''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

ボスと一緒に歩こうか!! 番外編 中 一筆箋より

今日もいい天気になりました。
先週、ボスとの散策ツアーも終盤です。
建仁寺さんで、買い求めた一筆箋(400円)です。
俵屋宗達の国宝・風神雷神図屏風をモチーフにした一筆箋です。
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何か、気持ちの品をお贈りしたり、お礼にお品に添えたりとする時、このような一筆箋はありがたいです。
何気ないお品も、そこに気持ちがより一層伝わる気持ちになります。
文字による気遣いですね。

メールも文字ですが、手書きの文字は、「人」のを表します。
私も字が下手ですが、時々筆書で一筆かくことがあります。
子供の頃から書道を習っていました。

如何せん、字が汚いです。
ところが、小学生の頃、「かきかた」という時間がありました。
お手本を見ながら、清書書きするのですよね。

これになると賞をもらってくるのですね。
これの賞状を家に持ち帰るといつも、母が不思議がります。
そらそうです。

ミミズもびっくりのぬたくった字が、いつものイメージです。
そんな字が、優秀だと賞を採るのですから、不思議でしかないですね。

ミミズ字といえば、亀田鵬斎(かめだ ぼうさい 1752年10月21日~1826年4月15日))が浮かびます。
江戸時代の化政文化期の書家、儒学者文人です。
大変な知識人でもあります。

同時代の谷文晁、酒井抱一らとともに大変仲がよく、この3人は「下谷の三幅対」と呼ばれ、生涯の友であったとも聞きます。
かの蜀山人(大田南畝)をして「詩は詩仏 書は鵬斎に狂歌おれ 芸者小勝に料理八百善」と言わしめたというご仁ですね。

落語でも、「一目あがり」とか「七福神」とかいう話に、「いいや、これは根岸の亀田鵬斎先生の詩(四)だ」と、台詞があるのは知っていますが、残念ながら、噺を一席すべて聴いたことはないです。

とりあえず有名人ですね。
この亀田鵬斎の書を見ましたが、確かにすごいと思わせるものもあれば、ミミズが這っている様なものもあります。

でも作品の息遣いは、180年ほど経ってもはっきりと分かります。
その辺が書の醍醐味ですね。
性格が出たり、その時の筆の運びや、息継ぎの間が読み取れます。
それが目の前で見ることが、お軸にしてまで、楽しまれるところの一因ですね。
素晴らしいです。
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書だけでなく、その一筆箋の内容もしかりです。

「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」

日本一短い手紙として有名なこの一文です。

徳川の家臣・本多作左衛門重次、通称「鬼作左(おにさくざ)」が天正3年(1575年)の長篠の戦いの陣中から妻にあてて書いた手紙です。

この文の「お仙」とは、当時幼子であった嫡子仙千代(成重・後の初代丸岡藩主)のことです。
なお、手紙の原文は「一筆申す 火の用心 お仙痩さすな 馬肥やせ かしく」で記されています。
(『ウィキペディアWikipedia)』参照、一部抜粋)

このことにより福井の坂井市丸岡町(2006年3月20日合併)では、このことから、「一筆啓上」の発信地として毎年日本一短い物語(日本一短い手紙)の募集、授賞式などが行われています。

昔、映画でも見ましたね。
「日本一短い『母』への手紙」(1995年)の主演の裕木奈江さんの演技も記憶に残っています。

何か言葉を添えるとき、一筆添えて見たくなりました。
「ボス、お世話になりました」

ありがとうという気持ちを、もちろん添えましたよ。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、長い話にお付き合い下さいまして、こころよりお礼申し上げます。