''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

なまり節とキュウリの甘酢物語より。

皆さん、ゴールデンウィーク如何お過ごしのことでしょう。
家でゆっくり過ごすのもいいですよね。

先日、スーパーに行くと、この時期鮮魚売り場に、なまり節が並びます。
鰹節の柔らかい蒸したものです。
このなまり節を食べると、池波正太郎氏のエッセイのことを思い出します。

私は、播州の産にて、子供の頃よりなまり節というものを食したことがなかったです。
家で食べたことは、一度もありません。
母のレパートリーには、無かったですね。

なまりの煮付けも、味噌汁も食べたことがなかったです。
池波ワールドに一度入ると、なかなか乙なものです。
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20歳を越えて、初めて食したなまり節です。
やはり、甘酢のキュウリとワカメをなまり節に和えます。

庖丁を使わず、手で割るように食べます。
その方が甘酢とよく絡みます。
もちろん、イチラーですから、一味もフリフリしています。

これを食べると夏が来たというフレーズがよく分ります。
池波正太郎 鬼平料理長』佐藤隆介編 (文春文庫)の中、夏の頁の一番最初に、生鰹節(なまりぶし)が登場です。
この日の平蔵の膳は、生鰹節の煮付け、蚕豆(そらまめ)の塩ゆで、竹の子とわかめの吸物です。

これで質素と書かれています。
えー、旬の食材を食することこれが、最大のご馳走です。

「目には青葉山ほととぎす初鰹」の素堂の一句を思い出します。
そう来ると、英一蝶の「初鰹辛子がなくて涙かな」の一句が続けさまに連想されます。
こらちも過去の記事にしています。

過去の記事を自分でも読み返すことがよくあります。
なかなか面白いと、自画自賛です。
料理の世界に居たこともあります。
名ばかりの調理師の登録もしております。

キュウリとワカメの酢の物、これになまり節が交われば、まさしく初夏の味わいです。
夏が来たという気分です。

大黒摩季さんの♪もうすぐ夏が来る~恋の数だけ 涙の数だけ 最後に笑うのは ワ・タ・シ!!
彼女の歌声が頭の中を巡ります。
最後に笑えることが一番の幸せです。

東日本大震災の被災者の皆さんも、最後に笑える時がきっと来ると思えます。
我慢せずに、国や県の支援を受けて、一日も早く日常を取り戻して欲しいです。

旬を味わえば、心も元気になります。
なまり節の腹の脂と甘酢が、なんともいい感じで溶け込んでいます。
海の幸と、里の幸です。
これらのコラボです。

夏を食らって、元気が出ます。
ありがたいことです。
感謝しないといけません。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事過ごせるように祈ります。

最後まで、まなくら記事にお付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。