''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

泉州の水茄子で、心と胃袋に涼を誘うより。

朝から穏やかな感じです。
いいですね。
大阪では、天神さんのお祭りですよね。
水面に浮かぶ船から涼む涼いいです。

穏やかな休日を過ごしたいです。
朝から、洗濯を2回、掃除をして、甘い和菓子を買い求め、発泡酒も買いましたね。
これじゃ、籠城の準備しているみたいですね。
赤穂のお城じゃないですよ。

そう言えば最近、ビックコミックでしたっけ?、赤穂浪士の話が掲載されていますよね。
それも、主人公は、内藏助でもなければ、人気の家臣でもありません。
内藏助の嫡男、主税(ちから)です。
ですから、漫画のタイトルも『ちから』です。

仕事場の休憩室に置いてあったのを、見たくらいです。
どんな話になるのか、疑問です。
この話は別の日にしましょう。

先週、買い物に行ったとき、泉州の水茄子を購入です。
丸のままでなく、カットされたバージョンです。
本来なら、丸のままかぶり付くのが、うまいですよね。
でも、酒の肴にするなら、カットしていないと食べずらいです。
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いつもの蛤の中皿に盛り付けます。
なかなか上手に盛り付けられませんね。
置いただけという感じです。
深めの中鉢の方がよかったかもしれません。

お店なら、添え物がありますから、それをあしらえば上手に盛り付けで来ます。
三種盛にするとか、色合いのある大葉を下に敷くとかね。
家ですから、そこまでは不要です。
もしするとすれば、茄子の場合には、溶き辛子でしょうね。

初物と辛子と聞くと、この時期やはり英一蝶(はなぶさ・いっちょう)を思い出します。
過去にも記事にしています。

英一蝶は、絵師です。
元禄の時代、まさしく江戸のバブル期です。
町人には、莫大な富が集中します。
それに比べ、武士の世界は疲弊しています。

文化もすべて町人が発信です。
政治はといえば、五代将軍綱吉公です。
人より犬が上の時代です。
綱吉公が犬公方と呼ばれ、天下の悪法・生類憐みの令が人々を苦しめます。

そんな中、いろんな風刺画を書くわけです。
その為、遠島、要するに島流しです。

芭蕉の高弟で十哲にも名の連なる宝井其角が、島流しになった一蝶を思い手紙を出しました。
同じ文化人として、交流があったわけです。

その中の俳句に「初鰹 からしがあって 涙かな」 と書いたのです。

島では、初鰹も食べられないでしょうと気持ちを察したのです。
これに一蝶は、俳句を返します。

「初鰹 からしがなくて 涙かな」 と返します。
やはり、粋ですね。

当時、江戸っ子にとって初鰹は、嬶を質に入れても食べたいもののようでしたからね。
それに黄色い辛子を添える。
何とも優雅ですね。

英一蝶と言えば、大名と灯篭を値を張り、競り勝って、庭にその灯篭を見ながら、初物の茄子の漬物を食べたと言います。
もちろん、苔むした庭に灯篭を置いて、打ち水もしてあって、夏の暑い最中、茄子の漬物を食する訳です。
多分、溶いた辛子も添えてあったはずです。

江戸にあっては、初鰹だけでなく、初茄子も粋な食べ物です。
食文化でも、元禄は華やかでたからね。
文化人は、毎夜毎夜、超高級な料亭「八百善(やおぜん)」で宴会です。
大名も大身旗本も、お忍びで来店です。
もちろん、豪商が文化人を招くわけです。

幕末、ペリー提督の黒船使節団がおいでの時も、この八百善で食事会です。
八百善と言えば、一時、衰退したこともありましたが、やはり江戸の食文化にあっては、その位置は凄いですね。

ペリー提督の黒船使節団と言えば、「百川(ももかわ)」でも、食事会です。
落語に『百川』と言うのがあります。
当時のコマーシャルですね。
落語になれば、江戸っ子は知らない者はいませんからね。
なかなかの知恵者です。

知恵と言えば、仏法世界では方便ですね。
嘘というキーワードが付くと、何か不思議に聞こえます。
しかし、一時の知恵と考えれば、ありがたいです。

この暑さも、一時の事です。
水茄子を日本酒で頂くことで、心と胃袋に涼を感じます。
極楽、極楽です。
安い極楽です。

それも私の分にあった極楽です。
それでも、しあわせですね。
ありがたい仏縁を頂けているお陰です。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らすを旨としています。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、暑苦しい方便の話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。