''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

ご馳走いっぱいの地蔵盆より。

京都では、昨日今日とあちらこちらの町内会で、地蔵盆の行事がありました。
私の住まいする京都伏見も、同じように昨日町内会の地蔵盆が行われました。
郷里播州では、地蔵盆の習慣がありません。

最近までマンション暮らしをしていましたので、町内会の地蔵盆には出たことがありませんでした。
去年から、設営のお役があったりと、一応手伝いをします。
今年は参加して見ました。
御詠歌が1時間半ほどありました。

御詠歌も、西国三十三ヶ所の観音様のすべての御詠歌を歌い上げます。
その途中に何度も、阿弥陀様の名を唱えます。
地蔵信仰と、観音信仰と、そして阿弥陀信仰が、完全にミックスされている形式です。

町内の地蔵様もなかなか古いもののようです。
江戸時代より前のものです。
木製の地蔵様です。
色とりどりの色彩を施されて、綺麗に化粧されています。

びっくりしたのは、一緒に位牌が並べなれます。
何でも江戸時代に、このお地蔵様を深く信心されて、徳を施された方の名前が彫られています。
商人の屋号や名前も彫られているものもあります。
位牌を並べられている地蔵盆は、初めてです。

それだけ古いお地蔵様です。
由緒の程は分りません。
町内近くには、お寺の名前が町名になっているところが幾つもあります。
平安時代にも既に藤原氏のお寺が幾つも建立されていました。
そんな仏とは縁の深い地に住しています。

それだけではありません。
稲荷信仰、キリスト教の教会、弘法さんに、鬼子母神の神々をお祀りしている宗教団体が多数存在しています。
宗教の霊地、聖地とも言えそうな場所です。
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地蔵様には、専用の配膳がお供えされています。
昔は、人間と同じご馳走の配膳がされていたと思われます。
今では、形式的なお供えです。
ご飯は、赤飯です。

地蔵様は、ありがたい菩薩様です。
次の仏様である弥勒さまが、この世に出られるまでの約56億7千万年間、この世界を見守って下さいます。

地蔵大菩薩 (じぞうだいぼさつ)は、梵名クシティ・ガルバです。
クシティとは「大地」、ガルバとは「胎内」「子宮」の意味で、意訳して「地蔵」と言うことが多いです。

日本にあってももっとも親しみのある菩薩様のお一人です。
その真言は、ヲンカカカビ、サンマエイ、ソワカです。
真言とは、ほんとうの菩薩の、願いの言葉のことです。

観音様と地蔵様には関係があります。(如是我聞)
昔仏様が、地蔵菩薩さまの役目、利益、その御役のことを、観音菩薩さまに話されました。

一切衆生を救うという願いのために、説かれた法です。
地蔵菩薩見聞利益品」という教えです。
これらを世に広め、一切衆生を救うと言うのが、観音様のお役であるとも聞きます。

それだけに観音様も、地蔵菩薩様の名唱えることの大切さと刻彫塑画して供養することの大切さが説かれています。

観音菩薩さま、地蔵菩薩さまの偉大なお力にすがって、大徳を頂くご縁に預かりたいです。
伏見の地にあって、町内ごと、200メートルごとに、地域のお地蔵さまがお祀られています。
ありがたいことです。

日々、地蔵菩薩さまに、手を合しています。
日々、観音菩薩さまの名を唱え、心の三毒を取り去っています。
ありがたいと感謝させてもらっています。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、お地蔵様のご馳走の話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。