日はどこにも行かず、貧家で食べ放題・呑み放題のフェアーです。
今日は2日、朝風呂が我が家の習慣です。
まだ、朝からご酒は入っておりません。
昼餉にそばでもたぐりながら、ご酒を頂こうと思います。
そして、初詣と計画しています。

朝風呂から上がると、まずはお茶を頂きます。
お薄の抹茶ではありません。
煎茶ですね。
大き目の湯呑に7分ほど入れています。

お茶うけは、正月と言えば「花びら餅」です。
ご存知、名店「栄泉堂」の花びら餅です。
栄泉堂は、伏見の名店です。

一昨年の姫路の菓子博で金賞を受賞です。
京都から、参加も限られています。
その中での受賞です。
このブログでも何度も紹介しています。

ここで花びら餅についての解説です。
菱葩餅(ひしはなびらもち)は、ごぼう白味噌餡とピンク色の餅を、餅もしくは求肥で包んだ和菓子である。通称花びら餅。

当初はごぼうが2 本であったが、現在では1 本のものが主流である。 平安時代の新年行事「歯固めの儀式」を簡略化したもので、600年も宮中のおせち料理の一つと考えられてきた。 宮中雑煮とよばれたものに由来する。宮中に菓子を納めていた川端道喜が作っていた。明治時代に裏千家家元十一世玄々斎が初釜のときに使うことを許可され、新年のお菓子として使われるようになり、全国の和菓子屋でも作られるようになった。
(『ウィキペディアWikipedia)』一部抜粋、参照)

川端道喜は、粽(ちまき)で有名ですね。
今でもお店ありますよ。
川端道喜は、利休の文にも名が出て来ます。
お弟子さんの一人でもありますね。

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何とも上品な手触りです。
赤子のもち肌です。
上品に黒文字などは使わず、かぶり付きます。

ごぼうが、「壇さん、おいでやす」と玄関の上がり口でご挨拶です。
その硬さも感じません。
しかし、その存在は確かにあります。
ご挨拶程度に感じます。

餅の口触り、舌触り、大変やさしゅうございます。
すぐさま白味噌地の餡が「おたのもうします」とこちらもご挨拶です。
その口解けのよいこと、香りの上品なことです。

口中に、舞妓が舞い踊ります。
適度に、口中にその存在のあるごぼうが、鼓の音にも感じます。
甘い白い餡の香りが、「天」の鼻腔に上ります。
その甘い餡がと餅が、舌にねっとりと、「地」にこだまします。

「うまいよ。うまいよ。うまいよ」

口中を、龍笛(りゅうてき)の如く、天と地の中を飛び回ります。
「龍だ。龍だ。白龍だよ」

その余韻の長いこと、長いことです。

渋めのお茶が、その余韻を深めます。
新年から、これほど美味い菓子とお茶が頂けた。
ありがたいです。
恵みを感じます。

恐るべし、名店「栄泉堂」です。
口中に、「天」「地」「人」の三身の如くです。
「のぉー、山城殿」(今年は、龍が主役ですね)

ささやかな幸せの声は小さい。
こっち、こっちと手招きをしています。
すこし目線を下げて、耳に貸して下さい。

幸せが聞こえます。
幸せが見えます。
幸せが味わえます。

ありがたいと感謝です。
今日も無事に一日が過ごせますように手を合わせます。

最後までお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。