''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

ウィーンの甘い風を癒されて。

昨日は、穏やかな天候に恵まれた京都です。
朝から天気もいいので、出かけようと思っていました。
もともと、昼過ぎに約束がありました。
京阪七条の駅です。

目指すは、京都国立博物館です。
出し物は、「THE ハプスブルク」です。
ウィーンのハプスブルク家のお宝ですね。
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人出もそこそこありましたが、並ぶようなことはなかったです。
ラッキーでしたね。
何年か前の雪舟には、2時間30分待ちと、えらい目に遭いました。

館内も込んではいたものの、流れに乗ってスムーズにいけた方です。
前回の日蓮上人の時も、待ち時間なしのこんな感じでした。

第1室には、日本に里帰りの服部雪斎の花鳥図が印象的でしたね。
繊細なそれでいて、大胆な色使いというのでしょう、若冲を思い出しましたね。
赤の色合いが目に焼きつきましたね。

それになんと言っても、中央室の「オーストリア皇妃エリザベート」(フランツ・クサファー・ヴィンターハルター 1865年)は凄かったです。
その微笑に、くらっとしましたね。
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それにその絵画の大きさにもびっくりです。
我が家の貧家には、入りません。(引き合いに出すまでもないですけどね)
宮廷の大きさが分かります。
それほどの大きさです。
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その傑作以上に、私の心を虜にしたのは、「11歳の女帝マリア・テレジア」(アンドレアス・メラー 1727年)ですね。
到底11歳には見えませんね。
それに写真や複製画と現物とは全く違います。

この絵画の前に立つと、テレジアと直接お会いしているかの気持ちです。
あちらもこちらをじっと見ておいでです。
二人の世界です。
「そんなに見つめないで」と一人赤面です。

本物にしかない魅力です。
写真からでは絶対に感じない本物のエネルギーです。

テレジアの心臓の鼓動を感じるほどの傑作です。
ドレスの細部まで、緻密に出来上がっています。
それが余計に、お顔の色合いが、生きているかのように感じます。
素晴らしいです。

この2枚を見るためにやって来たと言っても過言でないくらいです。
この展覧会は、これ以外にも多くの有名な絵画もありましたが、その中で、二度も見返しに行った作品があります。

6室の「宮殿を散歩する人々」(ハンス・フレーデマン・デ・フリース 1596年)の2枚の絵画です。
京都駅の回廊に立っているかのような、空間を感じましたね。
とてもいい絵画です。
右と左の風景を2枚並べて展示です。

優雅な時間でしたね。
今でも、はっきりと思い出します。
1時間と少しの時間で、人に流されるかのごとくの時間でしたが、充実の時間でした。
芸術は、人に「心のゆとり」を与えてくれます。
時間的にも、精神的にも、身体的にも、安定しているときでしたか、楽しめません。
穏やかな時間を過ごせました。

今回は、ナビ付での博物館の楽しい時間を過ごさせて頂いたことにもお礼申し上げます。
なかなかのお誘いがないと、重い腰が上がりません。

今日も平穏無事で穏やかな時間を過ごせますように祈るばかりです。

最後まで、ウィーンの甘い風にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。