''かんとうしょうえ''の痛風日記

一病息災と心得て、「よかった探し」をしながら、日々感謝して暮させてもらっています

「姫路新名物 まねきのえきそば 姫路おでん風しょうが醤油仕立て」 を吟味するより。

朝から、どんよりしたお天気の京都伏見の地です。
何とも寒いですね。
ここ数日の温かい朝とは、別物です。

朝方、雨が降っていました。
その為、一気に気温が落ちましたね。
この気温差で、東福寺の紅葉も綺麗になっています。
今が見頃ではないかと思いますね。

一昔前まで、紅葉と言えば、11月でしたが、今では12月の初めが京都の紅葉のピークです。
季節が、気温が、温暖化のせいでしょうかね。
やはり、季節感が少しずれています。

それでも、師走の慌しさに、ますます年の瀬を感じてきます。
夜の仕事も、この時期の季節を感じる仕事でもあります。
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遅い帰宅に温かいものでも食したいです。
先日、コンビニで見つけたカップ麺です。
エースコックより販売されている「姫路新名物 まねきのえきそば 姫路おでん風しょうが醤油仕立て」 です。

播州人としては、気になります。
赤穂浪士も気になりますが、「おでんのしょうが醤油仕立て」というキーワードに、何かを感じます。

播州地方では、甘く真っ黒な出汁に、おでんの具材が入っています。
出汁を捨てずに、炊き込んで炊き込んで、色が真っ黒です。
その深い味わいが持ち味です。

播州おでん、現地では関東煮(かんとうだき)といいます。
暖簾にも、関東煮(かんとうだき)と書かれています。

そんなクドイ味の、小皿にとったしょうが醤油が、練り物をさっぱりさせてくれます。
播州は、甘い油菓子の産地でもあります。
かりんとうなどが、皆さんのよく知る代表です。
それ以外にも、いろんな種類の油菓子があります。
職人技の粋です。

これまた美味いです。
食べ始めたら、辞められません。
江戸時代の播州姫路は、大老職も務める酒井家の領地でした。
お茶に、菓子には困りません。

そんな下地が、この地方にはあります。
その上、海から近いです。
かまぼこ、ちくわ、ごぼ天、ひら天などの練り物も有名です。
それらのコラボの中で生まれた食文化です。

しょうが醤油で食べる関東煮の味は格別です。
最近では、有名になり、コンビニでも、この地域ではしょうが醤油が用意されています。
でも、あの真っ黒な出汁でないと合わないですね。

そんな中、まねきのえきそばに、しょうが醤油仕立てと聞いて、一度試してみたくなりました。
まねきのえきそば、前にも紹介しています。
こちらは、基本ベースのお味です。

このそばの特徴は、和蕎麦でなく、黄色い中華そばが使われています。
これが特徴です。
京都でも、街中の食堂に行くと、「キーマ」と呼ばれる食べ物があります。
和蕎麦やうどんでなく、中華そばに使う黄色いそばで、作るそばです。
出汁は和風で、麺は中華です。

意外に美味いです。
高校の食堂では、よく食べていました。
当時は、「黄色いそば」と言えば、このそばが出ます。
何とも懐かしい味わいです。

今回のエースコックのそばは、ラーメンの麺とは少し違いますが、悪いないです。
少し硬い目に、表示の時間より短めに仕上げます。
出来上がってから、最後に天ぷらの上から、このしょうが醤油ベースのタレを入れます。

味としては、微妙です。
しょうがの味はするものの、前面には来ていません。

私的には、中途半端です。
残念ながら、次の購入はないです。
一度ネタにすれば充分です。

くれぐれも言っておきますが、播州ではそばにしょうが醤油はかけません。
ですから、おでん風なんですね。
まったく別物、違う食べ物です。

よくあります。
京都でも、京都ラーメンなどて表記されているラーメン店があります。
そんな括りはないです。
いろんな種類のラーメンが、存在しています。

何々風と言うのは、本来と違うという意味合いです。
フランス料理などによく、何々風というのがありす。
リヨン風とか、ニース風とかですね。

本来とは、別物の名前が付きます。
さも似たりでしょうね。
でも、単なるイメージの世界です。

和食の料理でも、抹茶を使えば、利休の名前が付きます。
利休居士は、そんなものは作ったことはないと思います。
名前だけです。

でも、小麦粉と味噌を使ったお茶菓子は、自分で作られて、茶事に使われたとも聞きます。
それに、花入れや茶杓は、自ら作られたとも聞きます。

園城寺なんていう名物は有名です。
秀吉公に投げられて、割れていますけどね。

そこに、美を求める。
やはり、茶聖や数寄者は違います。

何かに違う美や食を求めるのは、凄い事です。
新しい美の価値観を見つけることが出来ると、楽しいと思います。
日常の中に、新しい価値観が落ちています。
拾うか拾えるかだけですね。

日々の暮らしも同じです。
ささやかな暮らしの中で、落ちている幸せを拾えると、有意義な人生を過ごせます。
ありがたいです。

上を見ても、下を見ても、キリがないです。
自分の身の丈にあった暮らしがあるだけです。

ありがたいことに、私は仏縁を頂けています。
ありがたいと感謝しています。

花を見て、月を見て、おでん風のしょうが醤油仕立てのぞはを食らい、酒を呑む。
至福です。

心の三毒を廃し、心静かに安穏に暮らしたいです。
それが願いです。

今日も一日、私も世の中も、平穏無事に過ごせますように、祈るばかりです。

最後まで、凡夫のしょうがない話に、お付き合い下さいまして、心よりお礼申し上げます。