''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

きみまろ人生劇場 こんな女房に誰がした? より。

気象異常でしょうかね。
過去の記録の更新した記事が出ていましたね。
暑さの記録も、さることながら、食卓にその影響が及んでいます。

秋刀魚に、秋鮭ですね。
海水温の上昇のため、思うように漁獲高が上がりません。
さんま、サンマ、秋刀魚、苦いかしっょぱいか、もとろん塩降るのですから、砂糖(佐藤)のように甘くないですよね。

庶民の秋刀魚が高級魚になりつつあります。
スーパーに行っても、やはり生サンマは高いですね。
私としては、やはり塩サンマです。

季節が進めば、口ばしの黄色い脂の乗ったサンマを嫌というほど食すことになりますからね。
しばしのお預けです。
これも楽しみと思えば、それも楽しみです。
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先日の百均の書籍をあさった時に、一冊見つけました。
『きみまろ人生劇場 こんな女房に誰がした? 』綾小路きみまろさんの本ですね。

えータレント本?
私も最初はそう思いました。
軽率な字数の少ないタレントさんの裏話なんかでしょうねと、思ったくらいです。
べらべらとめくるとそれなりのテーマと内容です。

あれー、PHP文庫ですね。
 PHPとはPeace and Happiness through Prosperityという英語の頭文字をとったもので、“繁栄によって平和と幸福を”という意味のことばです。これは、物心ともに豊かな真の繁栄を実現していくことによって、人びとの上に真の平和と幸福をもたらそうというPHPグループの願いを表わしたものです・・・(PHPホームページより抜粋)

経営の神様、松下幸之助氏が、戦後間もない昭和21年11月3日、PHP研究所を創設し、自ら所長として活動された文化活動の一環ですね。
確か、私のブログのお友達にも、同じ誕生日の方がいましたね。
ゾウでなく、ウマでなく、キリンさんですよね。

私は、PHPの出版物が好きですね。
小説にしても、何かの指南書にしても、生きる道標となることがあります。
それは、松下幸之助氏の「素直な心」というキーワードを感じます。
何か為になる、そんなテーマがあり、それを素直に受け止めるだけです。

読んで面白い。
納得できる。
為になる。

綾小路きみまろさん、どうしても漫談家、司会業という肩書きが離れなかったですが、この本を読んで文書も面白いですね。
冷静に分析されて書かれています。
長い間、玄人にはうけても、なかなか世に出ない下積時代を上手に生きてこられたと、自分に被さるところを見つけて共感しています。

和芸と言うのは難しいです。
古典芸能なら、同じ噺を何度も聞くことが出来ます。
芝居と一緒ですね。

何度聞いても、結果もあらすじも同じです。
しかし、演者の力量によって、作品が変わるからですね。
それも同じ人がやっても、その人の年齢や客の間によっても変わります。

しかし、漫談は難しいです。
すぐに飽きられますからね。
ピン芸の限界があります。

内容がなかなかいつも新鮮でないといけない。
それだけでなく、内容が思っている以上面白くないとつまらいと感じます。
マンネリの芸として確立されるとまた違うのでしょうね。

漫談家は、話でなく、寄席やお客さんの間や息を、その場で掴む才がないといけません。
テレビでなく、舞台の方が面白いからですね。

綾小路さんの漫談には、こうした客の心を鷲づかみ出来る技かあるんですね。
強くそう感じます。
分析できる力があるとも言えます。

最後に、「売れたら落ちるのが芸能界の定めです」と、自分も落ち目もやってるのをよくご存知です。
でも、綾小路きみまろというライブにかけた意気込みに、テレビに出なくても、近くに来たら、また行こうとライブに足を運ぶ方が多いと思いますね。

文中、気に入った文章があります。
「ここに咲いております赤い花も、緑の葉に助けられて生きております。赤い花、きれいに見えますが、咲いた花を散ります、確実に散ります。登った山は、下りないといけません。満ちた潮があれば引き潮があります。リンゴだって、熟れたら必ず落ちます」

この文章に続くのが、「売れたら落ちるのが芸能界の定めです」という文章です。
人生いい時もあれば、悪い時もあります。
雨の日もあれば、風の日あります。
晴れる日もあれば、曇る日もある。

でも、何かの力で生かさせて頂いているのですから、それも試練でしょうね。
どんな時にあっても、今あることに感謝して生きたいですね。
私には、ありがたい仏縁を頂いております。

心の三毒を廃し、心静に過ごすを旨とします。
嫌なことも多いです。
いらいらやうじうじに、嫌気が差す事もよくあります。
ですから、あえて心静に過ごすように努める。

どんな時にあっても、ありがとさんと感謝の気持ちを持ち続けることが、心静に過ごせるテクニックでしょうね。
まだまだ修行の身です。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、きみまろ劇場の幕の閉まらないままの話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。