''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

「ゆかり」と言う名のご縁です。煎餅より。

今日は、昨日と打って変って肌寒い京都です。
昨日の昼には23度ほどの気温が、一気に今は10度ほどです。
少し季節が戻ったというのか、来週の日曜まで桜が楽しめるというのか、物は考えようです。
ここは後者を選択するとしましょう。

しかし、こう気温の差が激しいとやはり肩も調子も、なにやら違和感が残ります。
心にかかる雲も、どこかに行くのをしばし眺める気持ちのゆとりは必要です。
一服したい気分です。

先日、仕事場に差し入れが入りました。
おやおや、私の好きなお煎餅です。
「ゆかり」ですね。
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坂角総本舗の「ゆかり」です。
愛知県東海市の会社ですが、百貨店やデパートにも品揃えしています。
愛知県の中部地方では、CMも流れていると、隣のフロアー、三重県出身のMちゃんが教えてくれました。

よく頂くお煎餅ですが、この「ゆかり」はさすがです。
味が濃いですね。
香りもいいです。

120年ほどの老舗です。
手を広げず、いいものをしっかりと商いする。
そんな理念は凄いです。

何か、仏法世界にも通じます。
一つのことを、一念して実践して続けるという姿勢です。
今日頑張ったからと言って、明日には良い結果が出ません。
不思議です。

頑張った頑張らなかったということすら、意識せずに物事をなす。
これは素晴らしいです。
その結果、何年後、何十年後にその結果が生ずる。
そういうことになります。

まずは、これと思ったら続ける事が一番と考えます。
毎日が無理なら、二日に1度でもいいと思います。
継続することの中に、何かがあると考えます。

その上で良い結果が出れば一番いいです。
しかし、仮に良い結果が出なくてもいいです。
やっていることに楽しみを覚えられるといいです。

人様の目線を気にせず、自分の世界をマイペースで進む。
それが楽しいですし、ささやかな喜びでもあります。
そういう意味では、このブログささやかな楽しみです。

ありがたいと感謝の気持ちです。
お菓子を食べて、ありがたいと、そして、その喜びを文字にして、楽しい。
そして、読んで下さる方がおいでとあれば、こりゃ楽しい事だらけです。

ゆかりは、「縁」です。
この字から取っていますね。
「えん」とも読めます。
何かの縁で、この世の中は繋がっています。

この現世の縁だけではありません。
過去世の縁も、この現世に絡んでいます。
そして、この現世も来世に繋がります。

原因と結果、因果関係が、世を超えて発生するのが仏法の輪廻です。
かならず、その因果の中に住しています。
天台の教え、一念三千の中、十如是(じゅうにょぜ)の中に「如是縁(にょぜえん)」を含む複雑な因果の関係があります。

この世は「空(くう)」です。
仮の世界です。
現実の世界が、仮の世界とは不思議です。
しかし、「空(くう)」であるが故に、すべての苦痛も「空」の仮のことであるとも言えます。

もちろん、今ある豊かさも「空(くう)」です。
巨万の富を得たとしても、それは「空(くう)」です。
来世には持って行けません。
現世でやった行いと、来世に持って行けます。

そこにあるのは、「縁」ですね。
人の縁、親子の縁、いろいろな縁が、複雑に絡みます。
つまり、現世は過去世の複雑な縁に寄っていることと言えます。
今幸せなのは、過去世の縁が良かったからでしょうかね。

生きるには、生活の糧が必要です。
もちろん、金銭も必要です。
あるに越したことはありません。

自然に富の入る人もいます。
きっと過去世のご縁でしょう。

かと言って、富を得るために、人を泣かせ、人を苦しめて得た富には、人の念が入っています。
利益を優先にせずに、とりあえず人様に喜んでもらえるところから、商いをすればきっと幸のこもった富となるでしょう。

このゆかりの煎餅は、そんな気がします。
続けていくことも難しいでしょうし、味を変えないことも難しいでしょう。
お茶受けにこの煎餅頂くと、懐かしいと同時に、やはり「うまい」と思いますね。

むちゃくちゃうまいではない。
日常のうまいです。
長く人様に愛される味です。
これは成功された例です。

まず、成功するとか成功しないとかを、最初に考えることも大切です。
しかし、何も考えず無心に何かをなせる時は、心が無になります。
穏やかになります。
そんな中に続けるという継続があるように思います。

私の一歩一歩のあゆみも、長安に繋がっていると思い、実践です。
疲れたら休めばいいです。
頑張りすぎないことが大切です。

頑張るとか、頑張らないとかすら、感じずに歩めることが私の理想です。
ありがたいと感じます。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、煎餅話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。