''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

お家大事、家を守る「紀州守家の太刀」・永青文庫所蔵より。

今日も、いい天気、秋晴れの日和になりました。
久しぶりの家族会を、神戸で行って来た帰りです。
これは、別の機会に記しましょう。

 

家族と言えど、家が有っての家族です。
先祖さま、有っての家族です。
郷里も貧家ながら、300年以上の歴史のある家です。

 

名家ではありません。
たまたま、家が続いているだけです。
家系図と言うものが、伝来しています。
昭和になってから、先祖の戒名などを記したものです。

 

家のお寺も古いです。
1500年頃に再興した古いお寺です。
再興する前の古い寺は、聖徳太子の御世には、存在したという由緒のある寺です。

 

今の寺の歴史も500年を越えています。
その中で、過去のご先祖さまも含めた檀家についても、記録が残されています。

 

私たちの地域では、没後50年までご先祖さまをご供養することになっています。
しかし、寺ですから、調べると過去帳の資料が残っている間は調べることが出来ます。
200年ならぐらいなら、容易く調べられたのだと思います。

 

家系図には、死亡年月日、戒名、その他に俗名が記されています。
俗名が分ると、何か、親しみが感じられます。
落語の八さん、熊さん的ですね。

 

私のご先祖さまは、ほとんど移動がなく、播州の地域にずっと住んでいます。
今の家を中心に考えると、1500年はそのあたりに住して来ました。
古い古地図にも、地名が見えます。
風土記にも、近くの地名が記されています。

 

奈良時代の古い寺か幾つもあります。
寺の造営に携わるように、どこからか移動されられたのか、もともとそこに住していたのかは不明ですが、その地で生きながらえたとこになります。

 

その末裔に私もいるのです。
誰一人欠けても、今の私はありません。
家大事に、血縁がつながった結果ですね。
ありがたい事です。

 

家を大事にすると言えば、家を守ることですね。
先日の細川家の至宝展では、「紀州守家の太刀」(重要文化財)が展示されていました。
この太刀の存在も、知っておりました。
ここであえた事に感激です。
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『新・日本名刀100選』佐藤寒山著 秋田書店出版

 

大名家も、守家の太刀は非常に大切に扱われたようです。
「家を守る」からですね。
護立氏も、この守家の太刀を戦時中も疎開させずに、手元に置かれたいたという愛蔵の一振りです。

 

昭和の初めに、紀州家から売りに出た一振りです。
つくづく見ても、やはり名刀ですね。
護立氏、もちろん見る目もお持ちでしたが、運がいいのでしょうね。
幾ら金を積まれても、嫌な相手には売らないものです。
いやはや、財力だけでなく、人徳があったこと、いい縁があったように思われます。

 

守家(評価値1300~1800万円)は、福岡一文字の一派で、備前畠田に住していたことから、畠田派の祖と位置づけられているようです。
本名、三郎兵衛尉と言うようです。
作品は、太刀で、短刀や薙刀は存在していないとの解説です。
作風も長船光忠に似ていると説明があります。

 

確かに、国宝「長船忠光」や国宝「山鳥毛一文字」にも、太刀姿も似ています。
腰反りが高いですね。
堂々とした太刀姿です。
鎌倉中期の雰囲気が強くします。
福岡一文字全盛期を支えた一人でしょうね。


この「紀州守家」の他に、徳川美術館で、丸毛兵庫頭の所持された名物「兵庫守家」(重要文化財)も見た事があります。
こちらも、名刀でしたね。

 

丸毛兵庫と言うと、『信長公記』にも名が記されている武将です。
この方が、丸毛三郎兵衛とした方と同じ人物でしょうね。
それなら、刀工・守家と同じ名ということになります。
奇遇ですね。

 

関ヶ原では、一万石の大名ながら西軍に組して敗戦、その後、前田利常公に2000石で使えて、最後には出家され道和と名乗ったということになるようです。
数奇な人生ですね。

 

守家は、残念なことに、家を守ることは出来かったですね。
守家の銘は、三代続いたようですが、その後は分りません。

 

そもそも、三代まで続くことも、難しいです。
「食は三代」とも言います。
美食も、三代ぐらい続かないと、本当の美食家になれないと言うことのようです。

 

私のよう貧家では、キロ数千円する霜降りの肉は、口に合いません。
一口目が、美味いだけです。
それ以上は、脂の味しかしませんね。

 

霜降っているので、少し煮込んでも、肉が硬くなることはありませんがね。
それじゃ、本当の肉の旨味を知らないままです。
適度に差が入るくらいの程度が、一番美味いと思います。

 

あまり火を入れすぎないことです。
どんな高価な肉でも、煮すぎると美味くないです。
さっと炙って、芯まで火の入ったミディアルレアーくらいが美味いです。

 

基本、肉は、生で食べるものではありません。
加熱して、肉の旨味が出ますからね。
安い赤身で結構です。
今度は、加熱し過ぎない程度にすると肉も柔らかいですからね。
私は、すき焼きより、少し厚めの肉のしゃぶしゃぶや、牛鍋のようが好きです。

 

肉の旨味を豆腐に吸わせる。
肉の旨味を野菜に吸わせる。
美味いです。
脂が多いと、豆腐も野菜も脂の味しかしません。

 

肉だけでなく、魚も同じです。
マグロは、赤身も美味いし、少し中トロくらいで美味いですね。
大トロは、口に合いません。
合うというほど、食した機会がありません。

 

でも、脂だらけですからね。
最後の〆に食べるなら、いいでしょうね。
最初に食べたら、すべて大トロの脂の匂いで、何を食べても美味しくないと思います。

 

昔は、大トロは、捨てられていた部分と聞きます。
食通が、こっそり食べていた部分です。
いっぱい食べるものではありません。
脂が多いと、お腹を下します。

 

庶民は、消化出来る体になっていません。
ですから、食は三代して、体が脂に負けない体になる必要があります。
食通も、一日にしてならずです。
それも家があって、子孫があって初めて為し得る技です。

 

家も守るより、胃を守る方が、健康にはいいみたいですね。
天皇家が、ご馳走三昧でなく、カロリー、特に脂と塩分を気遣って食事をされていると、何かの記事で見ました。

 

世界で一番由緒ある天皇家なら、そりゃ、三代どころか、今上天皇陛下なら125代ですからね。
体の健康に勝る幸せはないと言うことでしょうね。
これなら、私のような貧家でも、真似が出来ます。

 

上を見ても、下を見ても、キリがないです。
自分の身の丈に応じた暮らしがあるだけです。
ありがたいです。

 

私は、ありがたいことに仏縁を頂けています。
ありがたいと感謝しています。

 

日々の暮らしの中に、幸せを見つけます。
その術を得ました。
ありがたいと感謝です。

 

花を見て、月を見て、旬を食らいて、酒を呑む。
至福です。

 

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らすのが、願いです。

 

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

 

最後まで、ケンもホロロな四方(至宝)塞がりの話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。