''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

半夏生に、冷で頂く晩酌タイムより。

朝から曇りで、雨もあるかなと思わせるお天気でした。
しかし、日中は日差しもあって、心地よい暑さですね。

話は変わって、2011年7月2日の今日は、半夏生(はんげしょう)ですね。
最近では、あまり言われませんが、農作業には大きな影響のある日です。
地方地方によって、風習も違います。

また、この日は、関西ではタコを食べる習慣もありますね。
それ以上に、私の中では、半助です。
半助とは、うなぎの蒲焼の頭です。

それを焼き豆腐と炊き合せます。
別名「半助豆腐」とも言われています。
これを半夏生の日に食するとすることを読んだ記憶がありました。
これも過去の記事にしています。

確か明石屋さんまさんが、師匠の松之助さんに、角の店で半助を買って来て欲しいと言われ、意味が分らず終いでした。
さんまさんは、困った挙句、角座の楽屋に行って、半助師匠を探しに行って来て、松之助師匠に「角座には、半助師匠は出ておられない」と言ったとか、言わなかったとか、聞きます。

笑福亭松葉こと、七代目の松鶴の落語にも、」、落語「遊山船」でも、これが出てきます。
大川に夕涼みに来た長屋に住む二人連れの話です。
浪速橋から、夕涼みの遊山船を眺めます。

板前が、腕によりをかけて料理を作ります。
それを橋の上から覗いています。
この時期ですから、出し巻きやう巻きです。

鰻をボケ担当の清ぃやん(清八)が、食べた事があると言い出します。
焼豆腐と一緒に、女房が焚いてくれるのが、鰻だと言い切ります。
あれは、頭だけとツツコミ担当の喜ぃやん(喜六)が、本当のことを教えます。
なかなか信用しません。

真ん中の一番うまいところは、どんな美味いのだろうと、悔しがります。
頭だけでも、あんにうまいのだから、当然のことでしょうね。
一生に一度でいいから食べたいといいます。(大げさです)

確かに、うなぎの頭も美味いですよ。
まずいものではありません。

上身(胴)と同じで、タレをかけて焼いてありますからね。
美味いのは、鰻の味とタレの味の相乗効果です。
関西風の直焼きですから、ぱりっとして美味いでしょうね。
そのまま、食べても美味いですよ。

これを、焼豆腐と炊き合わせるのですから、庶民の知恵の半結晶です。
これは、「はんけっしょう」と読んでもらえると下げになります。

ツツコミ担当の喜ぃやんが、お金を出す客を「きゃー」と呼び、芸者を「芸衆」と呼ぶ、粋なところもあります。
ボケ担当の清ぃやんは、その辺が疎いです。

船に乗っている女の人を、「玄人」や「出ている妓(こ)」と言っても、トンチンカンな事ばかりです。
そりゃ、芸者ですからね。
華やかな鳴り物が入って、何とも陽気な落語です。

落語の中に、「巻き寿司」も出来ますよね。
舞妓が、小さい口で食べずらいのを、「きゃー」が見て喜ぶとは、何とも悪趣味です。

最後のさげは、 「あ、さッても汚い、碇(いかり)の模様!」の言葉に、「質(ひち)に置いても、流れんよぉに」でしたね。
噺の最初のあった「さてもきれいな碇の模様」に対する、芸衆の「風が吹いても流れんように」と、粋な受け答えに、対比しています。

お寿司と言えば、今日は「半夏生」ということを教えてくれたカメラマンが、タコとうなぎのバラ寿司の写真付きメールで、思い出しました。
酢飯の上に、金糸玉子、タコ、うなぎ、刻んだ大葉が乗せられています。

なかなか美味そうです。
著作権の問題もありますので、転用せずに、これに合うのは、やはり日本酒です。
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先日、呑んだ新潟のお酒です。
「越後の冷酒」です。
新潟産米の「こしいぶき」を使用して作られているようです。

なかなか端麗で、美味しいです。
甘い酢飯にも合いそうですね。
端麗の辛口は、いいですね。
すこし冷やして、ぐい呑みで煽りたいです。

夏を感じます。
美味しいですね。
玄関に打ち水を打ちました。

心地よい風が、貧家の長屋を通ります。
なかなか節電モードも実施中です。
エコな夏のすごし方、いろいろと工夫してみたいです。
暑い暑いと言いながら、呑む酒も美味いです。

タコとうなぎのバラ寿司のお届けはありませんので、写真を見ながら、食べた気になって、豆腐だけを、冷奴で頂きましょうかね。
しょうがと鰹節は、たっぷりかけます。
日本酒にはよく合います。

ありがたいことです。
ささやかな幸せを見つけることが出来ました。
ありがたい仏縁に感謝です。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らすを旨としています。

今日も明日も、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、我儘な「かー(かんとうしょうえ)」の話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。