''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

この一品、てっぴで晩酌、燗が呑みたくなりました。

朝から、天気の予感です。
日差しも貧家の寝所まで、差します。
今日も仕事です。

少し仕事場が分かりました。
勤務先が変更になったのです。
転勤ということです。
仕事内容も一変です。

知らない人が大勢です。
前の職場の方も大勢見かけます。
ほっとします。

いろいろと気を使いますね。
転勤は嫌ですね。
転勤を繰り返す人もおいでです。

まだ、家から通える場所ならいいですが、中には家族を連れて転勤となれば大変です。
子供さんの学校の問題やら山積しますからね。

言葉も生活習慣も違うことがあります。
なかなか周りと打ち込めませんから。
特に自分だけでなく、奥さんや子供さんも同じような問題を抱えます。

じゃと単身赴任の転勤も辛いでしょうね。
一人暮らしに慣れているとそうでもありませんが、食事も掃除も洗濯もするとなると大変です。
休みの一日がつぶれます。
それでも、大勢の方が家庭のこともあり、単身赴任されているのが、現実です。

しかし、知らない地で、うまいものも食べることが出来るかもしれませんね。
今から寒い時期なら、鍋ですね。

福岡の水炊きもいいでしょうね。
とは言っても本場の味はしりません。
白濁したスープもいいし、透明なスープもいいです。

魚介類の鍋はいいです。
日本酒の燗に合います。
しゃぶしゃぶやすき焼きもいいですね。
こちらは、ビールの方が合いますね。

やはり鍋の王者と言えば、「ふぐ鍋」ですね。
「ふふ、あれやがなぁ」
と言いながら、鍋を進める吉朝さんの落語「ふぐ鍋」が懐かしいです。
音楽プレーヤーにも、この落語を入れてあります。

この落語を聴きながら、ふぐ鍋いいでしょうね。
ふぐを漢字にするなら、河豚ですね。
ぶうぶうと鳴き声が、豚に似ているからとも聞きます。
それなら、河豚でなく、海豚の方がと思われますが、海豚は「イルカ」の名が先にあります。

関西では、ふぐは「てっぽう」と呼ばれます。
てっぽうの弾に当たったら死ぬからです。
弾(たま)とたまに当るを掛けた隠語からです。

当たる事があります。
昔の話です。
今では、ふぐ調理師の資格を持つ人しか調理出来ません。
100パーセント安全です。

ふぐの毒がどこにあるのか、判明しているからです。
白鯖ふぐみたいに、毒のないふぐもいます。

かの魯山人も『魯山人味道』中で、このふぐのことを記しています。
美食家なら当然のことでしょうが、表にして、どこに毒があるのかをまとめています。
なかなか興味深くて面白いです。

関西では、ふざけて「てっぽう」と呼んでいるものの、これほど消費する地方も少ないです。

ご馳走ですからね。
東京では、超高級品で、なかなか食されないと聞きます。
関西では、以外に手頃な価格で食べられることもあります。

中には、鍋から、そのままガラ入れに向かうように、落語のようなこともあります。
骨に付いている身がうまいです。
行儀悪いですが、手で持ってしゃぶり付くのも手です。
作法に反しません。

カニみたいに無口になるよりマシです。
とは言え、そうそう口に出来るものではありません。
日常の家なら、白鯖ふぐの一夜干の焼いたものぐらいなら頂けます。
これでも、うまいです。

先日スーパーで、いい「てっぴ」を見つけました。
てっぴは、ふぐの皮ですね。
居酒屋でも、ふぐを扱っているお店なら、てっぴもあります。
これも以外に大好きです。
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細切りにしたふぐの皮の上に、紅葉おろしを添えて、ポン酢をかけて頂きます。
浅葱くらいあれば、パラパラ振りましたのにね。
青味がある方が、美味そうです。

この日は、とらふぐの皮です。
歯ごたえもいいですね。
なかなかどうして、美味いです。
これには、もちろん熱燗です。
最高です。

ポン酢好きの私としても、ポン酢の味が好きなだけかも知れませんね。
でも、ゼラチンの部分の食感は、このてっぴの持ち味です。
他にない食感です。
紅葉おろしの辛みもよく合います。

あえて言うなら、てっぴは、ふぐ鍋(てっちり)の副産物ですからね。
それを上手に利用しています。
ありがたいです。

たまには、とらぶくの身にも当って見たいです。(笑)
臨時収入があれば、京橋辺りに「てつちり(ふぐなべ)」にしてみるかと、思う私です。
唐揚げも付けて見るか、もちろん、ひれ酒も呑んでやる。

ありがたいことです。
日々の暮らしに、ささやかなよかったを探します。
ありがたい仏縁のお陰です。
感謝しています。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、とっぴ(てっぴ)な話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。