''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

「松の翠」と「緑川」、色の競演より。

今日も台風日和ですね。
雨音に、一日中、閉口しました。

こんな朝、いつもの病院のマッサージに行きました。
こんなに日は、もちろん空いています。
意外に、すぐに治療が受けられるのを知って、行きました。

雨が降れば、病院は空いています。
それほどの軽度の病が多いと言えます。
保険費用や医療費も、鰻登りになるのも事実です。

先日は、敬老感謝の日でしたね。
100歳越える超高齢者も、凄い数ですね。
世界でもっとも長寿の国の一つです。

高齢者となると、医療の手が必要不可欠です。
私どももお世話になる回数が、年毎に増えるような気がします。
四苦八苦の四にある、病も死も避けることが出来ません。

まずは、心から元気でないと、体も元気になれません。
「病は気から」と申します。
薬もいいですが、やはり、百薬の長がいいですね。

呑めるのも幸せです。
心も体も、元気でないと美味しくありません。
先日飲み会がありました。

場所は、前に仕事でお世話になっていたYさん宅です。
いつもお邪魔しています。
ありがとさんです。

昼間から、飲み会をします。
いつもの歩こう会の、「飲み会」です。

かつてのボスが、いいお酒を持って来られました。
いつもながら、名品・逸品です。
恐れ入りやの鬼子母神です。

イメージ 1

今回は、まずは乾杯には、「特選 純米大吟醸 松の翠」です。
これには、「はぁはぁー」と一同、水戸の老公の印籠替りです。
小さいグラスに、入れて頂きました。

一口、口中に含みます。
うーん、霊験あらたかです。
辛口ですが、仄かに甘みもあり、コクもあります。
美味いというより尊いですね。

この感覚、丹波の「小鼓」の大吟醸を頂いた感覚に似ています。
小鼓の方が、ずっと甘いですけどね。
日本酒の真髄が見え隠れします。

私がよく呑むワンカップとは、大夫違います。
品良く、よく冷やしたグラスや薩摩切子で頂くようなお酒です。

特別の酒です。
裏千家家元で名づけられた由緒ある名品「松の翠」と聞きます。
伏見の山本本家のお酒です。

名前は存じていましたが、初めて頂くお酒に、少し興奮冷めやらぬ間に、もう一本「緑川」の栓が開きました。
新潟県魚沼のお酒ですね。

これも名前は、よく存じています。
瓶も見たこともあります。
ランクは、特上ではありませんが、なかなかどうして美味いです。

松の翠(みどり)、緑川と同じ緑の色の競演に、心が喜びます。
舌が喜びます。
小躍りしそうです。

緑川と言えば、私の中では、加賀のお蘭です。
これを聞いてお分かりになるなら、それなりの年齢ですね。
山本鈴美香さんのスポーツアニメ『エースをねらえ!』の登場人物ですね。
四月この再放送があると、テニス部の部員が増えますからね。

加賀高の緑川蘭子、通称「加賀のお蘭」は、西高テニス部のコーチ宗方仁とは異母兄妹であると言う設定です。
竜崎麗香、通称「お蝶夫人」の宿敵です。
お蝶夫人と言えど、女子高2年生です。

そんな風には見えません。
言葉遣いといい、まるで大人です。
お家も大持ちで、父は庭球協会理事の娘として、プライドが高いです。

俗に言うお嬢さまです。
「あら、ひろみ良くって!!」

意外に、はまって見てしまうことが多いですね。
主人公の岡ひろみよりも、友達のマキちゃん、こと愛川マキちゃんの方が、当時は好みでしたね。
意外に優しい友達思いです。

