''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

久しぶりに、梅酒を漬けたくなって より。

どんよりした曇り空の京都伏見の地です。
梅雨の合間という感じが強くします。
明日の日曜日は、暑いぐらいの晴天になるとの天気予報です。

いけませんね。
天候が不安定だと、首センター・クビダス(かんとうしょうえの造語)が高確率です。
イタイイタイとカラームがなります。

今週は梅の話ですね。
昨日のうなぎの話も、食べ合わせと言えば、梅干とうなぎです。
真実は、食べ合わせたところで、体に害はないですね。
うなぎと梅肉の料理もあります。

しかし、それを知っていても、あえて手を出しません。
確かにそうですね。
昔からの言い伝えには、何か根拠があるからです。

江戸時代の食べあわせには、いろいろとあります。
油ものと冷たいものの取り合わせが、多いですよね。
胃の中で、油が固まって消化しにくいですからね。

それでも、江戸時代の油の摂取と現代人の油の摂取では、根本的な違いがあります。
せいぜい天ぷらが、もっとも油物の代表です。

焼肉のカルビやマグロのトロは、食べませんからね。
聞くところによると、昭和に入る頃まで、マグロのトロは食べるものでなく、廃棄するごみでしたからね。

市場の通が食べる特別なもの、それが世の中が安定して、油濃いものと共に、高級品になります。
天ぷらも、もともと露店の商売から始まります。
それが、高級な食材を使った高級料理になって行きます。

うなぎも一緒です。
体を使う労働者の食べ物であった下りは、池波正太郎氏の剣客商売、辻売りの鰻屋の中に出てきます。
(「辻斬り」の中「悪い虫」より)

調理方法で、高級な料理と変わるのですね。
そして、それらを扱う料亭で、一気に高級なイメージになります。
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先日の梅干の梅を購入した時に、同時に梅酒用の梅も買いました。
和歌山の南高梅を使いました。

よく洗いヘタを一つ一つ竹串で取ります。
この辺が味に差がつきます。
丁寧に作業します。
一つ一つ丁寧に水気を拭いて、瓶に入れます。
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後は、梅酒用の氷砂糖です。
私の場合は、ストレートで飲みますので、少ない目の400gを目標にします。
甘いのは苦手です。
炭酸で割っても美味しいぐらいの甘さになると、400g付近で落ち着きます。
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ホワイトリカでなく、ブランデーベースリキュールで漬けます。
香りがいいんですよね。
それに砂糖のとの相性もいいです。

昔、中国に1ヶ月位、学校の寮で暮らしていたことがあります。
その時お気に入りの安酒「大将軍」というお酒の味に近いですね。
ブランデーもどきのお酒です。

「大将軍」とは、多分ナポレオンのことでしょうね。
味は、最下層のスリスターでしたけどね。
日本でいう、VSよりもっとまずいブランデーベースリキュールだったと思います。

でも、懐かしい思い出の味です。
その味によく似ています。
これが梅酒とよく合います。
甘い味のチョコレートとブランデーとか合いますからね。

梅は、少しいい南高梅を使いました。
香りがいいですね。

南高梅と言えば、私にとっては、桂南光師匠、昔は桂べかこといっていましたね。
MBSラジオ番組、ヤンタンにも出た居られたことがあります。
火曜日担当でしたかね。

イルカさんとご一緒にやられていました。
意外に二人の掛け合いが、面白かったです。

桂南光師匠と言えば、落語「はてなの茶碗」か「住吉駕籠(かご)」ですね。
なかなか個性が演者とマッチしています。

はてなの茶碗」は、大師匠米朝縁の有名な噺ですね。
それに比べて「住吉駕籠(かご)」はと言うと、なかなか演者を選びます。
登場人物は、意外に大勢です。

しっかりした先輩かご屋Aと頼りない相方のかご屋B、それに近所の茶店のおやじ、お武家さま、通りすがりの人達と盛りだくさんです。
「へい、かご」「へい、かご」と住吉神社の参道で、駕籠(かご)に乗ってくれるお客を呼び込みます。
ここに酔っ払いがやって来ます。

今なら、タクシードライバーさんと同じで大変です。
夜は、酔っ払い相手することが多いですからね。
こんなお客にはなりません。
絡まれるだけです。
それを頼りないかご屋Bが、「へい、かご」と進めます。

これが、難儀の始まりです。
三文字屋仲居をしている「おそで」さん(昔磯屋裏の住人で、河内の狭山の治右衛門さんの孫)にあったので、三文字屋さんに上がって、お酒を呑んだという話だけです。
それを同じことを何度も言います。

馳走をいっぱい並べて、銚子十八本呑んで、余った肴みな竹の皮へ包まして、ポチ(祝儀)も入れて二分一朱と安いと、その話ばかりです。
その証拠にと、包んでもらった竹の皮広げて、えびの鬼瓦焼き、卵のまき焼き、イカの鹿の子焼き、焼き焼き焼き……と、酒呑みのくどい話の存続です。

この辺、間が難しいです。
やはり、落語の腕はいいですね。
料理には興味がそそられます。
やはり、ご馳走です。

それにしても、昼から呑みすぎです。
銚子十八本言うたら、銚子が1合なら、18合ですよね。

お店ですから、正味1合は入っていません。
7勺か、8勺ぐらいですからね。
それにしても、1升5合は呑んでいる計算になります。

「二升五合」なら、商売繁盛(しょうばいはんじょう)と読めます。
時々飲み屋さんに、色紙に書かれていますよね。
「春夏冬五合」(あきないはんじょう)とも、読めます。

取りあえず、話は梅酒ネタだけに、酒に戻せました。
呑みすぎに注意です。
私も、反省する点はありますね。
注意します。

いやはや、梅酒から脱線に次ぐ脱線の話になりました。

心の三毒を廃し、心静かに暮らすを旨としています。
お酒は、心の玉箒とも言います。
ストレスを和らいでくれます。

そんなお酒にも感謝です。
それ以上に、ありがたい仏縁に感謝しています。
今日も一日、ありがとさんです。

日々の暮らしの中に、幸せはあると考えています。
四季の中に暮らしている喜びも感じます。
ありがたいです。

今日も明日も、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、頬赤らめた南高梅の話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。