''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

安田靭彦の『楠公』を鑑賞す。

家族会の後の話です。
神戸の湊川神社に参拝したので、家族で湊川神社の宝物館に立ち寄りました。

私もこうした宝物館を見るのは大好きです。
さぞやどんなお宝が秘蔵されているのでしよう。
ここで一番のお気に入りは、安田 靫彦の絵です。

安田 靫彦(やすだ ゆきひこ、本名:安田 新三郎、1884年2月16日 - 1978年4月29日)は、大正~昭和期の日本画家である。
前田青邨と並ぶ歴史画の大家で、青邨とともに、焼損した法隆寺金堂壁画の模写にも携わった。

「飛鳥の春の額田王」「黎明富士」「窓」はそれぞれ1981年、1986年、1996年に切手に用いられた。良寛の書の研究家としても知られているようです。
13歳の頃、横山大観、小堀鞆音らの作品に感動し、1898年より小堀鞆音に師事したといいます。(wikipedia一部抜粋、参照)

私的には、「飛鳥の春の額田王」(1964) 「卑弥呼」(1968)(滋賀県立近代美術館所蔵)の作品を見て、その独特な世界に引き込まれました。
お弟子さんには、小倉遊亀さんがおいでです。
滋賀県立近代美術館にて、この方の作品展を見た時、上記を展覧もあったと記憶しています。
安田靫彦小倉遊亀の絵もいいですね。
大好きです。

安田靫彦と言えば、テーマは歴史と人物です。
独特の顔の表情をしています。
時に漫画チックに見えることもあります。
イメージ 1

安田靭彦の『楠公』は凛々しいですね。
今まで見た中でも、品のある楠木正成公です。
忠義の臣の姿がそこにありましたね。

安田靭彦のイメージでしょうね。
精神世界を垣間見る感じがします。
幾度と下書きをされて、研ぎ澄まされた感性を、筆にとって書き上げた感がします。
すごい画家さんです。

宝物館には、確か横山大観前田青邨の絵もありました。
前田青邨の絵も、やはり凛々しい楠木正成公ですね。
一時代を作った絵師の競演です。
素晴らしい絵画がそこにはありました。

日常にはない空間に、居る事が不思議です。
時代は、鎌倉から南北朝の時代にかけて、日本が割れている時代です。
政治というものを、もっともっと真剣に考えていた時代かもしれません。
それぞれの権力闘争だけでなく、政と呼ばれる行為に、帝と臣、理想と現実という相対する物事がそこにはあったように思えます。

今の与党には、何かそれを感じません。
まずは、国ありきでしょうかね。
国あっての国民か、国民あっての国か、願うは暮らしやすいことだけです。

心の三毒を廃し、心静に安穏に暮らしたい。
中東にも、何やら大きな民の力が、動いているようです。
それも、インターネットの力も大きかったと聞きます。

心の拠り所に、ネットという非現実の仮想空間が、現実の現実空間を動かす原動力になったことは、やはり驚きです。
拙い独り言も、仏の世界を通して、何か力になることがあればいいと感じています。
やはり、ありがたいと感謝できることに、自分を見つけられることに感謝したいです。
ありがたい仏縁を頂いています。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、大樹の楠木の下の話にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。