''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

昆布とろの吸い物と香の物を添えて より。

朝から天気の予感です。
昨日の雨には閉口しました。
いろいろとすることもあり、ゆっくりした一日となりました。

昨日の猫まんまの記事に、多くの方が訪問して下さいました。
ありがたいことです。
ファグラやキャビアの美食の記事でないにも関わらず、日本人の食生活の根本真理がそこにあるのかもしれません。

鰹節と言えば、関東風に言うと「おかか」ですね。
コンビニのおにぎりの具材としても人気です。
ごはんとおかかの組み合わせは、万人向けです。

和食の出汁に、鰹と昆布は日常です。
もちろん、煮干の出汁も美味いです。
和食の味のエッセンス、つまり旨味が、鰹であることは間違いありません。
それと、昆布ですね。
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昨日の倹しい粗食には、汁物があるといいです。
ではと、台所のあるもので、作ってみました。
昆布とろの吸い物です。

碗に、とろろ昆布、ワカメの素とネギを入れ、少し醤油を垂らし、お湯を入れる。
これだけで、昆布の美味い澄まし汁が出来ます。
私はイチラーですから、一味もフリフリです。

これと猫まんま、これで昆布と鰹のダブルの旨味、二乗の旨味で、美味しさアップです。
食感が足りないと思うと、やはり日本人には、これも付けます。
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粗食の代表作、漬物です。
それも、沢庵、関西なら黄高(こうこう)です。
少し甘い目のタイプです。

天日干した辛いタイプが食べたかったです。
家にあったので、葡萄の小皿に盛り付けました。

それも二切れです。
昔の人は、三切れにすると、身を切ると言って、ゲンが悪いと言う方が多いです。
和食は、奇数と偶数の陰と陽の世界です。
三切れが悪いなら、三種盛は出来ませんね。

昆布とろと言って、バカにすることなかれです。
かの美食家・北大路魯山人も『魯山人味道』(北大路魯山人 平野雅章編 中央文庫)の中で、「昆布とろの吸い物」の項目があります。
私が作ったのとは、化学調味料は入れていませんが、これも美味いことに変りません。

ネギがいいですね。
魯山人も言うように、ネギは絶対に入れるべきです。
吸い物には、ネギの香りと味がいいです。

とろろ昆布のとろとろした感覚もいいです。
猫まんまの鰹と昆布とろの旨味です。
それに沢庵の歯ごたえと、咀嚼する楽しみも嬉しいです。

嬉しいと聞くと、篠原涼子主演『ハケンの品格』で主人公・大前春子が言います。
マグロの解体ショーの回ですね。

お客さんが嬉しいと、私も嬉しい。
美味しいものは、皆で分けるともと美味しい。
美味しいと、皆が嬉しい。
皆が嬉しいと、私も嬉しい。

確かに、人が嬉しそうな幸せを見て、自分も幸せになれます。
特に料理を作って、「美味しい」と言われると至福です。
料理人冥利に尽きます。
あー、ペーパー調理人でした。

自分で作っても自分で食べても、美味いです。
幸せです。
しかし、人の幸せを自分の幸せと思える人生は、素晴らしいです。
至福の中の至福でしょうね。

仏様の一切衆生を救うと言う気持ちは、その最たるものかも知れません。
多くの人の幸せは、社会の幸せです。
そして、自分の幸せになれば、こんなハッピーなことはないです。

ありがたいことに、私は仏縁を頂いています。
ありがとさんと感謝の気持ちを、持てることがありがたいです。

日々の暮らしの中、ささやかな幸せがあります。
それを拾うか拾わないかですね。

花を見て、月を見て、昆布とろの吸い物を食らい、酒を呑む。
至福です。
ありがたいです。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らすのが、願いです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、ズルズルとした話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。