''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

週末おでん屋 開店より。

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秋空の変わりやすさと、女心と言えば、この世の常と納得です。
江戸時代には、「女心と秋の空」ではなく、「男心と秋の空」と言われていました。
時代が変わろうとも人の心も、普遍的なものでないことを示しています。
なかなか難しいのか、人の心です。

秋というしんみりとしたセンチな心と、いろいろな心の迷いは、どんな人間にもあるものです。
それが人ですからね。

日常の中でも、些細なことで口げんかになることもあるでしょう。
それも、家族となればあって当然です。
どこかで、誰かが我慢している上は、丸く収まります。
柔和忍辱の心を身にまとい、心静に耐えることも、収まりをつける方法かもしれません。

それでも、感情の起伏をコントロールできないことがあります。
心の中でも、雁字搦めにして、抜き差しできない状態まで放置すれば、ダムの決壊のように、感情が堰を切って流れ出します。
そんな時、心の逃げ場が必要です。
あれば幸せです。

心の中に遊びの部分も持つことです。
言われたことは気にしない。
小心者の私にはなかなか難しいです。
それでも、心静に過ごすには、心の三毒を廃すには、観音様の名を唱え、心の平静を取り戻す。

いらいらしても、問題の解決にはなりません。
心を穏やかにするように努めるだけです。
後は、いい仏縁が穏やかに問題の解決の因縁を結び付けて下さいます。

週末には、心の疲れと体の疲れを取り去らないといけません。
日頃の疲れから、何処にも行かず、家でゆっくり過ごしました。
そんな休日があってもいいですね。

夕刻、秋とは言え、冷えを感じます。
温かいものがご馳走です。
この時期温かいと言えば、おでんです。
この時期、よく作ります。

私が播州の産であると言うことも起因しているのでしょうね。
何かあると、この時期おでんが多いです。
播州では、おでんと言わずに「関東煮(かんとだき)」と表記発音することが多いです。
お手軽ですからね。

お家お家で、味も具材もさまざまです。
牛筋を使わずに、鶏肉を入れることも多いです。
練り物も、ごぼ天、平天、竹輪の他に、大根でなく、蕪など入れることもありますね。
コンニャクも入れる家も入れない家もあります。

コンニャクはなかなか味が入らないですからね。
コンニャクは大抵、グレーのヒジキの入ったものが多いですね。
時に赤いコンニャクや白いコンニャクを使われることもあります。

私の恩師は、おでんの味を見るには、ニンニャクの味で、その店の味を見ると言われていたのを思い出します。
なかなか食通のお師匠様でした。

昔、九条油小路下がったところに東側に、「サービス」というおでん屋のあったのを思い出します。
うまかったです。
古いお店でしたが、丁寧な仕事がされていました。
これが京都のおでんかって、納得したものです。

播州関東煮とは、だいぶ違います。
出汁が真っ黒ですからね。
それに出汁が甘いです。
練り物の油と甘みが混在する独特の郷土の味です。
ですから、小皿にしょうが醤油に付けて食するわけです。

しょうが醤油の辛さと塩っぱさが、このくどい味の関東煮をさっぱりと頂けます。
播州には、油の文化があります。
油菓子もその文化の一つです。
かりんとうなどの油で揚げた菓子をよく食します。

甘くと油っこい味です。
関東煮とよく似ています。
それも郷土の味と自負しています。

しかし、私が作るおでんは、播州のものでも、京都のものでもないオリジナルの道を進みます。
燗酒というと、おでんという言葉が対になっています。
鬼平や時代劇には、屋台や呑み屋の看板に、燗酒・おでんと書かれていることが多いです。

今のようなおでんではないにしても、豆腐の煮込んだものやら、田楽のコンニャクなどは、おでんでしょうね。
熱いのを呑むには、おでんの煮込みは最高です。

あつあつふうふうして、頂くおでんの味は至福です。
これに、燗したお酒が、後を追います。
豆腐の煮込んだのも美味いですからね。
今回も、一番奥に木綿豆腐を煮込んだのを入れました。
それに今回は小さなガンモドキを入れましたね。
飛龍豆とも言います。

昆布と鰹、それにひみつの出汁をブレンドした特注品です。
「うまい」
自我自賛です。
すじ肉も柔らか煮えています。

こんな時間を頂けたことに感謝です。
ゆっくりと呑めるには、体調も良くないといけません。
すべてがあって初めての至福です。
家で作ったおでんで、今日はおでん屋さん気分です。

ただ客はいません。
ゆっくりと秋の夜長を楽しみましたね。
ありがとさんです。

日頃のストレスを消化して、今週も頑張らないといけません。
心の三毒を廃し、心穏やかに過ごしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、おでん談義にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。