''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

赤と黒、二色のスパイス風味の焼そば物語より。

朝晩は、すでに秋の気配です。
昼間の仕事場も、青空はすでに秋空を思い出させます。
台風一過と言えど、季節は進みましたね。
去年は、9月が猛暑でした。

毎年毎年、おかしな天候です。
やはり、地球温暖化による異常気象なのでしょかね。
自然が、人間の行動に警鐘を鳴らしているのかもしれません。
自然の脅威は、計り知れません。
人知の及ぶところでない、まさしく神や仏の領域かもしれません。

食欲にも変化がありますね。
夏バテとは言いませんが、一時の食欲の低下が、ここ数日戻りつつあります。
先日、スパイシーな焼そばを作りました。
郷里播州から、家で取れた野菜を送って来ました。
いつもながらありがたいことです。

その中に、しし唐がありました。
意外に多いので、炒めて食べようと考えた次第です。
豚肉、もやし、そして、しし唐を、そばと一緒に炒めて、ソース味の焼そばです。

まだ、夏場ですが、気持ち塩分控えめにしました。
その分、スパイスを強めにしました。
しし唐の辛みが、食欲を刺激します。
イメージ 1

写真では、見えにくいですが、奥が一味唐辛子、手前があらびき黒胡椒です。
ちょうど、タイチーの形にしています。
台湾とかでよく見る、円の中に二つの勾玉のようなものをあわせた形です。

最近は、タイチーにした鍋が台湾や香港でも流行っていますよね。
赤い辛い鍋と、スープの効いたあっさりした鍋の二種類が、同時に楽しめます。
お徳感がありますね。

赤と黒と言えば、スタンダールが書いたロシアの長編小説『赤と黒』ですね。
高校受験の時、深夜放送から聞こえてくる面白い話を思い出します。

受験の面接会場で、面接官は受験生に質問します。
スタンダールの「黒と赤」は読まれたことがありますか?」
「はい、「黒」は読みましたが、「赤」はまだ読んでいません」(笑)

当時は、笑えそうで笑えず、「くすっ」と言うくらいでしたが、よく出来た話です。
ロシア文学は、なかなか読みませんよね。
難しい気がします。

最近では、「黒と赤」と言えば、韓国ドラマと言う感じでしょうかね。
韓国ドラマ、全く異国と言うのに、意外と歴史物も楽しめます。

スタンダール著の「赤と黒」の題名は、主人公のジュリアンが出世の手段にしようとした軍人(赤)と聖職者(黒)の服の色を表していると言われている。又ルーレットの回転盤の色を表し、一か八かの出世に賭けようとするジュリアンの人生をギャンブルにたとえているという説もある。しかし、作者は題名の由来について何も説明をしていない。(Wikipedia抜粋)

なるほど、やはり二つの色は、何かの喩えだったのですね。
比喩(ひゆ)ですね。
仏教の経典「法華経」にも、七つの喩えがあることで有名です。
譬喩品の三車火宅の喩え(さんしゃかたく)や、安楽行品の髻中明珠(けいちゅうみょうしゅ)の喩えなどは、有名です。

分かりくい教えを喩えにして、分かりやすくしているものですね。
私は、七つの喩えの一つ、化城喩品の化城宝処(けじょうほうしょ)の話は、好きですね。

寳処の旅の途中、導師が疲れきった一行を、方便力をもって幻の城を化現させて、そこで人々を休息させて疲れを癒した話です。

まさしく方便ですね。
ありがたい方便です。
この休息で、目的地まで辿り着けた事になります。

私の前に続く長安への道のりも、疲れれば休み、また気持ちを取り戻しては、歩めばいいわけです。
頑張り続ける必要はありません。
「頑張らないこと」が必要です。

日々の暮らしの中で、それを実践すればいいと感じています。
特別な難関遍路な道のりでなく、平坦な道のりです。
道は遠くでなく、近きにありです。

日々の暮らしは、楽しいことばかりではありません。
嫌なことも多いし、辛いことも多いです。

その反面、ささやかな喜びも日常に落ちています。
拾うか、拾わないかだけです。
拾える人は、幸せです。

どこに落ちているのか、自分の足元ですよ。
道端の花を見て、天の月を見て、旬の食材を食し、酒を呑む。
至福ですよ。
今あることに、感謝します。

生きているのでなく、何かの力で生かされています。
そう感じることが、幸せを感じられます。
今あることに、感謝します。

私の場合には、仏様です。
ありがたい仏縁を頂けた事が、ささやかな幸せと、心の安穏を頂けています。
それでも、時に心の三毒に侵されます。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らすを、旨としています。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、二色のスパイシーな焼きそばの話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。