ですから、緑川というと、どうも新潟でなく、加賀の金沢のイメージです。
勝手なイメージです。
しかし、そう思われる方も私の年代には多いと思います。

コートの中では、独りきりです。
この辺は、アタックNo1と似ています。
やはり、スポ根アニメの宿命でしょうかね。

いじめもあります。
怖いコーチもいます。
辛いことも多いです。

それらを乗り越えて、上に進む訳です。
あるとき、岡ひろみが、いじめからテニスの練習に来なくなります。
コーチからの特別扱いに、部員からやっかまれます。
確かに、入ったばかりの新人が、名門西高のレギュラー選手となれば、そうかも知れません。

ひろみもマキちゃんと、サボって遊びます。
しかし、テニスを忘れることが出来なかったひろみは、宗方コーチの家に電話します。
宗方本人が、珍しく電話を取ります。

相手(ひろみ)は、無言です。
ストーカーって、違います。
「はぁはぁー」とも変な声もしていません。
無言です。

宗方コーチ、一言「岡か?」と言います。
もちろん当たり、ひろみです。
いつも岡のことを考えているとコーチはいいます。
それだけ期待をかけています。

それについて来れるか来れないかですね。
「何日練習を休んだ?」
そんな問いに、「1週間」です。

サボった分まで、取り戻すといいます。
きつい練習が待っています。
それでも、テニスを出来ない苦しみの方が、強かったということですね。

人の信念は凄いです。
先日見たNHKのオンデマントのドラマ、「破獄」です。
昔見た事があるドラマで、どうしてももう一度見てみたいドラマでした。

昭和60年放映で、主演は名優・緒形拳で、これまた名優・津川雅彦とタッグです。
緒方さんが囚人役で、津川さんが刑務官役です。

モデルは、実在の白鳥 由栄(しらとり よしえ)、昭和の脱獄王です。
26年間の服役中4回の脱獄を果たし、累計逃亡年数は3年にも及ぶとあります。
そのドラマ化した話です。

緒方拳、迫真の芸です。
顔も怖いです。
どう見ても囚人です。

手錠を外し、鉄格子を外します。
それも、何年もかけて味噌汁で、鉄を錆びさせます。
その執念は凄いです。

本当の白鳥さんは、正当防衛を主張したが、認められなかったので、脱獄することになったようです。
味噌汁攻撃の張本人です。

津川雅彦さんとは、始めは仲が悪かった。
逆らう囚人と、刑務官ですからね。
しかし、更生させるべく、緒方さんを諭します。

何度も何度も、これもすごい執念です。
長い刑期を終えて、老人になった同士が、酒を呑み組み合わします。
すごいドラマです。

人の信念は凄いです。
目先のことに捕らわれない崇高なものです。
その執念もいいことに使って貰いたいです。

昭和の囚人王と呼ばれたくないです。
最後は、1979年、工事現場で作業中に、心筋梗塞でこの世を去ります。
無縁仏として、供養されています。

緑と縁は、字が似ていますよね。
同じ糸偏でありながら、似通った字です。
超高齢者社会になれば、こうした無縁の佛がいっぱい出て来ます。
また、孤立した社会を過ごしていることになります。

仕事最中に、死が迎えられたのは、それは幸せです。
ぽっくりと逝けたら、それは幸せです。
旬の食材を食らい、酒を呑める元気な体と心が頂けたのですからね。

日々の暮らしに、疲れることもあります。
嫌なことも辛いことも多いです。
それでも、日々の暮らしにこそ、幸せはあります。

高齢になって、人と集い、酒を呑めることは幸せです。
やはり、薬漬けになって、不健康に過ごすより、百薬の長で、晩酌出来る暮らしは、ありがたいです。

自分の分にあった暮らしが、そこにあります。
上を見ても、下を見てもキリがないです。
今あることに感謝です。

ありがたい仏縁を頂けたことに感謝しています。
今夜も、薬呑みましょうかね。
湯豆腐でも、焼き茄子でもいいです。
ありがたいことです。

花を見て、月を見て、旬の食材を食らい、酒を呑む。
これぞ至福です。

ありがたいです。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、白と緑の不思議な色の話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。